ピンポンダッシュとは、悪戯の1つである。そして、子供時代の思い出である。
概要
見知らぬ家の玄関先にある呼び鈴(チャイム)を鳴らし、その後一目散に退散するイタズラ。
ピンポンダッシュという呼び方が一般的だが、「ピンポン」「押し逃げ」「ピンポン逃げ」など様々な呼び方があるようだ。
当然ながら、鳴らして逃げる方は楽しかろうが用も無くチャイムを鳴らされる家庭にとっては甚だ迷惑である。
主に小学生が帰宅途中に友達同士で行うケースが多い。ターゲットとなる家屋は曲がり角に近い家や、玄関と家の距離が広い家が狙われ易い傾向にある。玄関先にチャイムがある家は狙われないようだ。
そして、呼び鈴を押したらすぐに逃げる。家の中に人がいる場合は出てくる前に逃げないと捕まってしまうために。
またはチャイムを鳴らした後にダッシュせずに普通に歩くケースもある。家人が出てきても犯人ではなくただの通行人と認識されるだけで済むのみならず、これならば家人の反応を近くで見る事もできるだろう。ただしこちらの場合、家人にピンポンダッシュについて何か声をかけられた場合はそれが原因で犯行が発覚する事もありうるので、声をかけられる事も想定しておいた方がいいだろう。
家人からしても、全てを見通した上で上記とは逆に犯人の態度や言動を観察している場合もあるので・・・
そして捕まった際は当然ながら、家人に厳重注意を受けるばかりか家族や学校へ連絡される事となり、悪質と判断された場合は警察に連絡される事もありうる。
他にも上記以外では、イタズラ目的ではなく空き巣がターゲットたる家屋へ侵入する際に家人が在宅か否かを確認する手段として呼び鈴を鳴らし家の陰から家人が出てくるかを伺う事もあるようだ。
近年では集合住宅(マンション、アパート)の増加やテレビモニター付き(+録画機能付き)インターフォンを始めとするセキュリティシステムの普及によって、年々減少してきているようである。
ちょっとマジな話
世間一般にはイタズラと見なされる行為だが、度を越えた行為は犯罪行為として刑事罰が適用された事例もある。
- ピンポンダッシュを行うにあたって見ず知らずの家の敷地へ不法に侵入した場合は住居侵入罪が適用される。
- ピンポンダッシュを嫌がらせ目的で行い数回・数日に渡り繰り返した事で住人に精神的苦痛を与えたり(執拗なピンポンダッシュを受け、ノイローゼや不眠症に苛まれた人もいる)、またピンポンダッシュを行った家に住んでいる人が体の不自由な病人や障害者であった場合に肉体的苦痛を与えたと判断された時は、上記の住居侵入罪に加え傷害罪も適用される。地方によっては、それぞれ適応する条例が適用されさらなる重罪と扱われる事もある。
- ターゲットが一般住宅ではなく商店である場合はピンポンダッシュで仕事の妨害・邪魔をしたと判断されると、偽計業務妨害罪が適用されるケースもある。
- ピンポンダッシュをしているきみがこどもであるばあいはおとうさんやおかあさん、がっこうのせんせいたちがきみのかわりに、そのいえのひとやおまわりさんにきつくおこられます。または、きみのかわりにおとうさんたちがろうやへいれられたり、すごくたかいばいしょうきんをはらわなければならなくなることもあります。
くれぐれもイタズラはやめましょう。そして、まわりのひとのめいわくをかんがえられるおとなになりましょう。
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ピンポンダッシュに悩まされている方々に。
関連項目
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