ウマルとは、アラビア語圏を中心にムスリムの男性名として使われる固有名詞である。
口語の発音はオマルに近いため、Umar以外にもOmarという表記が広く使われている。
元々の意味は「長生きの、長寿の」だが、勇武で知られた第二代正統カリフ、ウマル・イブン・ハッターブ(ウマル・イブン・アル=ハッターブ)の登場後は彼にちなんで命名されることが多く、イスラーム諸国においてはよく見られる名前の一つとなっている。
人名
実在の人物
- ウマル・アブドゥルラフマン : エジプトの過激派集団の精神的指導者。
- ウマル・イブン=アブドゥルアズィーズ : ウマイヤ朝の第8代カリフ。ウマル2世とも呼ばれる。
- ウマル・ハイヤーム : セルジューク朝イランの学者、詩人。[ルバイヤート][1]の作者として著名。
- ウマル・イブン・ハッターブ : 正統カリフ時代の第2代カリフ。ビザンツ帝国を下し版図を広げた。
- ウマル・ファルーク・アブドゥル・ターラブ : テロリストとして処罰された人物。
- ムハンマド・ウマル(ハン) : コーカンド・ハン国の君主。ハン位としては第2代に相当。
- ムハンマド・ウマル : アフガニスタンの過激派集団タリバーンの指導者の1人。
- ウマル : ジャーナリストの安田純平氏がシリアの反政府勢力ヌスラ戦線に拘束された際付けられた名前。
架空の人物
その他
- ウマル憲章 : イブン・ハッターブがエルサレムのキリスト教徒と結んだ保護協定。
- ウマルモスク: イブン・ハッターブにより認められた聖地に建つモスク。通称、岩のドーム。
- 埋まる : 空いた場所などが何らかの手段で満たされた状態。空席が埋まる、時間が埋まる、など。
関連項目
脚注
- *[ルバイヤート]:題名のルバイヤートは、原語のペルシア語では「四行詩集」の意味で使われている一般名詞である。そのためどの作品かを明確化するため[ウマル・ハイヤーム詩集]と著者の名をつけて呼ばれる場合も有る。
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