グラーキ(Glaaki)とは、ラムジイ・キャンベルがクトゥルー神話の古きものとして創造した神性である。
概要
グラーキはその昔、イギリスの片田舎に落下した隕石に乗って宇宙から飛来し、隕石の落下跡に生じた湖の底に潜んでいる。湖畔に住む人々が少数ながら居るが、彼等の中にはグラーキの棘に刺され、そこから体液を注入されて操られている者も居る。体液を注入された者が助かる事は不可能で、彼等は人格を消され少しずつ身体が朽ちて行く。
『グラーキの黙示録』と呼ばれる書物があるが、これを書いたのが、前述のグラーキに操られた者たちなのか、それとも過去に正気のままグラーキの信者になった者が居たのか(信じても何ら利益は無い筈だが)は不明。
別名は初出作品の題名から取って〈湖畔の住人/湖の住人〉。この小説が邦訳されたのはなんと2013年。
グラーキの姿は楕円形をしており、無数の様々な色が混じった棘が突き出しているという。その棘が無い部分に唇のある丸い口があり、そのあたりが顔なのだと考えられている。その証拠にその部分から出ている3本の管の先端には黄色い目が備わっているのだから。
体の下側には白い三角形がたくさんあり、それが足だと推測されている。そしてグラーキの棘は抜けやすく、人間の命を奪う代わりに抜け落ち、そこからの汚染によってアンデットがつくられ、もう一度棘を刺すことでグラーキは従者を得ると考えられる。完全に操るためグラーキは二度刺すのだ。その行動はグラーキの入門の儀式のようなものである。
グラーキが棲んでいるといわれている湖は世界各地に繋がっている可能性があるといわれており、イギリスのセヴァン渓谷だけでなくどこにでも現われることができるのかもしれない、例えドリームランドであったとしても。
他の旧支配者がそうであるようにグラーキは「夢引き」、夢を用いて崇拝者を呼び寄せることができ、グラーキは崇拝者の力を吸い取ることで「夢引き」をする力を補充しているという。そうしなければならないほどグラーキは衰えているのかもしれない。
グラーキの周りには常にアンデット化した崇拝者がいるのは、生きた崇拝者を食らいつくしてしまったからではないだろうか。
イグとナグの子供である旧支配者ウーツル=ヘーアと何らかの関係があるといわれているが、その詳細は不明である。
登場作品:ラムジー・キャンベル『湖畔の住人/The Inhabitant of the Lake』
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