なんということでしょうとは、
「大改造!!劇的ビフォーアフター」が生み出した迷台詞である。
概要
本来は、問題を抱えた物件の大改造の過程と結果を楽しむこの番組のラストで、改造結果を説明する大御所声優・加藤みどり氏のナレーションに決め台詞として登場する「匠が大改造した物件の、感動するような変貌ぶり」を称える言葉だった。
…はずなのだが、あまりにも当初の理想とかけ離れた改造が施されてしまう事態も頻繁に発生していたことから、転じて「予想外に斜め上の方向に何物かが改造されてしまった」ことへの驚き、いわば「どうしてこうなった」に近いニュアンスを表すスラングとして使われることとなった。
「大改造!!劇的ビフォーアフター」の項目も参照。
初出
スラングとして広がったきっかけは間違いなく「大改造!!劇的ビフォーアフター」だが、実はそれよりずっと前に加藤みどり氏が「なんということでしょう」の台詞を世に放っていたことが確認されている。
それはアニメ「サザエさん」の1970年11月8日放映の作品No.172「ぼくが生れたとき」(原文ママ)。冒頭、加藤氏演ずるサザエがタラちゃんに閻魔大王の物語を読み聞かせる場面の中で「なんということでしょう」の台詞が、言葉もニュアンスもあの「ビフォーアフター」そのままに発せられているのだ。
「ビフォーアフター」の初回放映から実に30年以上前のことであり、「ビフォーアフター」での登場がこれへのオマージュであったのかは不明だが、加藤氏が放ったこの迷台詞の初出は、実はかなり昔のことであったと言える。
「サザエさん」は原作者である長谷川町子氏側の意向などから長らくリマスターによる再放送が行われて来なかったが、2018年末にAmazonプライムビデオにて配信が開始され、本作品も視聴可能となりこのことが判明した。タラちゃんやワカメのキャラなど、今とだいぶ違う味付けで興味深い点も多く、あの迷台詞のルーツに興味のある人は是非一度見てみよう)
上記以外の「なんということでしょう」
「なんということでしょう」という題名の初音ミクの楽曲が存在する。
家庭用ポップンミュージック14にはInscrutable Battle(ジャンル名:リフォーム)が収録されている。難易度42(当時の上限は43)であるEX譜面は非オリジナル曲最強の呼び声も高く、特に後半は同レベル帯を突破できる上級者であろうと繋げる事は至難である二重、三重階段となっており、「(譜面が)なんということでしょう」と呼ばれている。
AC太鼓の達人13にも「大改造!!劇的ビフォーアフターメドレー」が収録(Inscrutable Battle→匠→Inscrutable Battle)。「おに」モードで10段階中☆8という難易度にも関わらず、複雑さだけならば下手な☆10を上回るその譜面は「なんということでしょう」と呟かざるをえない物である。
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関連項目
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