デビル・マジシャンとは、漫画『キン肉マン』に登場するキャラクターである。
概要
白と黒のツートンカラーの残虐超人。超人同盟の若手超人で、主にスカル・ボーズとのタッグチーム「宇宙一凶悪コンビ」(ブラッド・イリュージョンズ)として活躍する。リーダーのスカル・ボーズとは対照的に口数は少ないが、淡々と残虐ファイトを繰り広げる冷淡な超人である。キャラ造形は、後に登場するウォーズマンのプロトタイプという見方もされている。小説版『ディープオブマッスル』のエピソードによると本名は「エンゼル」と言い、元々は手品が好きな心優しい少年だった。
凶器攻撃を得意としており、体中にナイフやトランプなどの凶器が隠されている。義手になっている左腕にはナイフが仕込まれており、その名の通りファイトスタイルはトリッキー。それ故に素手での真っ向勝負はあまり得意としておらず、本来の実力を発揮しきれないのが弱点。
スタイリッシュなデザインから人気が高く、アメリカ遠征編連載当時に行われた初の人気投票(コミック第6巻掲載)ではラーメンマンやブロッケンマンを抑えて悪役超人部門で1位に輝いている。以降出番がほぼ無かったためそれほどメジャーな超人ではなくなったが、2019年の超人総選挙では69位とまずまずの順位になっている。ちなみに、作品のファンとして知られる新日本プロレス所属のエル・デスペラードがパートナーとして指名し、コラボTシャツを制作している。
プロフィール
作中での活躍
アメリカ遠征編で初登場。かつての超人オリンピックチャンピオンだったハンサム・レイスマンを殺害し、首を持参したことで超人同盟への入団が認められる。
その後、スカル・ボーズが入団者に課した過酷なトレーニングにたった一人だけ耐え抜いたことで実力が認められ、全米タッグ選手権に出場するスカル・ボーズのパートナーに抜擢される。
初戦では凸凹ブラザーズ(イワオ&ブラックシャドー)を相手に、スカル・ボーズとのツープラトン技「8の字固め」によってブラックシャドーの体をバラバラにして勝利。
第2戦のジ・エンペラーズ(ビューティー・ローデス&ジャンヌ・スティムボード)戦では、序盤は劣勢に立たされるもスカル・ボーズの火炎攻撃をきっかけに相手を弱らせ、やりたい放題の凶器攻撃で棄権に追い込み2連勝。
迎えた最終戦のザ・マシンガンズ(キン肉マン&テリーマン)戦では、レフェリーを務めたラーメンマンに隠し持っていた武器を見破られてしまう。それでも、義足を奪われたテリーマンを集中的に痛めつけることで優位に試合を進めるが、テリーが義足を取り戻すと形勢が不利になり、最後はスカル・ボーズがテリーに倒されたことで敗れる。
スカル・ボーズと同様にアニメ版では大幅な設定の変更がされており、超人同盟のヨーロッパチャンピオンとして登場。なぜか名前は「マジシャン」と表記されていた。
パリのベルサイユ宮殿に設けられた特設リングでキン肉マンとシングルマッチで戦うが、原作のようなヒールファイトというよりはマジシャン要素が色濃くなっていた。しかし、原作と同様にレフェリーのラーメンマンに隠していた凶器とトリックの正体を見破られると形勢が不利になり、キン肉マンの人間ヘリコプターによって地球の外まで吹き飛ばれて敗北する。
第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイトに出場するが、予選で失格になっている。
その後、宇宙一凶悪コンビとして全米超人タッグ選手権のタイトルを獲得するが、ロビンマスクとウォーズマンの超人師弟コンビに敗れている。この時はアニメでも「デビル・マジシャン」という名前になっていた。
関連動画
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関連項目
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