ジェレミア・ゴットバルトとは、オレンジである。『コードギアス 反逆のルルーシュ』及びその続編『コードギアス 反逆のルルーシュR2』に登場する、神聖ブリタニア帝国の爵位を持つ忠義に厚い軍人である。
ファンからの愛称は「オレンジ」(理由は後述)。
作品全体を通してファンからの評価を二転三転させた愛すべき人気キャラクターである彼だが、実は「辺境伯」というかなり高い身分であり、伯爵であるロイド博士より偉かったりする。
「リリーシャ」という妹が存在するらしい(DVDピクチャードラマより)が、名前以外の情報は一切出てきていないので、妹についての詳細は不明。
概要
輝かしい経歴を以てブリタニア軍に入隊、初任務で敬愛するマリアンヌ(ルルーシュの母)の護衛に就くが、彼女を守ることが出来なかった過去を持つ。その後悔から皇族をなんとしても守り抜くという決意を固め、「純血派」の一員として軍の掌握を計るも、テロリストであるゼロ(ルルーシュ)の「オレンジ」というハッタリと、そのギアス能力によってゼロの確保に失敗。更には処刑されるはずだった枢木スザクまでもを全力で逃してしまい、この失態をきっかけに軍内外から「オレンジ」「オレンジ君」と揶揄されるようになった彼は、転落人生を送る事になる。
その後は不当な扱いを受けながらも汚名を雪ぐべく任務に邁進するが、ナリタ攻防戦での紅蓮との一騎打ちにて敗北。生死の境を彷徨うことになるも、なんと改造でサイボーグとなって奇怪な言動と共に蘇り、ゼロに異様な執着を見せつつ執拗に追い続ける。
最終話ではナイトギガフォートレス「ジークフリート」を操縦しゼロが乗るガウェインを追い詰めるが、最後はC.C.と共に海中へ沈んでいった。
死亡したかに思われた彼だったが、『コードギアス 反逆のルルーシュR2』にも登場。ギアス嚮団にて更なる改造を施され、ギアスキャンセラーという能力を得る。V.V.の命令の下、ルルーシュ暗殺の為にエリア11に送り込まれた彼はその能力を活かして佐世子やロロを退け、遂にルルーシュを追いつめるが…?
改造された機械の身体を逆手にとったルルーシュの罠に嵌り、行動不能に追い込まれるジェレミア。それでも彼は、ルルーシュに今までの行動の理由を問う。そう、彼がルルーシュの前に現れた真意は決して暗殺などではなく、ルルーシュがゼロとして皇帝に反逆するその理由を知る事にあったのだ。
そしてルルーシュの答えから、彼の行いがルルーシュの母・マリアンヌと妹・ナナリーを思っての事であると知った彼は、これで思い残すことは無いと静かに息を引き取…らなかった。
ルルーシュ「ジェレミア・ゴッドバルトよ。貴公の忠節はまだ終わっていないはず…そうだな?」
ジェレミア「…イエス、ユアマジェスティ。」
こうして彼は、ルルーシュに忠誠を尽くす事を誓う。以降は、サザーランドジークを駆りスザクやアーニャなどナイト・オブ・ラウンズの面々と互角に渡り合ったり、ルルーシュの姉であるコーネリアがジークフリートの下敷きになりかけた所を間一髪で救うなど、その見事なまでの「忠義」と活躍振りで視聴者を驚かせた。敵キャラの1人→ネタキャラとして扱われ続けていた彼が、ここまで華麗な転身を遂げるとは誰が予想できただろうか。
『R2』最終話においても、ルルーシュの真意を汲んだ上でスザク扮するゼロをあえて見逃し、ゼロ・レクイエムの完遂に一役買うなど、最後までルルーシュへの忠節を全うした。
オレンジについて
上記概要にあるように、ゼロ(ルルーシュ)がスザクを解放させる為に公言した「いいのか?公表するぞ?…オレンジを」という、まるで「オレンジ」という隠語で扱われている後ろめたいことが彼にあるとでも言わんばかりのハッタリによって、あらぬ疑惑をかけられ転落人生を送る事になってしまったジェレミア。その時の彼の「全力を挙げて奴らを見逃すんだ!」というセリフと共に、「オレンジ」は彼を象徴する言葉として視聴者に記憶されるばかりか、登場人物たちも彼を「オレンジ」と呼ぶようにさえなってしまった。
また、サイボーグに改造される際にもオレンジ色の液体の中で調整されたり、左目に付けられた仮面(ギアスキャンセラー)の色もオレンジ色であるなど、以降も何かとオレンジまみれの彼だったが、改めてルルーシュに仕えるようになってからは、オレンジという呼び名(蔑称)については「オレンジ…?フッ、それは我が忠誠の名前」と、前向きに受け取っているようである。
さらに、『R2』最終話では全てが完結した後、ダモクレス空域で戦った(この時、ギアスキャンセラーによって彼女にかけられていたギアスを解除している)アーニャ共々みかん農園を経営している姿が描かれるという徹底振りで、もはやジェレミアとオレンジは切っても切れない関係が出来上がっていると言えよう。
ちなみにこの「オレンジ」という呼称だが、ジェレミアのCVを担当した成田氏の、若しくは同氏が声を担当する他作品のキャラクターを指す愛称としても定着しており、後者の場合はオレンジに関連する要素が見えなくてもこの呼称が用いられる場合がある。
また共演者に曰く、成田氏はアニメのアフレコの時にオレンジ色のTシャツを着ていたとか。
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