彼はもう終わりですねとは、上司の命令を無視した無能の末路である。
最初のターンで伏せた概要・・・何故使っていない?
遊☆戯☆王アーク・ファイブ55話「治安の強制 デュエルチェイサーズ」。
そこではトップス専用区域に転移させられてしまったコモンズの融合ユーゴが、不法侵入とみなされ彼を逮捕するために追跡していたセキュリティのデュエルチェイサー227と、アーク・ファイブ初のライディングデュエルで対峙していた。
ユーゴの場にはモンスター0、デュエルチェイサー227は己のシンクロモンスターを呼び出し、ユーゴのシンクロモンスターを戦闘で破壊することでそのコントロールを奪った。
あとはユーゴのシンクロモンスターでユーゴ自身に攻撃させれば勝利・・・という場面。デュエルチェイサー227は、残った伏せカード1枚が発動されていなかったことから、勝利確定と踏んでダイレクトアタックをするところだった。
しかし、それを見ていた治安維持局長官「ジャン・ミシェル・ロジェ」は一つの可能性に気づく。
ユーゴは最初のターンに伏せたカードをずっと使っていなかった・・・だが、それはハッタリで伏せたブラフなのだろうか?
もし、それが場を覆すような逆転のカードだったとしたら?
ロジェは直接攻撃を止めるようにデュエルチェイサー227に命令するが、当の227は・・・
欲にまみれ、冷静さを見失った227は直接攻撃を宣言してしまう。
その結果、発動に必要なライフポイントの制限と、227がシンクロ素材にした《トラパート》の効果という二重の条件で発動できなかった罠カードの発動タイミングを招いてしまった。
罠カードの効果で満を持して現れるユーゴのエースカード《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》。それに加え、任意の攻撃順で全てのモンスターとバトルさせる効果により、《クリアウィング》の攻撃力を上げた状態で227のシンクロモンスターと相対し、撃破。227はたった一つの判断ミスで、自分のターンで逆転負けを喫してしまった。
一連の話を醒めた目で見届けていたロジェは、追加人員の指示を出した後、デュエルに見立てていたチェスの盤面、その中で227を表していたであろう駒を手に取り、呟いた。
「227―――彼はもう終わりですね」
その言葉とともに、駒はダストシュートに放り投げられてしまう・・・。
全面的に欲に目が眩んでの命令無視と無警戒が祟り容疑者に敗北を喫してしまった227の責任だが、「成功者のみが勝ち残れる世界」であるため、彼の未来は暗いだろう。
なお、別の部下もまたしてもその部下の過失で命令を無視した行動に出てしまっている。
ロジェ本人が性格悪い癖に有能な分、部下の無能さで隙が出来てしまっているような。
デュエルチェイサー227! 2回目の使用例は待ちなさい!
スラングとしては、直前の相手の失敗や慢心などに突っ込む形、あるいは何らかの対戦の途中で既に勝敗が確定した場面でコメントされたりする。
冷たく切り捨てる台詞は今までになかったものである。掲示板の>>1取り合戦に失敗した相手に使われることもしばしば。
また、227のセリフとセットで使われることも多い。
「(これで~!)○○確定だ!」「彼はもう終わりですね」という流れはツッコミの一つの形として遊戯王のコミュニティに浸透しつつある。
これで連続関連動画更新!
関連項目はもう終わりですね
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