軽油は軽自動車の燃料ではありません。絶対に入れないで下さい。
概要
原油を約170~350度の間で蒸留して精製される石油製品で、第4類危険物のうち、第2石油類に属する引火性液体である。
主にディーゼルエンジンの燃料として使用されている。
高温高圧での燃焼効率が良いのが特徴である。
精製時は無色だが、ガソリンや灯油との区別の為に青や緑に着色される。
軽油という名称は、重油に対応して付けられたもので、「軽自動車用の燃料」という意味ではないので注意。
それでも軽自動車に軽油を給油するミスは年間200~300件起きており、JAF(社団法人日本自動車連盟)は入れ間違いや勘違いなどのミスを起こさないよう燃料の種類の確認や慎重な給油を呼びかけている。
最近では、ディーゼル車のフューエルリッド(給油口フタ)の色を緑にして「DIESEL」と刻字されていたり、ガソリンスタンドの中には軽油を「ディーゼル」と表記したり、セルフスタンドの場合は軽油の給油ノズルの色を緑にして給油ミスの予防をしている場合もある。
また軽油は寒さに弱く、気温が低くなると凍結する恐れがある、JIS規格によって特1号・1号・2号・3号・特3号の5段階に分けられており、特3号に近づくほど凍結しにくくなる。
軽油とガソリンを間違えるとどうなる?
さて、前述のように軽自動車に間違えて軽油を入れてしまう事故が少なからず起きているわけだが、現在日本で発売されている軽自動車にはディーゼルエンジン搭載車はない(仮にあったとしてもエンジンが重いし、製造コストが高いためメリットよりもデメリットが大きい。詳しくは「ディーゼルエンジン」にて)。
ガソリンエンジンに軽油を入れた場合
間違えて給油した場合、エンジンの直前の燃料パイプにほんのわずかにガソリンが残っているため、一応エンジンはかかるが、軽油はガソリンよりも気化しにくいため、点火プラグが汚れる。
やらかした場合、出力が大幅に下がる他、真っ黒な排気ガスが出てやがて止まる。点火プラグ、エンジンオイルあたりは交換になる可能性が高い。
ディーゼルエンジンにガソリンを入れた場合
ガソリンは軽油よりも潤滑性が悪いため、燃料の噴射ポンプやノズルに致命傷が入る。
乗用車では燃料が潤滑油の役割もしているため速攻でぶっ壊れるが、トラックではエンジンオイルで潤滑させるものもあるため、すぐ壊れるわけではない。
ガソリン同様最初のうちは動くが、出力が大幅ダウン、やたら白い排気ガスが出て同様に動かなくなる。
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