B快速(英名:B Rapid Service)とは、列車種別のひとつである。
JR東日本とJR西日本で運行していた。
停車駅案内や市販の時刻表では一般に種類が分けられないことが多く、「快速」と表記する事が多い。
JR東日本
仙石線では快速列車を運行していた頃、停車駅が2種類あった時代はA・Bに種別を分けていた。
他のJR各社であれば快速より格下の種別は区間快速が設定される事が一般的であるが、JR東日本では区間快速を設定せず、A・Bに分けていた。あおば通駅 - 多賀城駅間を各駅停車する快速列車で使用していた。
現在、仙石東北ラインで運行している快速列車は停車駅の違いにより、便宜的に赤・緑に分けているものの厳密には種別を分けていない。
JR西日本
1988年3月13日から2018年3月16日まで運行していた。
シンボルカラーは青色で、幕表示はB快速と黒地に青文字。
従来の快速を熊取駅~和歌山駅間各駅停車にしたもので、快速と区間快速の中間に当たる種別である。
並行する南海本線の種別に例えると「区間急行」に相当する(快速≒急行、区間快速≒準急に相当)。
阪和線・大阪環状線・梅田貨物線・東海道本線の4線を直通する。
2011年3月12日のダイヤ改正で大半の「紀州路快速」がB快速と同じ停車駅となったため(事実上の格下げ)、固有種別としての「B快速」は消滅。
その後は種別名だけが残り続け、B快速にしかない特徴としては「早朝時間帯に阪和線から新大阪駅に向かう快速」があることくらいであった。新大阪到着後は折り返して、来た道を戻りながら湯浅駅や紀伊田辺駅を目指すロングラン快速に変わる。実質くろしお。
何気に、追加料金要らずで梅田貨物線を走破できる唯一の列車であった。
そして、2018年にその新大阪発着快速も特急「くろしお」に置き換わる形で消滅したうえに、巻き添えでB快速という種別名自体も消滅した。
だが運行面から見れば、事実上のB快速は今も日中時間帯を中心に多数運行されていると言える。
運行区間
本数
2018年3月16日以前のダイヤでは上りが午前4時台に1本、下りが朝に2本、とレアな存在。
市販の時刻表や駅で配られる時刻表、ネットの時刻表サイトには単に「快速」としか書かれていないので判別は困難だが、駅の掲示にはちゃんとB快速と記されている。
停車駅
和歌山駅⇔熊取駅間の各駅・東岸和田駅・和泉府中駅・鳳駅・三国ケ丘駅・堺市駅・天王寺駅・新今宮駅・大正駅・弁天町駅・西九条駅・新大阪駅
使用車両
番外編
仙山線においても宮城県内の一部の駅でA快速・B快速・C快速などと案内されているが、市販の時刻表では快速の種類を分けてなく、正式に列車種別として使われた事実も乏しい。なお、山形県内の駅では特に種類を分けていない。
湖西線の路線記号は「B」なので、同路線を走る快速はB快速と表示される。が、これはただの快速である。
かつて東京メトロ東西線では通勤快速が運転されるようになる以前は快速の種類を分けていなかったが、内部では列車番号から西船橋駅 - 東陽町駅間無停車のA快速・浦安のみ停車のB快速・浦安駅 - 東陽町駅間は各駅停車のC快速と呼称していた。ただし、正式な種別名として用いていなかった。なお、現行ダイヤの快速はB快速、通勤快速はC快速がそれぞれ相当する。
関連動画
関連項目
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