この単語が用いられる場合は、対象は実際に動物(もしくはケモノ)に姿を変えている事が多い。
概要
擬人化は「動物や物などを人間に見立てる」のに対し、擬獣化は逆に人間や物を動物に見立てる。
しかし、ただ単にすべてオリジナルで人間を動物の姿にしたキャラクターを作ると、設定などをしっかりと作りこまない限り、それはただ単に「人間の仕草をする動物」になりがちであり、広義での擬人化に分類されてしまうため、専ら二次創作などにおいてキャラクターなどを動物の姿にしたイラストなどに対して使用されることが多い。
なお、公式がスピンオフなどで同様の作品を制作することもある他、子供向け作品では1話限りのネタで、魔法や道具の力などでキャラクターが動物の姿になってしまうシーンも見受けられる。
(例:『ドラえもん』「メルヘンランド入場券」、『元気爆発ガンバルガー』第21話「ゴクアーク復活!」、『スマイルプリキュア!』第39話「どうなっちゃうの!? みゆきのはちゃめちゃシンデレラ」など)
擬獣化のレベルは各個人によって異なると思われるが、最低でも全身に体毛がある獣人レベルは求められる傾向にあり、ケモ耳や尻尾のみ、手足のみ獣化程度では擬獣化と呼ばないことがほとんどである。
見立てる動物の種族はさまざまであり、ケモノジャンルの都合上哺乳類が多めではあるが、爬虫類や両生類、水棲哺乳類なども用いられることがある。見立てる動物の選び方は、
- キャラクターなどを同じ系統の種族でまとめる(例:犬・猫・馬・ネズミなど)
- キャラクターなどのイメージやあだ名から種族を選ぶ(例:一匹狼キャラをオオカミに擬獣化させる、など)
- キャラクターなどの出身地から同じ原産国の動物を選ぶ(例:日本→柴犬、オーストラリア→カンガルーなど)
などがある。また、ポケモンやマイリトルポニーなど、非実在の既存動物キャラクターをテンプレートにした擬獣化もしばしば見受けられる。こちらは、特に海外で多めの傾向にある。
ちなみに、同様に動物への変身を主題としたtransfurと呼ばれるジャンルも存在しているが、こちらは「動物の姿に変身する身体的変化の過程(シークエンス)・シチュエーション・羞恥感情」に重きを置いたフェティシズムであり、最初から動物の姿である事が多くその姿自体に主題が置かれる擬獣化とは、趣が大きく異なる。
擬獣化要素がメインの商業作品
上述のような、作品内における1話限りの擬獣化要素のみの作品は除く。
- 犬ガンダム(ガンダムシリーズの登場人物・機体→イヌ)
- 織田シナモン信長(戦国武将→イヌ)
- 3丁目のおるふぇんちゅ(『鉄血のオルフェンズ』の登場人物→ネズミ、ネコなど)
- 戦国パズル!!あにまる大合戦(戦国武将→種族多数)
- ねこねこ日本史(日本史の人物→ネコ)
- 豆しば(豆→イヌ)
- 名探偵ホームズ(『シャーロック・ホームズ』シリーズの登場人物→イヌ)
関連項目
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- ページ番号: 5550253
- リビジョン番号: 2862514
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