『チョコボレーシング 3D(仮称)』とは、ゲーム『チョコボレーシング ~幻界へのロード~』の続編として2010年に制作が発表されたレースゲームである。
概要
背景
プレイステーション用レースゲーム『チョコボレーシング 〜幻界へのロード〜』をスクウェア(現スクウェア・エニックス)が発売したのが1999年のこと。
ファイナルファンタジーシリーズのマスコットキャラクター「チョコボ」を主人公としたこのゲームは、アイテムで補助・妨害などが行える、『マリオカート』などと同系統のパーティー系レースゲームとして人気を博した。
レース中の曲に、ファイナルファンタジーシリーズの楽曲をアレンジしたものを使っているなど、ファイナルファンタジーシリーズのファンにとってももちろん楽しめるゲームである。
発売後も、カップリングタイトル『チョコボコレクション』に収録、『ゲームアーカイブス』対応ソフトとして配信された。
本作の情報と開発中止について
『Chocobo Racing®3D(チョコボレーシング スリーディー)(仮称)』という名で発表された本作は、ニンテンドー3DS専用ソフトで、「3Dによるレースのスピード感や迫力を体験できる一作となります」とのことであった。
ゲームシステムについての詳細はなく、ゲーム画面のスクリーンショット等が少数公開されたのみであったが、『チョコボレーシング』とはシステムが大幅に様変わりしていることが感じられ、チョコボらお馴染みのキャラクターが乗るマシンも先鋭化したデザインで大きな変化があった。
これらの変化についてはやや賛否を呼んだが、10年振りの新作ということで、原作が30万本売れた知名度の高い作品ということもあり、多くのファンが喜んだ。
しかし、待てど暮らせど続報はなく、2013年に前作『チョコボレーシング』のディレクターであった時田貴司氏がインタビューで、「3DS版は私の担当ではないが、制作中止になったという認識である」と発言したことで開発の中止が判明。発売を待ち望んでいたファンたちは大きく失望した。
その後~『チョコボGP』への移行
その後、2021年に同じく『チョコボレーシング』の精神的続編である『チョコボGP』の情報が公開された。
同作は本作の方向性を受け継いだ作品ではなく、『チョコボレーシング』のシステムの正当進化、マルチプレイ化の方向性で進められた作品だが、多くのファンが求めていたのはあくまで「『チョコボレーシング』の新作」であり、『チョコボGP』の発表でおおむね需要は満たされた形である。
関連項目
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