スイス・フラン(略称:CHF)とは、スイスおよびリヒテンシュタインの通貨である。
補助通貨単位はラッペン(ドイツ語圏)/サンチーム(フランス語圏)と呼ばれる。
概要
永世中立国スイスの通貨ということで、戦争や紛争に左右されない安定した通貨として認識され、避難通貨とも呼ばれている。
実際、01年の同時多発テロ発生時にはCHFが大量に買われた。
非常に低金利のため、キャリートレードの対象になることも多い通貨である。
また、1000スイス・フラン紙幣(約10万円)という高額紙幣があることでも有名だ。
まさかとは思うかもしれないが、実際に使用できる。が、実際に手に取れる機会は少ない。
スイス・フランショック
2015年1月15日、突如としてスイス国立銀行が対ユーロの上限介入を撤廃。為替市場が史上最大級に変動し、巨万の富を得た者もいれば、多額の負債を残して消えていった者もたくさんいた。また、イギリスの超大手FX証券会社が消し炭になってしまった。あまりの急変動にロスカット機能がうまく働かなかった所もあり、2ちゃんねる市況2板やヤフーファイナンスの掲示板など、投資家が多く集まるサイトでは彼方此方で断末魔の響き渡る地獄絵図そのものであった。
フラン/円で言うと、わずか5分の間に115.0円→168.3円まで53円上げ(5300pp)を達成した。
極端な例ではあるが、お小遣い稼ぎで♪と軽い気持ちで自己資金10万円を投入してフラン/円を115円で2枚売り注文していた場合、わずか5分であなたは90万円以上の負債を抱えることとなるのである。逆に115円で2枚買い注文をしていた場合、わずか5分で100万円以上の利益を手にするのである。これが20枚、200枚、2000枚と増えるごとに負債も利益も倍々ゲームになるのである。
数時間の間はチャートが非常に大きく乱高下しており、幸運の持ち主ならその数時間の間で10万円を1億円以上にすることも不可能ではなかった。現に数百万~数億円稼いだ者もたくさんおり、スレなどに降臨しては興奮冷めやらぬ様子で盛り上がっていた模様。おお、こわいこわい
関連項目
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