レーヴァテイルとは、ガスト制作、バンプレスト(現バンダイナムコゲームス)制作のRPGゲームシリーズ「アルトネリコシリーズ」の世界に存在する架空の種族である。
Wee yea ra chs mean?
レーヴァテイルは、アルトネリコシリーズの世界「アル・シエル」において生み出された人工生命体で、詩を紡いで謳うことによって、精神世界と接続している塔から強大な力を引き出す「詩魔法」を使う事が出来る。ただ、見た目は人間と変わらず、詩を謳うかインストールポイント(後述)を見せるかしない限りは区別がつかない。
基本的に3種のレーヴァテイルが存在する。
- レーヴァテイル・オリジン(α試験体)
全てのレーヴァテイルの元ともいわれる3人のレーヴァテイルの総称。完全なる人工生命体で、3本の塔それぞれの管理者として存在し、寿命の概念がない。(強いて言うならば塔の崩壊時が彼女たちの命日)詳細は「レーヴァテイル・オリジン」の記事に詳しい。エオリア(シュレリア)・フレリア・ティリアの3人(エレミア三謳神)しかいない。
基本的には3者供試作品的側面があり、
『エオリアのみ第一塔とのリンクは後付の為、塔の維持には消耗を強いられない&成長しない代わりに劣化もしない』
『フレリアのみ通常のレーヴァテイルとほぼ同等の精神構造を持ちコスモスフィアを有している&ヒュムノス詠唱に特化』
『ティリアのみ惑星意志との交信用に感覚等が鋭敏化されていて他の二体では観測できない物を観測可能&唯一生殖能力を持つ』
といった違いが存在する。
- β純血種
オリジンもしくはその同等存在をβ-6D化したレーヴァテイルの1セグメントをもとに作られたクローン。塔との接続も第三世代よりも強固で、全員が塔から認識ID「ヒュムネコード」が振られている。オリジンほどではないが、150歳程度まで生きることができ、容姿も最盛期である18歳で老化が停止して以後は不老、かつヒュムノスの力も強固。ヒロインではミシャ、ミュール、フィンネルなどがβ純血種に該当する。
- γ昇華体
CSレベルにしてLV10以上の精神からなる惑星意志を収納できるように調節されたレーヴァテイル。
基本的にはβ純血種とあまり代わらないが、惑星意志を受け入れた際には通常のβ純血種と異なり、テロメアの異常浪費を回避し、惑星意志としての力を振るわない限り、寿命が縮む様なことはない。
咲(サキアルメイ)ただ一人が該当し、それ以外には存在していない。
- 第三世代
レーヴァテイルと人間の間に生まれた子供及びその子孫のうちレーヴァテイル質が発現した者のこと。オリジンやβよりも魔力は弱く、何もしなければ、レーヴァテイル質によって20年ほどで命を落としてしまう。それを回避するために、第三世代は大体3か月に一度延命剤(ダイキリティ)の投与が必要。なお、レーヴァテイル質は男女関係なく遺伝により保持するが、人間の遺伝子のY染色体がレーヴァテイル質発現を阻害するため、男のレーヴァテイルは存在しない。また、第三世代は塔と結節しているが、オリジンやベータ純血種に比べると弱く、通常ヒュムネコードは振られない。ただヒュムネコードの割り当ての近似値が出やすい関係で若干ながら、過去のβ純血種に割り当てられたヒュムネコードで詩サーバーに認識される例も存在する。ヒロインではオリカ、ルカ、クローシェなどが該当。
(内、オリカが前記の偶然による近似値例、ルカがDセロファンによる矯正でヒュムネコード所得、クローシェがIPDクイーンであるが故にヒュムネコード不要となっている。)
mean en hymmnos?
レーヴァテイルは、前述のとおりに詩魔法が使える。
この詩魔法の発動キーというのが「ヒュムノス語」と呼ばれる人工言語である。
レーヴァテイルは生まれつき(第三世代はレーヴァテイル質発現後)ヒュムノス語を理解し、思い浮かべるだけで謳うことが出来る。(厳密には塔のヒュムノス語記憶領域を脳と同じように使用できるようになっている。)
また、塔と接続すると同時に、塔内のサーバ領域に個人の精神領域を持つ。その精神領域「コスモスフィア」に他人を入れる「ダイブ」を行うことによってより強力な詩魔法を紡ぐ事が出来る。尚、ダイブはダイブされるレーヴァテイルの「心の中」を覗くこととほぼ同じことであるため、親しい人同士でないとクリティカルダウン(強制排除)が起こり、最悪の場合、ダイバーの生命に危険が及ぶ。また、親しい人でも、心を許せる範囲があるため、その範疇外にダイバーが行かないよう、コスモスフィアには「心の護」と呼ばれる存在がいる。
詩の効力が及ぶ範囲
レーヴァテイルの詩は各接続サーバの導力範囲に左右され、その範囲から外れると、詩魔法の使用が出来ない。また、サスペンドや導力切断などによって塔が停止した場合も詩魔法の使用が出来なくなる。
第2作でジャクリが、第3作でココナがそれぞれ別の塔にいながらにして詩魔法を行使していたが、前者はメタ・ファルス在住レーヴァテイル同様、中継衛星「ソル・マルタ」経由で、後者はさーしゃが作成した衛星の中継によって各接続サーバに接続しているので行使が出来た。
レーヴァテイルの詩と通常の歌
レーヴァテイルが「謳う」事と通常人間が「歌う」ことはそもそもの原理が違うため、音痴のレーヴァテイルも存在する。また、作中で音痴なレーヴァテイルが歌の練習をするシーンがあるが、(1のオリカなど)原理が違う為、本来はあまり効果がない。(厳密にないとは言い切れないようだが…) さらに、ヒュムノスを紡ぎながらご飯を食べたりといった「他のこと」もできるらしい。
※以下には第2作目「Ar Tonelico II~世界に響く少女達の創造詩」の重大なネタバレが含まれています。ご注意ください。
また、2のジャクリエンドにおいて、主人公クロアがヒュムノスを謳っているが、クロアは男性で、さらに作中でも言っている通り、自らヒュムノス語を勉強して覚えて歌った物であり、ヒュムノスではなく、古来から人間の吟遊詩人達が使う月奏に分類される。
でもベータ純血種の中でも最強クラスのレーヴァテイルであるジャクリといくらコスモスフィアLv.9までクリアしているとはいえ、即興でヒュムノスであんなに上手に謳えるのは人間業じゃないと思う。というかあんな女性っぽい顔ってことはレーヴァテイルかもしれないという説も根強い。が、あくまでファンの中での推測の域を出ない。まあ、実は母親がIPDレーヴァテイルでクロアもレーヴァテイル質を持っているので、その影響かなとか言ってみる。
レーヴァテイルに関わる用語解説
インストールポイント
全てのレーヴァテイルには、身体の一部に「インストールポイント」と呼ばれる紋が現れ、そこから延命剤を投与したり、パワーアップのためのグラスノ結晶を入れる。(インストール)また、そこが塔との結節点となっていて、精神(ひいては自分自身)と密接に関わっている為、信頼した相手以外には見せることはない。第三世代の延命剤投与やインストールは苦痛も伴ううえ、インストールポイントを相手に曝す為、極めて親しい仲でないとすることは憚られる。
尚、インストールポイントの形状は オリジン>β純血種>第三世代 の準に形状の規則性が存在し、オリジンがもっとも整った形をしており、第三世代はオリカの様に楕円形である事も多い。
I.P.Dレーヴァテイル
アルトネリコシリーズ第2作目で新たに登場したレーヴァテイルの種類。
通常、レーヴァテイルは皆各詩魔法サーバにアクセスすることでその能力を発揮する事が出来る。
しかし、メタ・ファルスでは、大地創造の詩「メタファリカ」実現のために造られた特殊サーバ「インフェル・ピラ」に精神領域を持つ「I.P.D.レーヴァテイル」が存在する。
I.P.D.レーヴァテイルかどうかは見分けが付かないが、I.P.D.レーヴァテイルはアルトネリコに登録されていない「新約パスタリエ文法」と呼ばれるインフェル・ピラ専用のヒュムノスを使えるため、謳う事によって判別が出来る。一般のレーヴァテイルは新約パスタリエ文を理解できないが、I.P.D.レーヴァテイルはインフェルピラがアルトネリコのエミュレート機能を搭載しているため、通常のヒュムノスも使用できる。(インフェル・ピラ内で新約パスタリエに自動的に読み替えられる)
I.P.D.レーヴァテイルはコスモスフィアの第8層・第9層(深層心理領域)の境界を持たない為、コスモスフィアに心の護を持たない。これは、インフェル・ピラの設計概念上の特性で、この特性により、I.P.D.クイーン(2の作中ではクローシェ)にのみ使う事が出来る詩魔法強化用のヒュムノス「METHOD_REPLEKIA/.」を使う事が出来る。
尚、I.P.D.レーヴァテイルとなる際に精神不安を引き金に暴走し、周りに甚大なる被害を及ぼすことがあり(I.P.D.暴走)メタ・ファルスでは非常に深刻な問題となっていた。これは、過去にインフェル・ピラが受けた損傷が原因。
主要キャラでは、クローシェ、ココナ、ソニア、インフェルが該当。
現実世界のレーヴァテイル
私たちの住む現実世界にも、詩魔法は使えないがヒュムノスをネイティブに使う事の出来る「リアルレーヴァテイル」や「野生のレーヴァテイル」が存在する。
関連コミュニティ
レーヴァテイルに関するニコニコミュニティを紹介してください。
関連項目
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