元気爆発ガンバルガーとは、1990年代前半にTVアニメとして放送された、通称「エルドランシリーズ」と呼ばれる作品群の2作目である。
ストーリー
青空小学校4年1組の霧隠虎太郎は、忍者の末裔を自称する父・藤兵衛の火薬玉を打ち返したことで、大魔界の暗黒魔王・ゴクアークを封じた岩を破壊してしまう。直後、光の戦士・エルドランが現れ再封印するものの、ゴクアークの臣下・大魔導師ヤミノリウスⅢ世を青空町に送り込まれてしまう。
その後、虎太郎は友人である流崎力哉・風祭鷹介とともに、エルドランより変身スーツ・ガンバースーツと巨大ロボ・ガンバルガーを託され、地球を守るよう依頼される。
この依頼を引き受けた3人は、ガンバルガーに乗ってヤミノリウスⅢ世が送り込んだ魔界獣を倒すものの、ヤミノリウスⅢ世により、「正体がばれると犬になる」という魔法をかけられてしまう。
かくて、虎太郎たちは地球を守るスーパーヒーロー「ガンバーチーム」であることを隠しながら、大魔界と戦うことになってしまうのだった。
エルドランシリーズ2作目の今作品では、主人公たちが超能力を持つヒーローに変身したり、街そのものを発進基地にしたりといった世の少年たちが思い描く夢を実現させ、これまた虜にした。
シリーズの中ではコミカルな描写が多いこと、学校よりも街が主舞台になっていることなど、シリーズの中では「異色」と言える作風であったことに加え、前作のライジンオーがOVAで引き続き人気を博していたことなどから、アニメファンからの注目度はあまり高くならず、11ヶ月という中途半端な放映期間で終了してしまう(打ち切りであったかどうかは不明)。
しかし、当時としてはお約束破りな展開が多いこと(新メカがいきなり敵に乗っ取られる、最強形態・グレートガンバルガーが登場後もガンバルガーでとどめを刺す話があるなど)、個々のエピソードが印象的なこと、また終盤の話のまとまりが秀逸だったことから、ガンバルガーをシリーズ最高と推す声も少なくない。
作品一覧
TVシリーズ
タイトル | 放送日(関東地区) | 話数 | 放送局 | 備考 |
---|---|---|---|---|
元気爆発ガンバルガー | 1992年04月01日 ~1993年02月24日 |
47 | テレビ東京系 |
主な登場人物(CV)
ガンバーチーム
- 霧隠虎太郎/イエローガンバー(折笠愛)
本作の主人公であり、ガンバーチームの中心人物(リーダーではない)。
ゴウタイガーのパイロットであり、ガンバルガーのメインパイロット。
忍者の家計である霧隠家の一族であり、父親である藤兵衛に忍術を叩きこまれているが、本人は迷惑がっている。
悪戯大好きの調子のいい性格で、バナナ大福が大好き。
彼のスーツは身体能力が飛躍的に向上し超スピードで動くことが出来る。 - 流崎力哉/レッドガンバー(島田敏)
ガンバーチームのまとめ役。
キングエレファンのパイロットであり、リボルガーのパイロット。
青空町の人気ラーメン屋「逆転ラーメン」を経営する流崎家の息子だが、将来の夢は跡取りではなくプロ野球選手。
しかしラーメン屋を嫌っているわけではなく、よく出前を手伝っており両親と弟のことを大切に思う心優しい性格。
彼のスーツは腕力を飛躍的に向上させ、どんな重いものも軽々と持ち上げる怪力が使える。 - 風祭鷹介/ブルーガンバー(南央美)
- ガンバ―チームの頭脳担当。落ち着いておりなんでも冷静に判断するがその反面弱気。
マッハイーグルのパイロットであり、ゲキリュウガーのパイロット。
教育ママを母親に持ち、あらゆる習い事を習わされているが本人はそのことを心底迷惑がっている。
クラスメートの小牧百合香に恋心を寄せており、彼らの恋愛は大変微笑ましいものとなっている。
そのこともあってか、百合香が関わると別人のように勇ましくなり2人を引っ張ることも。
彼のスーツは五感を研ぎ澄まさせ、ありとあらゆるものが見えたり聞こえたりする。
霧隠家
- ゴンザレス/霧隠藤兵衛(緒方賢一)
虎太郎の父。先祖のことをとても大切に思っており、虎太郎に忍者教育を施す。
ヤミノリウスの呪いによって犬にされてしまい、その後はゴンザレスを名乗る。
犬になった後も戦闘能力は極めて高く、ヤミノリウスと互角に渡り合うほどに強い。
人間の頃の戦闘能力もアホみたいに高く、大魔王ゴクアークに致命傷を与えるほど。 - 霧隠かすみ/カスミリウス
虎太郎の姉。いいかげんな虎太郎とは喧嘩が絶えない。
運動神経は抜群によく、バド部に所属している為バドミントンが得意。
一度ヤミノリウスの魔力によって大魔界の魔導士カスミリウスになってしまったことがあり、
そのときの戦闘力はヤミノリウスを軽く凌駕するほど。 - 霧隠やよい
虎太郎とかすみの母であり藤兵衛の妻。
保育園の園長をしている。
おおらかな性格であり、一家のことを温かく見守っている。
流崎家(逆転ラーメン)
- 力哉の父
力哉の父であり逆転ラーメンの店長。
力哉と哲哉のことを強く思う父親だが少々いいかげんな部分もある。
心意気で動く江戸っ子気質な性格。 - 力哉の母
力哉の母。
仕事をサボることが多い夫に手を焼いている。 - 流崎哲也
力哉の弟。
レッドガンバーの大ファンであり彼に強いあこがれを抱いている。
劇中では魔界獣の被害にあうことが多い。
風祭家
- 鷹介の母
鷹介の母。典型的な教育ママであり鷹介を立派な大人にしようと様々な習い事をさせているが、
鷹介本人は迷惑がっており、鷹介が少しでも自分に逆らえば泣きわめいて無理やり言うことを聞かせる等、
悪い人物ではないが少々問題がある人。
最終局面にて鷹介を心配するあまり彼を引き留める為ガンバーチームを「下品な集団」呼ばわりしてしまったことが彼の逆鱗に触れ、
最後にして劇中唯一鷹介に反抗されてしまった。 - 鷹介の父
鷹介の父。背景のみ登場。
青空小学校4年1組
- 立花亜衣子
虎太郎達の担任の先生。
美人で仕事熱心な為生徒や近隣住民から多大な人気を誇る。
いたずら好きな虎太郎や他の問題児達に手を焼く日々を送っているが、
それでも彼らのことをとても大切に思っている。
柔道の有段者であり、魔界獣をあっさり倒すぐらい強い。
終盤、ヤミノリウスに恋をし彼をストーカーまがいに追いかけまわし説得するが… - 結城千夏
虎太郎のクラスメートの一人。
カメラ屋の娘であり、将来の夢はジャーナリスト。
その為かガンバルガーが出撃する度に取材や撮影に向かっているが、自分の身を顧みないことばかりであり、
助けてとばっちりを食うガンバーチームにとってはいい迷惑であった。
虎太郎とはいつも喧嘩が絶えないが、それでも彼のことを大事に思っている。
終盤、一番初めにガンバーチームの正体に気づいた人物。 - 武田桂
武田長官の娘。
父親を溺愛し、父親からも溺愛されている。
ガンバーチームのことを父の仕事を邪魔する者たちと毛嫌いしていたが、レッドガンバーに助けられてからは彼を意識しだし、
終盤、正体がバレた後やそれ以前の積み重ねもあって力哉といい雰囲気になっている。 - 小牧百合香
クラスメートの一人。
ヒロインの中でも清楚で優しい性格をしており、鷹介からは強い恋心を寄せられている。
劇中ではやたらスカートめくりの被害に逢うことが多い。
大魔界
- ヤミノリウスⅢ世(曽我部和恭)
大魔界最強の魔導士。
毎度魔界獣を生み出しガンバーチームに立ち向かう最強の敵…なのだが、
行動の1つ1つがどこか間抜けであり、かっこいいライバルというよりは憎めない悪役。
前作で言うベルゼブポジションだが、その行動はどっちかというとタイダーに近い。
終盤、亜衣子先生に惚れられてしまい彼女によるストーカー及び説得の被害に逢うが… - ゴクアーク
大魔界最強の魔王でありヤミノリウスの上司。
物語当初に封印が解かれてしまったのがすべての発端。
その他の人物
- エルドラン(島田敏)
シリーズ恒例の光の戦士。前作にて5次元帝国の攻撃を受け療養期間を終えた後、
大魔界の魔王・ゴクアークを封印すべく大魔界でゴクアークと戦っていた。 - 武田長官
前作から登場している防衛隊の長官。
その老害頭の固さは健在であり、自分たちの仕事を奪うガンバーチームをあまり快く思っていない。
だが、1年前に5次元帝国から地球を救ってくれた地球防衛組のこともあるせいか若干だが寛大になっている。 - 日向仁、月城飛鳥、星山咆児
前作「絶対無敵ライジンオー」の主人公たちであり、ライジンオーのパイロット達。
魔界獣の能力で虎太郎が陽昇町にワープしてしまった際に邪悪獣イビキングから彼を助ける。
虎太郎がその存在を知っており、青空町のデパートには剣王と獣王の玩具がある等知名度は高い。
しかし、虎太郎が近くいるにも関わらずライジンフラッシュをぶっ放すのはどうだろうか。 - タイダー
前作「絶対無敵ライジンオー」に登場した元5次元帝国の5次元人。
現在は日向ストアで住み込みで働いており、度々背景に登場する。
関連動画
関連項目
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