十三の頭を持つ九頭の龍十本の角を持つ七頭の赤い竜とは、「新約聖書」のヨハネの黙示録に登場する竜である。黙示録の赤い竜、単に「赤き竜」などと呼ばれることもあり、正式な名称は登場しない。
概要
また、やがて何かが起こることを暗示する、大きなしるしが天に描き出されました。一人の女が太陽をまとい、月を踏みつけ、十二の星の冠をかぶっている姿が見えました。この女は妊娠しており、陣痛の苦しみにうめいていました。そこに突然、巨大な赤い竜が現れました。七つの頭と十本の角を持ち、七つの冠をかぶっていました。 そして、しっぽで天の星の三分の一を払い落とし、地上にばらまきました。また、子どもを産もうとしている女の前に立ちはだかり、生まれおちた子をすぐに食べようと、待ちかまえていました。(中略)
やがて、天で戦争が始まりました。ミカエル(天使の長)と部下の天使たちは、竜とその手下の堕落した天使たちと戦いました。竜は敗れ、天から追放されることになりました。(中略)
わたしはまた、一匹の獣が海の中から上って来るのを見ました。これには十本の角と七つの頭がありました。それらの角には十本の王冠があり、頭には神を冒涜するさまざまな名が記されていました。わたしが見たこの獣は、豹に似ており、足は熊の足のようで、口は獅子の口のようであした。竜はこの獣に、自分の力と王座と大きな権威とを与えました。
ー新約聖書ー
新約聖書のヨハネの黙示録に書かれている赤い竜のこと。この竜は、赤い色をしていて、10本の角を持ち、7つの頭があり、7つの王冠を被っているという異形の姿をしており、しかも尻尾で天の星を3分の1も落とし、傷ついてもすぐ再生するという驚異的なチート能力を有しているのだという。そして、妊婦が産み落とそうとしている男の子(ナザレのイエスそのものとも、イエスの統治する神の国のことだとも解釈される)を捕食しようと待ち構えているが、結局失敗し、危害を加えることも失敗し、さらにはミカエルたち天使との戦いにも敗れ、地上に投げ落とされてしまう。それでもなお、海から這い上がってくる獣に権威を与え、人々を苦しめるが、結局キリストに滅ぼされる運命にあるのだという。
この赤い竜が何を暗示しているのかは諸説ある。当時ローマ皇帝がキリスト教を迫害していたことから、ローマ帝国であるという説、ペルシャ、エジプト、ギリシャなど当時の民を虐げていた強国説、共産主義説、中華人民共和国(中国共産党)説、オシリスの天空竜説など諸説あるが、ローマ帝国説が有力である。詳しくは「666」の記事も参照してね。
関連動画
関連リンク
- 【黙示録 赤い竜】の意味をわかりやすく解説(読み方)(中国?)
- 黙示録の赤い竜
- 東京基督教大学 チャペル黙示録
- 聖書の終末預言
- 黙示録の赤い竜
- 黙示録の赤い竜伝説
- 【最強のドラゴン】世界の終末に現れる黙示録の赤い竜
関連項目
- 1
- 0pt

