GUNDビットは、GUND-ARMに搭載された次世代群体遠隔操作兵器システムである。
正式名称は「GUNDビット」 [1]だが、専ら通称の「ガンビット」で表記・発音される。
概要
地球の企業オックス・アース・コーポレーションに買収された、研究組織ヴァナディース機関が開発した兵器。いわゆるファンネル枠である
GUNDフォーマットにより、各ビットが群体としてまるで意思を持ったかのように動きながら敵に向かって行く事から、アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』前日譚『PROLOGUE』では、ドミニコス隊から妙なスウォーム兵器と認識されていた。
また、ガンダム・ルブリス 量産試作モデルに搭載されたGUNDビット兵装は、そのままガンビットと呼ばれる。
GUNDビットの危険性
アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』前日譚『PROLOGUE』において、ガンダム・ルブリス 量産試作モデルの搭乗者は、パーメットスコア3にする事でGUNDビットの操作が可能となるのだが、GUNDビットを起爆させた後には、ナディム・サマヤとウェンディ・オレント両名とも過呼吸を起こすなど、心身への負荷が尋常ではない事が描写された。
月刊ガンダムエース2022年11月号で行われた、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』岡本拓也プロデューサーインタビューによれば、ガンダムタイプの危険性のひとつに、ガンビットが挙げられた。ガンビットのような複雑な兵器を操作する事で、人体に多大な負担が生じ、これが過剰な負荷となり最悪の場合、搭乗者の命を奪う事もあるという。また、岡本は同インタビューで、『水星の魔女』ではガンダムの危険性を描くためにガンビットの兵器としての在り方を考えた部分もあると述べた。
ただし例外が存在し、アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』前日譚『PROLOGUE』で、レイヤー34となったエリクト・サマヤの操るガンダム・ルブリスLF-03は、ガンビットの一種であるビットステイヴを使用しても一切身体に負荷がかかった描写は見られなかった。
GUNDビットの種類
ガンビット
ガンダム・ルブリス 先行量産モデルLF-01及びLF-02に搭載されたものである。複数のGUNDビットが相手の装甲に吸着後、大爆発を起こす。
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』前日譚『PROLOGUE』では、ナディム・サマヤの搭乗したガンダム・ルブリス 先行量産モデルLF-01がガンビットを発射、パーメットスコア3発動後、ハイングラの攻撃を回避して撃破している。ウェンディ・オレントの搭乗したガンダム・ルブリス 先行量産モデルLF-02も同様にガンビットで、ハイングラを撃破した。
ビットステイヴ
GUNDビットの一種で、ガンダム・ルブリスLF-03に搭載されている。姿勢制御用スラスターとビームキャノンを内蔵し、スウォーム兵器として群体で相手に襲いかかる。また、ルブリスLF-03と合体することで機動性を上げたビットオンフォームに、各ビットが合体する事でシールドにと、多彩な立体攻防を行う。
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』前日譚『PROLOGUE』では、エルノラ・サマヤとエリクト・サマヤ母子が搭乗したガンダム・ルブリスLF-03が使用。顔に青い痣が浮かび上がったエリクトに呼応するかのようにビットオンフォームになっていたルブリスLF-03から各ビットへと分離し、シールドへと再合体しハイングラからの攻撃を防御。続けて、画面をタッチしたエリクトの指令通りにシールドから各ビットへと分離し、ハイングラ2機を撃墜。ビットの攻撃を凌いだ残りのハイングラ一機を迎え討つ為、ビットステイヴはルブリスLF-03のレシーバーガンと合体し、ガンビットライフルとなりハイングラ一機を撃墜した。直後、襲来したベギルベウの攻撃を各ビットが合体してシールドとなり防ぐが、ベギルベウのノンキネティックポッドのアンチドートによって、GUNDフォーマットのリンクを妨害され、シールド形態から強制的にビットへと分離させられ機能を停止。戦艦ユリシーズが迫っている事もあり、ビットステイヴは戦闘宙域に置き去りにされた。
エスカッシャン
ビットステイヴの一種で、ガンダムエアリアルに搭載されている。ガンダム・ルブリスLF-03のビットステイヴと同様に、スウォーム兵器として群体で相手に襲いかかる運用法の他に、エアリアルと合体することで機動性を上げたビットオンフォームに、各ビットが合体する事でシールドとなる。
スレッタはみんなと呼んで『ガンダム・エアリアル』と明確に区別しており、改良型となった後も同様の扱いをしている。遠隔兵器を生物の様に呼ぶ事は過去のガンダム作品の登場キャラクターであるエルピ-・プルやクェス・パラヤ等がいる事からある種の伝統……なのだが6話にて、エアリアルと並行して飛ぶ最中にくるくると回る。細かい動きが有機的であり、個体によって挙動が異なる。そして『エラン・ケレス』が青く光る幼い人影と重ねて見る等、何らかの秘密がある事が判明しているエアリアル同様に秘密が隠されているとしか思えない描写がなされていた。
そして第二期のエンディングである『Red:birthmark』にもスレッタの踊りに従う形で登場しており、数々の描写から(ミスリードでない限り)明かされていないスレッタの出自との関りが示唆される事となった。
ガンヴォルヴァ
第2クールにて登場した新種のGUNDビット…という名の無人モビルスーツ。コクピットに搭載したGUNDフォーマットを媒介にガンダムによって使役されるモビルスーツ型GUNDビット。過去作で言えば『機動新世紀ガンダムX』のGビットやビットラスヴェートに近い存在。
関連静画
関連項目
- ガンダムシリーズの関連項目一覧
- 機動戦士ガンダム 水星の魔女
- パーメット
- GUND
- GUNDフォーマット
- GUND-ARM
- シェルユニット
- スレッタ・マーキュリー
- デリング・レンブラン
- ガンダム・ルブリス
- ガンダム・エアリアル
- ガンヴォルヴァ
- ファンネル - 類似の遠隔操作兵器。宇宙世紀に登場する。
脚注
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