「私がそう判断したからだ」とは、独断と偏見にもとづく揺るぎない意志である。
概要
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』第2話におけるデリング・レンブランの発言。
主人公スレッタ・マーキュリーが操ったMS「エアリアル」がこの世界の条約で禁止されているGUNDフォーマット搭載機 = ガンダムではないかと疑われたことで、スレッタの母プロスペラの会社が所属するベネリットグループにおいて審問会が開かれる事となる。
審問会においてプロスペラはエアリアルをガンダムではないと否定し、エアリアルの技術がグループの有益になることを説いてエアリアル開発の継続許可を審問会に求める。しかしデリングが出した判断は──
「いや あれはガンダムだ」
「なぜでしょう」
「私がそう判断したからだ」
と、客観的な証拠やグループの総意の確認も関係なしで、完全にデリング自身の基準と独断で決定している(いちおうその後で「異論のある者はいるか?」とも聞いてはいるが)。
なぜ通じたのか
システム上でもエアリアルはGUNDフォーマットである兆候を示すデータがあったというのもあった(グラスレー社からデータ検出が報告されている)。
これがなぜ「そう判断した」で通じるのかというと、ベネリットグループはMS企業グループであり熾烈な企業間競争がグループ内で日夜行われている。そして、その発言をしたのがグループトップの総裁であるデリング・レンブランであったためである。
加えてデリングは就任以来「力や結果なき者には何も言う権利はない」と徹底した実力至上主義と権威主義を敷いており、足手まといの企業を平気で切り捨てる容赦の無さを見せており、グループでも戦々恐々としている企業がいる。[1]
そういった事情もあって、「もともとのトップとしての権威 + 普段の言動」から、ワンマン社長に異議を唱えられない職場環境のようなものが作られていたと考えられる。
しかし、第12話において、プロスペラとデリングが以前から互いを知り合っている(どころか、何かを計画している)かのような場面が登場したことから、自身の基準や感覚などではなく「エアリアルを以前からガンダムだと知っていたのでは?」となりつつある。
その他
ネットミーム化
これに近い言葉としては「独断と偏見」という言葉が以前からあったが、『水星の魔女』でこのワードが話題になったことでこの言い回しがネット上では受け、「あれは(これは)〇〇だ。私がそう判断した」という表現がネットミームの一つとして使われるようになった。
本来的な表現としては上記の通り「判断したからだ」が正しいのだが、使われている表現は「判断した」と短くまとめられている方が中心になっている。
大喜利
また、このミームによって、「今までガンダムっぽくない姿だけどガンダム」「ガンダムっぽいけど別のロボット」といったものをデリングに判定させるという大喜利も発生した。
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関連項目
脚注
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