リピーター商法とは、映画においてユーザーにリピーターとして
作品を複数回鑑賞させることを目的とした商業展開のことである。
「特典商法」とも言われる。
概要
1人のユーザーに対し映画を複数回鑑賞してもらうことにより興行収入を稼ぐプロモーション展開を指す。
コアなファンからはコンプリート意欲を刺激し、興行収入への貢献も兼ねて歓迎されることが多いが、
その他のユーザーからは拝金目的とも捉えられ嫌悪されることも多い。
ただし、いくらリピーター目的の特典を用意しても、需要がなければ効果が無いこともある。
当初は男性向けアニメ映画において見受けられる商法であったが、近年はジャンル問わずに用いられる傾向にある。
このような商法が導入される前は前売券に特典を付けることが主流であったが(現在でも行われている)、映画館の環境が改善されたことで映画館での特典配布をするようになった経緯がある。
スタンプカード型
来場者には初回鑑賞時にスタンプカードを配布し、
鑑賞回数が規定数に達した際に何らかの特典を与えるというタイプ。
特典の中にはランダム性が高いもの(例として「生フィルムコマ」)が含まれていることもあり、
全ての特典をコンプリートするには数十回を超える周回鑑賞が必要であることも多い。
近年はこの型は廃れたも同然であり、下記の週替わりプレゼント型が主流となっている。
週替わりプレゼント型
来場者プレゼントは他の映画作品でもよくあるパターンだが、
こちらの場合は特典を入手できる機会が限定されているという点が特徴である。
指定された期間を過ぎればその特典は入手不可となるケースがほとんどであり、
中には設定資料集といったファンを名乗る上では欠かせないアイテムなども含まれるため、
制作側にとってはコアなファンを集めやすいなど利点も大きい。
問題点?
特典がネットオークション等へ転売されたり、高値で落札されるケースが多々ある。
(中には初めから転売が目的でリピーターになっているユーザーも。)
また、制作側も特典の異なる前売り券を小出しに発表したり、
映画公開後も新たな特典を順次追加するなど、ユーザーを煽る戦略が批判の種となることも多い。
関連項目
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