デバッグルームとは、フィールド(プレイヤーがキャラクターを自由に移動操作できる限定的空間のこと、マップとも言う)を持つゲームにおいて、開発者がバグがあるかどうかの確認する作業(=デバッグ作業)のために作ったフィールドのことである。本稿では、主にRPGにおけるデバッグルームについて解説する。
概要
デバッグルームと呼ばれるフィールドは、単なるフィールド移動のテストのほか、デバッグを行うのに便利な機能が組み込まれていることが多い。またその利用はフィールド本来のインターフェイスによって行うことが出来るようにしてある。これらはあくまでもゲームシステムの応用で設定が可能にした点で、非常にチェックがしやすい体制を整えている。
たとえば、デバッグルーム上に配置したキャラクタに話しかけることによって、
など、ゲームを効率よくデバッグ・調整するための機能が搭載されている。
しかし、これらの機能がデバッグルームに搭載されているのは、ゲームをより面白くするための調整・開発のためであり、製品としてリリースされる際にはデバッグルームに行ける方法が含まれることは本来ない。よってプレイヤーが目にすることも、基本的に有り得ないことである。
しかし、リリースされたものにもデバッグルーム自体は消去されずにプログラム内に残されている場合が結構ある。(ポケットモンスター赤・緑のように「デバッグルームを消去したことそのもの」がバグを誘発する場合があるため、入り口をふさぐ程度の処置にする場合が多い)
故に、もしゲーム上にデバッグルームへ移動するためのコマンド操作・手段が残されている場合や、そのゲームに何らかのバグ技(例えば、プレイヤーの座標を強制移動できるようなタイプの技)があった場合など、デバッグルーム自体がプログラムに残されているのならば、プレイヤーは実機上からでもデバッグルームに行くことが出来る。チート並みに何でも弄ることができかつ実機で可能という性質から、この手法はTASなどで時々行われる場合がある。
しかしそのようなゲームは多くなく、デバッグルーム動画の多くはエミュレータやPARなどでチートを行うことでデバッグルームに侵入している場合が多い。
デバッグルームが存在するゲーム
- ドラゴンクエスト5 (PS2・NDS)
- ロマンシングサガ2 (SFC)
- スーパーマリオRPG (SFC)
- ファイナルファンタジー7(PS)
- ファイナルファンタジー8(PS)
- ゼノギアス(PS)
- ファイナルファンタジータクティクス(PS)
- MOTHER3(GBA)
- メタルスラッグ2・X(PS)
注意事項
当たり前だが、バグを使ったり改造をしてデバッグルームに(強引に)行くことでゲームバランスが崩壊したり、セーブデータが破損したり本体のデータにダメージを与える事がある。
しかし、スタッフ同士の内輪ネタや作業の名残などが確認出来るため、
「製作者たちは何を思って、このゲームを製作していたのか」を想像する手がかりになるかもしれない。
何にせよ、舞台裏の話なので、あまり積極的に、堂々と表に出すようなネタではないだろう。
関連動画
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関連コミュニティ
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関連項目
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