大雑把とは、なんかいろいろ雑なこと。以上。
厳密には
- 細部にまで注意が行き届かず、雑なさま
- 細部を考慮せず、大きな単位・視野で取り扱ったり捉えてしまうもの
- 粗雑なさま。
- 細かいことにこだわらないこと …である。
概要
雑にまとめられたものをあらわす「雑把」と、「大」を組み合わせた言葉で、人の性格をあらわすのによく使われる。
例:「大雑把な仕事」「大雑把な計画」「大雑把に話す」…といった感じで使われることが多い。
類義語としては「大まか」があげられるが
- 「大雑把」は細部にまで注意が行き届いていないこと…をあらわすのに対し
- 「大まか」は物事のだいたいをとらえていること…をあらわすので、多少の違いはあるといえる。
大雑把すぎる金銭計算は「どんぶり勘定」とも呼ばれる。
利点・欠点
大雑把な性格の人は細部にこだわらないので、小さな失敗をしやすい傾向にあり、また計画性にも欠けるのでのちのち窮地に立ってしまうことがある…といわれがちである。
ただし、その反面、細かいことにこだわらない分、決断力や行動力にすぐれており、そうした点は大雑把な人の魅力であるといえるだろう。個人差はあるが人によって多少の汚れやトラブル、悪口を気にしない場合もあるなど、大雑把ゆえにストレスが少ない場合もある。(→鋼メンタル)ストレスや人間関係で悩んでいる人にはより魅力的に見えるかもしれない。
細かく考えすぎないぶん、事象を全体的・第三者的に見られる場合もある。
「失敗したらどうしよう」といった杞憂や疑心暗鬼とは無縁の場合、困難な事象に猪突猛進して玉砕してしまったり、思わぬ成果を上げてくる場合もある。このあたりはフィクションの熱血タイプや筋肉バカのキャラクターにも多い。解決策(物理)
…ただしその性格・特性を逆利用すれば、罠にはめやすいといった致命的な欠点もある。
几帳面な人と一緒にいると衝突するかもしれないが、互いの性格を理解し欠点を補えるよう役割分担・コンビネーションを発揮すると非常に強い。ネトゲなど性格・装備の異なる人と組むとよく分かるかもしれない。(協力プレイなど)
一定の計画も必要
「やってみりゃなんとかなる!」もワイルドでかっこいい生き様かもしれないが、無計画・油断はほどほどに、一定の計画性は必要である。大雑把な戦法だと思ったら割とよく練られていたなど、意表を突くこともできる。
大雑把すぎて「大切な物品・書類がどっか行った」という事がないよう、一定の場所に置く癖をつけるなどの対策で被害は激減・半減することができる。
その他
「○○を作ってほしい」「××がしたい」といった企画・イベント・作品・製品・建物など、大雑把なイメージやサイズ、顧客の希望、予算の見積もりなどから始め、大まかに落とし込んでいく。そして設計図や強度計算・予算確保、予定表できたところで作り始める…といった感じである。
厳密には「場所」「完成予定の事象」「方法・機材」「期限」「数量」など多岐にわたる。
イラスト・漫画など最初にキャンバス・用紙上に書き出される範囲指定などはかなり大雑把。
(ラフ画など)
四捨五入や目測・勘など、範囲・距離・予算・数量等を大雑把に見積もる場合もある。
もちろん銀行等の金銭計算や寸法誤差の許されない高精度製品・建築物などでは致命的。
…得意な人を雇って任せるといった方法はあるが。
大雑把さも必要
大雑把すぎると「適当」とも捉えられやすいが、単純にサボっているなど大雑把な人物とは限らない。
日本人は真面目・勤勉すぎてストレスを抱え込みがちなど、手を抜けるところはしっかり抜く(休憩・リラックス)など、少々の適当さ、大雑把さも必要である。
「××をしないのは恥ずかしいこと」と真面目さ・勤勉さ・罪悪感などを悪用する人間も世の中にはいるため、相手の言い分を鵜呑みにせず普通や当たり前を疑う、調べるのも必要である。
関連動画
関連項目
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