人名
日本で名前に、中国語圏で姓名に使われる。日本では男性の名前として使われることが多い。読みはたすく、きょう、まさしなど。
- 末永匡(・ たすく) - ニコニコ大百科の父にして母
- 仲西匡(・ きょう) - 作曲家
- 飯沢匡(・ ただす) - 劇作家、演出家
- 海老沼匡(・ まさし)- 柔道家
- 岩淵匡(・ ただす) - 国語学者
- ダース・ローマシュ匡(・ たすく) - 野球選手
中国語圏の人名
架空のキャラクター
漢字として
匡
- Unicode
- U+5321
- JIS X 0213
- 1-22-9
- 部首
- 匚部
- 画数
- 6画
- 意味
- 〔説文解字〕の本字は匩で、〔説文・巻十二〕「飲器、筥なり」とあり、飯を容れる器、箱の意味とする。これは現在の筐の字の意味である。〔説文〕には匩の異体字として筐が載っている。また「一に曰く、正すなり」と、正すの意味を載せる。
- 字形
- 形声で声符は㞷。〔説文解字注〕は、正すの意味は仮借としている。
- 白川静は㞷を、出陣、出立の際の儀礼を表す字として、匩はそれを隠れたところで行うという字であるとしている。正す、救うが原義で、箱の意味は筐の通じたものだという。また正すの意味では金文において、匩が辵に従う字が使われることが多くあって、その字が正すの意味を持つ字だったという。
- 規格・区分
- 人名用漢字である。JIS X 0213第一水準。1951年に人名用漢字に採用された。
- 音訓
- 音読みは、1.の場合、キョウ(漢音、呉音)、2.の場合、オウ(漢音、呉音)。訓読みは、ただす、すくう、はこ。
- 名のりに、たすく・まさ・まさし、などがある。
- 声符
- 匡を声符に持つ漢字に劻、洭、邼、框、眶、筐、軭、𨴑などがある。
- 語彙
- 匡悪・匡糾・匡救・匡時・匡正・匡復・匡輔
異体字
- 匩は、〔説文〕の本字。〔篇海類編〕には、邼の異体字とある。JIS X 0212補助漢字。
- 𠥆は、〔字彙補〕に「匡本字、〔説文長箋〕に見ゆ」とある異体字。
- 筐は、〔説文〕に「匩、或ひは竹に从ふ」とある異体字。現在では別の字として扱われる。
関連項目
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