Apple Vision Proとは、Appleが2024年に販売を開始したゴーグル型MR(複合現実)端末、ヘッドマウントディスプレイである。
概要
2023年6月5日(日本時間6月6日)にAppleの開発者向け発表会「WWDC 2023」内で発表され、アメリカでは2024年2月2日に発売された。
その他の国では2024年の後半以降に発売が予定されており、日本では2024年6月28日に発売された。価格は599,800円から。
Apple自身はVR・AR・メタバースなどの用語を使わず、「空間コンピュータ」(spatial computer)と表現している。
ハードウェア
本体に5つのセンサー、6つのマイク、12台のカメラが搭載されている。また、両目合わせて2300万ピクセル(片目4K以上相当)の超高解像度ディスプレイが搭載されている。本体には映像を撮影するためのボタンと、デジタルクラウン(ボタン)が備えられており、ホームボタンとして機能するほか、クラウンを回すことで仮想空間への没入度を調整することができる。
競合他社のVR製品と異なり、重量を減らすためにバッテリーが外付けとなっている。バッテリーパックは連続2時間の使用が可能で、それより連続使用するためにはコンセントにケーブルを接続する必要がある。
端末の外側に自分の目の周りの表情を映し出す機能「EyeSight」により、端末を装着している人物の表情を周囲の人々が認識できる。
眼鏡と同時使用はできないが、ドイツのZEISS社製の補正レンズを別途購入することで視力矯正が行える。
ソフトウェア
新たなOS「visionOS」を搭載しており、デジタルコンテンツを自分のいる空間と融合させて表示することで、あたかも物理的に存在しているかのようにコンテンツを楽しむことができる。
インターフェースは3D空間に表示される。自身が見ている景色と重ね合わせるように、様々なアプリを並べて配置することができる。操作は主に目と指を使用し、選択したい箇所に目を合わせるとアプリが軽く反応し、指でつまむ仕草をすると対象が選択される。これは、従来のPCにマウスでの操作を導入したことやiPhoneでタッチパネルでの操作を導入したことと同様に、直感的な操作を志向するAppleらしい特徴といえる。
MacBook AirやiPad Proにも搭載されているM2チップと、新たに開発されたR1チップにより高速処理が実現される。
端末のロック解除にはOptic IDと呼ばれる目の虹彩パターンを記憶させる認証が利用できる。
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