没データとは、プログラムなどの内部に存在するが実際にはそのプログラムを実行したときには使用されないデータである。
本項では様々な没データのうち、ゲームプログラムの内部に存在する没データについて解説する。
概要
製作段階ではゲームの一要素として組み込まれる予定だったデータのうち、何らかの理由で没、お蔵入りになってしまったデータのことを言う。
本来、製品版にする際にそういったデータは削除されるのだが、まれにソフト内に残される場合がある。
このような没データは、通常プレイでは決してお目にかかれないようになっている。
しかし、バグによる出現や、意図的に改造やチートで呼び出すことでデータを見ることが出来る場合がある。
没データの分類
没データの種別は、開発用データと未使用データの二種類に大別できる。
開発用データ
ゲームの製作段階上で様々なテストやバグ出しにのみ使われるデータの事である。
元から製品版のプログラム上で使用する目的で書き込まれたデータではないので、通常のデータよりも作りが雑になっていたり、他のゲームのデータを使用している場合もある。
ポケモンRSのデータ内に存在する「??」のドット絵や、スーパーマリオサンシャインのテスト用のマップが該当する。
未使用データ
上記以外の物が該当する。
開発用データとは違い、本来はゲーム内で使用するはずだったデータである。そのため、完成度が高い、もしくは完成している場合が多い。
使用されない理由として、ストーリーが途中で変更される、開発が間に合わない、CERO倫理規定に抵触するなどが挙げられる。
MOTHER3の没イベントやスーパーロボット大戦シリーズの没武器などがあげられる。
中にはポケモンDPtのアルセウス出現イベントのように実装はされているのだが、イベントを実行するスイッチとなるアイテムが配信されず、そのまま没になる事もある。この場合、スイッチとなるはずだったアイテムのデータも同様に没データとなる。
また、ポケモン赤緑のミュウはとあるデバッガーがデバッグを終えた製品版に無理やり入れた没データであったが、発売後のバグの発覚で表に出てきて話題になった為、公式でミュウのプレゼントを行った。
関連動画
関連リンク
関連項目
- 9
- 0pt