テキスト音楽「サクラ」とは、日本語表記も可能なMMLに対応したフリーウェアのMIDIシーケンサーである。
概要
くじらはんどのクジラ飛行机によって作られたMIDIシーケンサーである。
テキストによってワープロ感覚でMIDIを作成することが可能。
「cde・・・」といったアルファベットによるMML表記の他に、「ドレミ・・・」といったストトン表記という記述が可能になっており、音階や音量、マクロの命令等も日本語表記が可能になっている。
ストトン表記とMML表記を組み合わせた記述も可能である。
マニュアルや質問掲示板、ユーザーの投稿した曲(テキスト)の掲示板もあるため、MMLとしては比較的入りやすくなっている。
音量などの曖昧さを一言で簡単に指定したり、コントロールチェンジを簡易に操作するためのマクロが用意されている。
また、スクリプト機能が付いているため、自分で複雑な効果を行うための関数を作成し、簡単に利用できるようにする事も可能である。
また、音の入力方法として、鍵盤入力や五線譜入力画面、リズムボックスといったものにより、マウス操作で音を確認しして選び、自動的にその音を挿入する機能もある。こちらも、ストトン表記とMML表記を選択する事が可能。
サクラには内蔵プレイヤーが用意されているが、この他にサクラから再生するプレイヤーにフリーウェアの音源として、TW-MUSIC2とTMIDI Playerを簡単に設定して使用することができる。
なお、サクラのソースコードはオープンソース化されており、2008年10月4日からGoogleCodeに登録されている。
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MIDIポートについて
サクラにはあらかじめMIDIポートが5つ付いており、設定を行えば、外付けの音源やMIDI YokeやMaple Virtual Midi Cableといった仮想MIDIケーブルを使用し、VSTホストを経由してVSTの音を使用することができる。
特に設定を行わない場合は、普段MIDIを再生する時と同じ音源の音が出るようになっている。
サクラが対応しているTW-MUSIC2とTMIDI PlayerにもこのMIDIポートはついており、サクラ内蔵プレイヤーではなくTW-MUSIC2かTMIDI Playerを使用する設定にしている場合は、こちらのMIDIポートに設定を行う。
dSakura.dllについて
dSakura.dllとは、テキスト音楽「サクラ」で使用されているMMLコンパイラである。
このdSakura.dllがストトンやMML表記で記述したMMLをMIDIにしてくれる。
サクラをダウンロードした際に標準でついており、サクラ操作時には特に意識することなく使用している。
dSakura.dllは自由に使用し、配布する事が可能になっている。
サクラと同じ書き方のできる、テキスト音楽「サクラ」以外のオリジナルなエディタを作成する事も可能である。
また、公式サイトにMicrosoft Visual Basic、Borland C++Builder、Borland Delphiで使用するためのサンプルソースが掲載されている。
これ以外にも、dllを呼ぶ事が出来る他の言語でも使用可能である。中には、RubyからdSakura.dllを使用するソースを公開している人もいる。
直接dSakura.dllを使用することとは少し異なるが、同じクジラ飛行机が開発した日本語プログラミング言語なでしこでは、標準で付いている「MML演奏」という命令を使用するとMMLをMIDIとして演奏することができ、「MML変換」を使用するとMMLをMIDIに変換することが可能になっている。
関連項目
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