概要
屁をこいて敵を撃退することで知られる動物。カナダ人らの天敵。
食性はやや肉食よりの雑食性。昆虫や小型の哺乳類・鳥類などを狙う。非常に大食感で大量に食物を摂取し、排便もかなりの量。ちなみにスカンクの大便もかなりの悪臭である。
夜行性で、目はそれほど良くない。基本的に嗅覚を頼っているらしい。性格はやや臆病。
スカンクの放屁の秘密
スカンクが尻から出すものは、厳密には放屁ではなく、肛門嚢の中にあるブチルメルカブタンと呼ばれる黄色い分泌液である。この液を敵に向かって尻からスプレー状に散布するのである(もっと汚い気がする……)。
放屁ではない、といってもその匂いは知られている通り強烈で、放屁以上の脅威である。なんとも表記しがたい悪臭は、スカンク臭と呼ばれ恐れられるほど。
人間の衣服に付着すれば、まず完全にとれることはなく、服の破棄を余儀なくされる。しかも目にかかれば失明の恐れすらある危険物質である。
異臭を弱める手はないことはないが、それでもやはりよく嗅ぐと残りがが残っているのがわかってしまうので、神経質な人にはとても耐えられない匂いである。
こんなものをかけられた野生動物はたまったものではない。下記の関連動画で出すが、これをかけられた犬は狂ったように地面へ鼻をこすりつけている。犬は人間の放屁をもろにかけられて死ぬ場合があるので、かけられた野生動物は死んでしまう可能性もはらんでいる。
スカンクの特徴的な色は、「俺はテメエに『死んだほうがマシ』ってくらい臭い液をぶっかけられりるんだからな、襲ってきたら容赦なくぶっ放してやるぞ!」という警告であり、捕食者達もその恐ろしさを知っているのでスカンクを襲うことはまずない。しかし猛禽類などは嗅覚が弱く、スカンクの屁も通用せず捕食対象にされてしまいがち。
威嚇する時にしっぽを立てて前足を地面に叩きつける。日本人が旅行先以外で出会うことはまずないだろうが、もしこういった行動に出くわしたら何もせずに逃げよう。
悪臭放射ばかりが目立つスカンクだが、人間にとってもっと恐ろしいのは狂犬病である。スカンクは近年、狂犬病の媒介者として知られており、家畜などに感染させる害獣として人間を困らせてもいる。ちなみに尻の分泌液からの感染は確認されていない(ただしどの道喰らえば地獄)。
ペットとしてのスカンク
かつて日本ではスカンクも輸入されており、皆肛門嚢を除去されたうえで販売されていた。それでもその毛深さから体臭はかなりキツめだった。
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関連項目
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