ヴォルフ・ムーロアとは、トミー(現タカラトミー)より販売されていた玩具シリーズ『ZOIDS』に登場する架空の人物である。
ゲーム『ゾイドタクティクス』にも登場しており、羽多野渉が声を担当している。
概要
ガイロス帝国軍大佐で、同軍の特殊部隊“鉄竜騎兵団(アイゼンドラグーン)”の司令官。 実はプロイツェンの息子にしてゼネバス皇帝の孫に当たり、ゆくゆくはその後継者となるべく育成されてきた。 冷酷そうな印象を受けるが、実は指導者には向かないと言われるほど心優しい性格の持ち主であるとされ、時には一人の部下のために己の命をかけたり、さらには敵軍の兵士達の命をも助けようとする事もあった。 ニクシー基地撤退戦の折同基地で建造されていたライオン型完全野生体ゾイドとT-REX型完全野生体ゾイドを持って逃げようとした所をレオマスターの一人である共和国中尉レイ・グレックと遭遇、自らT-REX型ゾイドに乗ってレイのゾイドを撃破するが、レイはライオン型の方を奪って応戦、しかし、この時は決着は付かずヴォルフは撤退した(その後、ヴォルフとレイはアンナ・ターレスの件でさらにその因縁を深める事になる)。 暗黒大陸に戻ってからは“鉄竜騎兵団”の司令官としてバーサークフューラーに乗って共和国軍を暗黒大陸の奥へ誘い込むため帝国正規軍本土防衛隊の掃討に当たっていたが、暗黒大陸に上陸した共和国軍特殊部隊“閃光師団”が“鉄竜騎兵団”の基地に接触した事によりついにレイとヴォルフが再び相まみえる時が訪れる。 その圧倒的な“鉄竜騎兵団”の戦力を用いて“閃光師団”を追い詰めるが、レイのライガーゼロを精神リンクだけで動かすという反撃に対し、自身もまたバーサークフューラーを精神リンクだけで稼働させて対抗したが、そこにヴォルフの家臣であるズィグナー・フォイアーが操る改造デスザウラーのブラッディデーモンが乱入し、ヴォルフもまた大きな目的のため撤退を余儀なくされたかと思いきやヴォルフはズィグナーを助けるため間もなく引き返し、ズィグナーを救出するや改めて撤退して行った。 その後は父のプロイツェンが共和国軍を引き付けている間に本隊を連れて中央大陸へ侵攻、瞬く間に大陸全土を制圧し、ネオゼネバス帝国を築き上げてその新皇帝の座に立った。 共和国に対しては市民の生活基盤には手を出さず、軍部の解体と議会の解散だけを要求し、さらに彼がまがりなりにもあの初代ヘリック・ムーロアの子孫であるという事実により中央大陸の人々もまたネオゼネバス帝国の支配を受け入れ、中央大陸へ帰還した共和国軍残党の掃討も上手く行き、その治世は盤石なものかと思われた。 しかし、過剰な圧力をかけた所為で決裂してしまった東方大陸の企業ZOITEC社が共和国軍の軍備再編を支援、その結果またしても共和国軍の旧共和国首都までの進撃を許してしまい、その防衛戦の折には帝国軍兵士の士気の向上のため首都では自らエナジーライガーに乗り込み帝国軍の戦いを見守っていたが、その胸中にはいまだ終わらぬ戦いへの苦悩が渦巻いていた。 そこに親衛隊に紛れ込んでいた因縁の相手のレイ・グレックがヴォルフの前に現れ、ヴォルフは自分の思いを全てをぶつけるかのようにレイのライガーゼロフェニックスを圧倒してレイを追い詰めるものの、そこにZOITEC社が開発したジェットファルコンが現れライガーゼロはゼロファルコンに進化、その変化に焦りを感じたヴォルフは無理な攻撃を行った末に乗機のエナジーライガーを撃破されてしまった。 しかし、エナジーライガーのエナジーチャージャーは停止せず暴走を開始、かつて父の起こした帝国首都爆破の時に匹敵する大惨事の危機に陥り、ヴォルフは敵味方問わず全軍兵士に避難を勧告、自身もどうにかエナジーライガーを共和国首都から離そうとする。 そこにレイ・グレックが現れてゼロファルコンの機能を使えばそのエネルギーが排出出来ると聞かされ、二人はいつか来るかも知れない終戦の時に思いを馳せながらゼロファルコンとエナジーライガーをつなぐ事で暴走エネルギーの処理に成功したのであった。 |
ここで公式バトルストーリーは終了しており、ヘリック共和国とネオゼネバス帝国の勝敗の行方、そしてヴォルフとレイの関係がどうなったのかについては今だ明らかにされていない。
ゲームでの活躍
PS2の『ゾイドタクティクス』にも登場。
アニメシナリオから分岐するバトルストーリーシナリオから登場する。
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