センチメンタルグラフティとは家庭用ゲーム機向けに発売されたゲームと、そのメディアミックス派生作品のことである。
概要
あらすじ
高校三年生の春休み、主人公の元に「あなたに会いたい」と書かれた差出人不明の怪しい手紙が届く。
かつて小学校四年生から中学卒業までの5年半、日本全国12都市を転々と転校していた主人公は、
手紙の差出人はその12都市で出会った12人の少女の誰かではないかと目星をつける。
そこで主人公は日本全国をめぐり、12都市12少女と再会し手紙の差出人を探し出す旅に出る。
センチメンタルグラフティ
1998年1月22日にNECインターチャネル(現・インターチャネル)より発売された
恋愛シミュレーションゲームつまりギャルゲーである。
グッズ、小説、声優、ラジオ等のメディアミックスによる販売戦略は成功したものの、
肝心のゲームでコケてしまったとされる作品で、アンチだけではなくファンからも、
なかなか良い評価を聞くことが難しいゲームである。
ゲームの内容もさることながら、特に暗黒太極拳(別名:暗黒舞踏、死霊の踊り)と称される、
現在においても時代を先取りしてしまいすぎた感のある前衛的なOPや、
ゲーム発売前のイメージイラストと、ゲームでのグラフィックとでヒロインの絵が違っていたのが致命的だったようだ。
しかし、ヒロインのキャラクター自体は、個性的で魅力あるキャラクターも多く
酷評されながらも、なんだかんだ結構愛されている作品でもある。
こちらが、問題となったOP。まさにせつなさ炸裂!!!
センチメンタルジャーニー
1998年4月にアニメ「センチメンタルジャーニー」が放映された。
1主人公と再会する前のヒロインたちの姿を描いた内容となっている。
このアニメはバンプレストが発売するPSゲームに合わせての動きだったのだが、
ゲームはこれまでと同様に開発が難航し発売延期、アニメには間に合わず1998年9月にやっと発売された。
ゲーム「ジャーニー」のジャンルは当時何故か流行っていたギャルゲーなのにボードゲーム。
SDキャラがわちゃわちゃする内容は、センチの設定を無視出来るなら面白いとの声も。
なおアニメとは雰囲気が全然違う。
センチメンタルグラフティ2
本編の続編として、2000年7月27日にドリームキャストで『センチメンタルグラフティ2』が発売されたが、
物語が前作主人公の葬式から始まるというせつなさ炸裂すぎる展開で、
アンチどころか残っていたファンまでも絶句させた。
この前作主人公が事故に遭い天に召される様が
『トラックが何も無い所で突然横転し…』という不自然な内容のムービーで描かれていたため、
「あの主人公が死ぬ訳がない」「ヒロイン達から逃げるための偽装事故である」とネタにされた。
その後の展開
その後も『センチメンタルグラフティ~約束』等の続編が続いたが、
人気低下に歯止めがかからず2004年10月28日発売の『センチメンタルプレリュード』でシリーズの終焉を迎えた。
この作品に深く関与した制作会社・マーカスは『センチ2』発売後、同作の大コケによって倒産した。
ちなみにマーカス勤務だったライター・窪田正義はその後「六月十三」とペンネームを変え、
夫人の尽力を借りてワンダーファームを設立。
しかし目ぼしい功績と言えば『おとぎストーリー天使のしっぽ』で平野綾(当時中学生)をデビューさせたこと位であった。
2018年は20周年ということで記念プロジェクトの動きがあり、
クラウドファンディングで1000万円という目標金額でスタートしたところ、10分で目標を突破したという。
2の異様な設定について
2018年に当時NECインターチャネルのプロデューサーだった多部田俊雄がニコニコ生放送で発言したことによると、
- マーカスのライターである窪田に1主人公を殺す旨を伝えられる。
- 1のシナリオライターをつとめた大倉らいたと多部田は受け入れられず降板することにする。
- しかし多部田は1でデビューした声優陣に対する責任を諭され、続投することになる。
- 多部田「(でも殺すのは嫌、黙って生きてる事にしよう)」
という経緯だったらしい。また2のOPについては
- 場所はブラジルである。
- 1主人公は荷物を置き引きされ、犯人を追跡中に過積載トラックの横転に巻き込まれた。
・・・つまりOPは置き引き犯の視点である。 - ΩΩΩ<ナ、ナンダッテー!
- 犯人はミンチよりひでぇやになってしまったので歯形ではわからず、
当時のパスポートには血液型が載っていなかったため、
ミンチになってしまった置き引き犯が1主人公だと考えられてしまった。
1主人公は巻き添えで負傷してしまい、身分証明書不所持となっていたためにすぐに帰国出来なかった……。 - 学生にしては異様に盛大な葬式だったのは、
1主人公の祖父が大物政治家、1父はその見習い秘書でその交友関係の結果・・・ということからだそうである。
同様に、1主人公が幼少のころから各地を転々としていたのは、
選挙対策や勉強のために父について回っていたからだったのである。 - ΩΩΩ<ナ、ナンダッテー!
片方の当事者側のみの発言でかつ時間も経っているため、
丸々鵜呑みにするのも若干あやしくはあるが、せつなさ炸裂な発言と言えるだろう。
登場人物
- 安達妙子(CV:岡田純子 / 2:有島もゆ) … 青森県青森市
- 綾崎若菜(CV:小田美智子) … 京都府京都市
- 遠藤晶(CV:鈴木麗子) … 長崎県長崎市
- 沢渡ほのか(CV:鈴木麻里子) … 北海道札幌市
- 杉原真奈美(CV:豊嶋真千子) … 香川県高松市
- 永倉えみる(CV:前田愛) … 宮城県仙台市
- 七瀬優(CV:西口有香) … 広島県広島市
- 保坂美由紀(CV:牧島有希) … 石川県金沢市
- 星野明日香(CV:岡本麻見) … 神奈川県横浜市
- 松岡千恵(CV:米本千珠) … 福岡県福岡市
- 森井夏穂(CV:満仲由紀子) … 大阪府大阪市
- 山本るりか(CV:今野宏美) … 愛知県名古屋市
関連動画
OP・ED
BGM集
プレイ動画
実況プレイ動画
関連項目
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- 0pt