イザベル(葡: Isabel, 仏・英: Isabelle など)あるいはイサベル(西: Isabel など)とは女性名。下記の 1 の場合がほとんど。
- 西欧諸国の女性名。イタリア語のイザベッラ(Isabella)等に対応する。ヘブライ語の女性名エリシェバ(「わが神はわが誓い」の意)が、セム語系の女性名詞語尾 -t を付加した古典ギリシア語形エリサベット(Ἐλισάβετ)を経て、更に中世ヨーロッパでアラビア語の定冠詞に似た el- を省き語尾を指小形女性語尾に改めたラテン語形イサベッラ(Isabella)としたものに由来する。特にスペイン語圏には語源が同じエリザベス系の名前が存在しない。「エリザベス」の項も参照
- 北イスラエル王国(ヨムリ王朝)第7代アハブ王妃の名イゼベルの別表記がイザベルで、古代ヘブライ語でイゼベルあるいはイザーベル、古典ギリシア語でイェヅァベル(Ιεζάβελ)。名前はシリア・フェニキア語で「主(神)は在らせられり/称揚せり」を意味すると考えられているが、ヘブライ語では「主君(たるもの・らしさ)は不在なり」と全く逆に解釈できるという説がある。
『旧約聖書』の「列王記」によれば、イザベルはシドン(現・レバノン南西岸の都市サイダ)を治めるフェニキア人の王女で、婚姻と共にイスラエルにバアル信仰の偶像崇拝を持ち込んだ。その上、自分の悲惨な最期を告げた預言者イリヤを殺そうとしたが果たせず、第9代ヨラムの時代に起きた叛乱で預言通りの死を迎えたという
代表的な人物
- イサベルⅠ世 - カスティーリャ=レオン王。分家筋のアラゴン=カタルーニャ王フェルナンド2世との婚姻および共同統治によってトラスタマラ朝スペイン王国を成立。またレコンキスタの完成者、コロンブスの支援者としても有名
- イザベル・アジャーニ(またはアジャニー) - フランスの俳優
- 井澤佳の実の、イオシスの東方アレンジCDやウェブラジオでの名義。 →イザベル(同人歌手)
- 『魔法少女まどか☆マギカ』に登場する魔女。 →Izabel(魔法少女まどか☆マギカ)
- イザベラ・バレンタイン - 『ソウルキャリバー』シリーズの登場人物アイヴィーの本名
- Isabelle - 『どうぶつの森』シリーズの登場人物しずえの海外名
関連項目
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