うっちゃれ五所瓦とは、高校相撲を題材とした漫画作品である。作者はなかいま強。『週刊少年サンデー』(小学館)にて、1988年19号より1991年29号まで連載されていた。単行本は全12巻完結。
概要
漫画のタイトルにもなっている五所瓦角を主人公として、彼がたった1人の状態から相撲部をインターハイへ導こうとするまでの物語である。相撲漫画ではあるが、柔道、レスリング、囲碁、不良といったユニークな題材をふんだんに盛り込んだバラエティ豊かな作品となっている。
第35回小学館漫画賞を受賞。1991年には、本作を原作としたOVAが発売された。
2023年1月、『ビッグコミック』3号にて約30年ぶりの新作「うっちゃれ五所瓦 粘り腰編」が連載開始。高校相撲であった前作に対し、続編では大相撲が題材である。
主な登場人物
- 五所瓦角(ごしょがわら かく)
- CV:中村大樹
- 本作の主人公。相撲の実力は相当高いが、毎年個人戦の最初に全国大会No.1の田門と当たってしまうため、無名である。その田門の言葉を借りれば全国No.2の実力である。口下手であるが誠実な性格。そのぶちかましの威力は絶大。
- 清川薫(きよかわ かおる)
- CV:郷里大輔
- 柔道部主将であり、全国大会でも名が知れている強豪。突然五所瓦から相撲部に誘われ、最初は冗談かと疑う。しかし五所瓦が本気と分かると、「その辺で練習していた1年生を適当に持っていけ」ととんでもないことを言う。だが五所瓦は清川が欲しいと主張したので、一度は追い返した。
しかし五所瓦が土下座までしたことを重く受け止め、「柔道で勝負をして負けたら相撲部に入る」という条件を出す。その結果、五所瓦の強さを認め相撲部入りを決意。しばらくは相撲の練習に励むが、どうしても柔道を忘れられず柔道場へ来て顧問と対決し、柔道への未練を捨て去った。相撲でも柔道の技で勝負する。 - 関内孝之(かんない たかゆき)
- CV:辻谷耕史
- プロレスラーを目指す高校生。プロレスに近いからレスリング部に入部するが、すぐに嫌気が差す。そんなある日、相撲部の練習を見かけ、レスリング部よりハードだったので興味を持つ。五所瓦と相撲勝負を行い、その結果相撲部に入部。プロレス技で相撲ファンを魅了する。
- 雷電五郎(らいでん ごろう)
- CV:沢木郁也
- 囲碁部に所属する高校生だが、相撲取りのような恵まれた体型をしている。そのため相撲部にと声がかかるが、彼は全く興味がなかった。結局「囲碁勝負で負けたら相撲部に入る」という条件を飲むが、何故か五目並べをさせられており、騙される形で入部となった。大会で絶体絶命の際に奇跡の勝利をあげる。
- 難野一平(なんの いっぺい)
- CV:龍田直樹
- 応援部に所属していた貧弱な体型の高校生。ある日、相撲部の練習を見て「硬派だぜ」と思い入部する。基本的にビッグマウスだが、行動がついていかないキャラである。しかし最後の試合で彼が見せたかっこよさはまさに「硬派」であり、会場の感動を誘った。
関連項目
関連リンク
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