エドワード1世(Edward I)とは、イングランドのプランタジネット朝第5代国王である。1239年生まれ、1307年没。父はヘンリー3世、祖父はジョン欠地王。子はエドワード2世など。
非常に背が高く、「長脛王」(Edward Longshanks)の渾名で呼ばれる。他に「スコットランド人への鉄槌」(Hammer of the Scots)という二つ名も。
概要
ネタとしか言いようの無い血縁関係から生まれた、突然変異とも言えるイングランド屈指の名君。
- 王太子時代にはシモン・ド・モンフォールら改革派諸侯と争い、シモンを謀殺
- 即位後、ウェールズを征服し、王族を皆殺しにする
- フランスと争い、ジョン以降旗色悪かったのを何とか持ち直す
- スコットランドの王位継承に介入し、征服する
- ↑これに反旗を翻したウィリアム・ウォレスをフォルカークの戦いで破り、後に処刑。英雄のダブルアサルトを成し遂げる
計略に優れ、対立勢力の分裂工作は、シモンやウォレスとの戦いでも猛威を振るった。また、シモンとの戦いの後には諸制度の改革を打ち出し、模範議会の開設に漕ぎ着けたり、ウェールズ征服時にはロングボウを鹵獲、後のスコットランド征服戦で主力に用いるなど、優れたものを出所問わず実用化する柔軟さも持ち合わせていた。
反面、占領地での圧制や、ウォレスを筆頭に多くの人々を四つ裂きの刑で粛清するなど、残虐な一面でも知られている。
「歴史上の偉大なイギリス人を投票で決めようぜ!」というコンセプトの番組を英BBCが放送し、エドワード1世は94位にランクインしている。→参照:100名の最も偉大な英国人(Wikipedia)
何をもって"偉大"としたのか不明なものの、そういうランキングでも名前が出るぐらい評価されているようだ。
エンターテインメントでのエドワード1世
- 映画「ブレイブハート」
- 元は小説。ウィリアム・ウォレス(メル・ギブソン)が主人公。
- 映画「アウトロー・キング スコットランドの英雄」
- Netflix配信。ロバート・ブルース(後のロバート1世)が主人公。
- ゲーム「チンギスハーン・蒼き狼と白き牝鹿IV」
- シナリオ2においてイングランド王ヘンリー3世の王子として登場。
シナリオ2が1271年スタートという設定でヘンリー3世の余命いくばくもないため、シナリオ2での実質的なイングランド王と言える。
PK版追加のシナリオ3では、ヘンリー3世の后エリーナにオルドで1238~39年に男児が誕生すればエドワード1世と名付けられるイベントが用意されている。 - ゲーム「Age of Empires II: Definitive Edition」
- 拡張パック「Lords of the West」のキャンペーンシナリオに採用されている。
関連動画
エドワード1世に触れられるのは00:48~00:50くらい。
どちらの城もエドワード1世が造らせたもの。「グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁」として世界遺産に認定されている。
他に造らせた城をひっくるめて「アイアンリング」という表現もある。城プロにも複数登場。
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関連項目
先代 | イギリス国王 | 次代 |
ヘンリー3世(Henry III) 1216~1272 |
エドワード1世(Edward I) 1272~1307 |
エドワード2世(Edward II) 1307~1327 |
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