高知自動車道(こうちじどうしゃどう)は、愛媛県四国中央市の川之江JCTから、高知県高岡郡四万十町の四万十町中央ICに至る、高速道路である。略称は高知道(こうちどう)。
川之江JCT~須崎東IC・須崎西IC~四万十町中央ICは高速自動車国道、須崎東IC~須崎西ICは自動車専用道路である。
概要
高速自動車国道 自動車専用道路 (有料/無料) |
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高知自動車道 | |
基本情報 | |
総距離 | 118.8km(2016年現在) |
開通年 | 1987年 - |
起点 | 愛媛県四国中央市 |
終点 | 高知県高岡郡四万十町(2016年現在) |
経由都市 | |
道路テンプレート |
川之江JCT~南国ICは、四国山地を縦断し、四国地方の瀬戸内海側・太平洋側を結ぶ役割を持つ。南国IC以西の区間は高知県の太平洋側に沿って進み、四万十町に至る。四万十町以西の区間は四国横断自動車道が接続する予定であり、宿毛市などを経由して宇和島市で松山自動車道と接続する(四国横断自動車道の営業路線名は決定しておらず、四万十町中央IC以遠の区間が開通した際、この区間が高知自動車道の区間に含まれるかどうかは未定)。
川之江JCT~高知ICは国道32号(ただし、川之江JCT~大豊ICはやや離れている)と、高知IC~四万十町中央ICは国道56号と、それぞれ並行している。
川之江東JCTは、川之江JCT方面⇔徳島道方面が本線となっており、高知方面は分岐線となる構造である。
川之江JCT~須崎西ICは有料、須崎西IC~四万十町中央ICは無料である(本来は須崎東IC~須崎西ICも無料区間であるが、この区間にある須崎東IC・須崎中央ICはいずれも川之江方面へのハーフICであるため、道路案内上では有料区間として扱われている)。また、土佐SIC以西の区間はハーフICが多い。
高知IC~四万十町中央ICは、大半の区間で暫定2車線となっており、最高速度は通常時70km/hである。かつては川之江JCT~高知ICも暫定2車線であったが、2009年までに4車線化されている。ただし、4車線化された区間は山岳地帯を経由するため、急カーブ・急勾配やトンネルが連続しており、最高速度は通常時80km/hに制限されている。
路線名
国土開発幹線自動車道の路線名、および自動車専用道路区間における事業名は、以下の通り。
- 四国縦貫自動車道…川之江JCT~川之江東JCT
- 四国横断自動車道阿南四万十線…川之江東ICT~須崎東IC
- 須崎道路(国道56号)…須崎東IC~須崎西IC
- 四国横断自動車道阿南四万十線…須崎西IC~四万十町中央IC
道路案内上は、上記のすべての区間で「高知自動車道」の名称が使用されている(ただし、須崎道路の区間は一部で「須崎道路」と案内されている標識もあり)。
須崎道路は、開通当初は一般道路として暫定供用されており、高知自動車道の区間に含まれていなかった。2009年に自動車専用道路に改築され(一般道路区間も別途新設)、高知自動車道の区間に編入された。
須崎西IC~四万十町中央ICは、新直轄方式で整備されている。
通過する自治体
愛媛県
高知県
長岡郡大豊町 - 香美市 - 南国市 - 高知市 - 吾川郡いの町 - 高知市 - 吾川郡いの町 - 土佐市 - 須崎市 - 高岡郡中土佐町 - 高岡郡四万十町
接続高速道路
施設・接続道路など
IC 番号 |
施設名 | キロ ポスト |
接続する道路 | 備考 |
---|---|---|---|---|
6 | 川之江JCT | 56.9 | 高松自動車道 松山自動車道 |
|
7 | 川之江東JCT | 59.1 | 徳島自動車道 | |
8 | 新宮IC | 67.7 | 愛媛県道5号川之江大豊線 | |
馬立PA | 69.5 | 川之江方面のみ設置 | ||
立川PA | 80.5 | 四万十町中央方面のみ設置 | ||
9 | 大豊IC 大豊BS |
86 | 国道439号 | |
10 | 南国IC | 107 | 国道32号 | |
南国SA | 109.7 | |||
11 | 高知IC | 114.6 | 高知県道44号高知北環状線 | |
12 | 伊野IC | 124.9 | 国道33号 いの町道 |
|
13 | 土佐IC | 134 | 国道56号 | |
13-1 | 土佐PA 土佐PASIC |
139.5 | 土佐市道 | SICは川之江方面のみの出入口 SICは6~22時利用可能 |
須崎東本線料金所 | 148.4 | |||
14 | 須崎東IC | 148.8 | 国道56号 | 川之江方面のみの出入口 |
15 | 須崎中央IC | 152.2 | 国道56号 高知県道310号須崎停車場線 |
川之江方面のみの出入口 |
道の駅かわうその里すさき | 153.5 | 国道56号 | 川之江方面からの出口 | |
16 | 須崎西IC | 153.9 | 国道56号 | 四万十町中央方面のみの出入口 |
17 | 中土佐IC | 160.9 | 国道56号 | |
18 | 四万十町東IC | 169.4 | 高知県道387号四万十町東インター線 | 川之江方面のみの出入口 |
19 | 四万十町中央IC | 175.7 | 国道56号 | |
窪川佐賀道路(2016年度以降開通予定) |
- IC番号、キロポストは高松自動車道の高松西ICからの通し。
- かつて、大豊IC~南国IC間に繁藤BSが存在したが、現在は廃止されている。
- 道の駅かわうその里すさきは、かつて「新荘川橋東詰出入口」として国道56号に直接接続されていたが、2011年1月11日に出入り口としては廃止され、同年3月5日に道の駅駐車場への出口として再開通した(入り口は廃止、代替として須崎中央ICから流入する)。ただし、駐車場から国道56号へ引き続き流出することが可能。
歴史
- 1987年10月8日:大豊IC - 南国ICが開通(暫定2車線)。
- 1992年1月30日:川之江JCT - 大豊ICが開通(暫定2車線)。高松自動車道、松江自動車道と接続。
- 1998年3月20日:南国IC - 伊野ICが開通(暫定2車線)。
- 1998年3月26日:池ノ内仮出入口 - 下分仮出入口が須崎道路(一般道路)として開通。
- 2000年3月11日:川之江東JCTが開通。徳島自動車道と接続。
- 2002年3月23日:御手洗川仮出入口 - 池ノ内仮出入口が須崎道路(一般道路)として開通。
- 2002年9月16日:伊野IC - 須崎東ICが開通。
- 2005年4月12日:川之江東JCT - 馬立PAが4車線化。
- 2005年4月23日:大豊IC - 南国ICが4車線化。
- 2007年7月31日:須崎東ICの料金所が廃止。須崎東本線料金所が開設。
- 2007年12月21日:下分仮出入口が廃止(一般道路の交差点に変更)。
- 2008年7月31日:馬立PA - 大豊PA、南国IC - 高知ICが4車線化。
- 2009年1月10日:御手洗川仮出入口、池ノ内仮出入口が廃止(一般道路の交差点に変更)。
- 2009年3月29日:須崎東IC - 新荘川橋仮出入口が開通(このうち、御手洗川仮出入口跡 - 下分仮出入口跡は一般道路を自動車専用道路に改築し高知自動車道に編入)。
- 2009年12月19日:土佐PASICが開通。
- 2011年1月11日:新荘川橋仮出入口が廃止。
- 2011年3月5日:新荘川橋仮出入口跡部分に道の駅かわうその里すさき出口が開通。道の駅かわうその里すさき - 中土佐ICが開通。
- 2012年12月9日:中土佐IC - 四万十町中央ICが開通。
関連動画
関連項目
- 愛媛県 / 高知県
- 日本国:高速道路一覧
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