シニョーリとは、テクモ版キャプテン翼シリーズに登場するキャラクターである。
最終作となった『キャプテン翼5』に登場。
顔はファン・ディアスにそっくりだが特に関係は無いらしい。
この作品にはよくある事である。
概要
本作のラスボスチーム「カンピオーネ」の監督であるジョアンに鍛えられた少年で、セリエAのパルマに所属。ジョアンに鍛えられた選手が共通で持つ「芸術的ドリブル」や、体を反転させて勢いを付けて放つ「アクセルスピンシュート」を武器に、前作の最強チームであったACミランを相手に一人で6得点を挙げて圧勝する。そのプレーを見せつけられた日向が一時スランプ状態に追い込まれるなど、ストーリーの中でも非常に大きな存在として描かれる。ジョアンからは「新田以上の芸術品」と評価されており、新田がラスボスに抜擢された作品だと言うのにいきなり新田の評価を下げている。得点を挙げるとボイス付きで「へへん、ちょろいね!」と余裕を見せ、その仕草が実に可愛らしい。
だが、個人としては凄まじい実力を持ちながらもチームプレーは全く身についていない。これはジョアン監督の育成方針が完全な個人プレー至上主義に偏っているためでもあり、シニョーリとしては「育ててくれた人の指示に素直に従っているだけ」でもある。
シニョーリは翼が所属するレッチェと対戦するが、この時初めて自分の個人技が通じない相手と出会い、チームもそのまま敗れてしまう。そして「翼に負けた」ことがジョアンの勘気に触れたのか、最強チーム「カンピオーネ」の入団を許されなくなってしまう。(一度でも負けた選手は駄目というわけではなく、翼抜きの全日本に負けたマレーシアのDFクスタはカンピオーネに入団している)
後に開催されたワールドトーナメントではブラジル代表として出場。
ここでもやはり個人プレーに走り、周りの選手との連携を取ろうとしなかったのだが、ブラジルはこの時チームのキャプテンであるカルロス・サンターナを後半に温存、エースのコインブラは怪我で大会不参加、ザガロとネイとトニーニョとサンタマリアとリベリオとディウセウとジェトーリオとドトールとアマラウが諸事情で離脱という状態で、チーム事情を考えればシニョーリの単機特攻に懸けたというふしがある。連携を考えるなら少なくともカルロスは温存すべきでは無かったはず。
ここでシニョーリは復活した日向にコンクリート壁を貫通する破壊力を持つ必殺技ファイナルタイガーを直接ぶちこまれ、前半戦でフィールドを去る。命に関わる重傷を負ったとしても不思議では無いが、その場では「ち、ちくしょう……」と悔しがるだけで普通にプレーを続けているのでこいつの肉体は石崎の顔面並の耐久力があると考えられる。
そしてシニョーリが退いた後半ではサンターナが満を持して登場、チームプレーで日本を苦戦させる。その様子をベンチから見ていた(救急車で病院に担ぎ込まれてはいない)シニョーリは、自分が出場していた時よりも選手たちが活き活きとプレーしており、皆が真剣に戦っていることに気づく。そして自分の行いを反省し、「サッカーはみんなでやるものなんだ」と考えを改める。
最初のうちは身勝手な部分も見られた子供だったが、自分の悪い部分は素直に改め、他人から「正しいこと」を強要されるのではなく自分で気づくことができる柔軟な感性の少年だったのである。
こうしたシナリオ中の活躍や、爽やかな改心シーン、カンピオーネに入ったがあまり強くなっていない新田よりも明らかに強い能力値、顔や声が可愛い、ファイナルタイガーで吹っ飛ぶオチ担当など作品中で最も強く印象に残るキャラクターである。彼がカンピオーネに入団できていれば、最強選手アルシオンに次ぐナンバー2の実力者となるはずだった。
関連動画
関連項目
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