浅草線短絡新線とは、京急本線泉岳寺駅と京成押上線押上駅を東京駅経由で結ぶ路線の構想である。
概要
現在、羽田空港と成田空港の間は通勤形車両を使用した「アクセス特急(京急線内はエアポート快特・快特など)」によって連絡しているが、大半が途中駅で成田空港駅発着の有料特急「スカイライナー」の待ち合わせをするなどして時間がかかっている。また、「アクセス特急」が経由する都営浅草線は東京駅を通っていない上、スカイライナーも発着駅が京成上野駅および日暮里駅であり、横浜方面からのアクセスが悪い。
ここから、当初は都営浅草線の日本橋駅・東銀座駅から東京駅への支線を設ける案があったのだが、都営浅草線が古い地下鉄であることや、駅通過時に減速しなければならないことから、代わって泉岳寺駅~押上駅間を新線で結ぶ案に登場した。
この短絡新線が開通した場合、東京駅~成田空港間が37分、東京駅~羽田空港間が22分、羽田空港~成田空港間が59分で結ばれるとされる。なお、京成は短絡新線が実現する場合、東京発スカイライナーについては前向きに検討するとしている。また、特急形車両だけではなく、通勤形車両も短絡新線に乗り入れる予定であり、都営浅草線の混雑緩和にもつながるとされる。
2012年に短絡新線は大深度地下方式で建設することになり、2013年に最高速度は100km/h以上とし、将来的に160km/hとすることを想定していることが発表された。早ければ2020年代半ばに開通する予定である。・・・と見込まれていたが、採算性の問題から2015年7月に公表された「広域交通ネットワーク計画について≪交通政策審議会答申に向けた検討のまとめ≫」で、整備について検討するべき路線から外されている。
途中駅は東京駅のみとされているが、新橋駅に設置されることも検討されている。また、京急品川駅の改良も検討されている。(こちらは絶賛改良中である。)
問題点
既存の都営浅草線が本数の減少により、不便となる可能性がある。また、短絡新線および京成押上線の混雑率が200%を上回る可能性がある。特に京成押上線は現時点では追い越し設備などが少なく、将来的には信号機や駅の改良が必要とされている(現在、京成押上線は高架化工事中である)。
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関連項目
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