No.13 ケインズ・デビルとは、漫画「遊☆戯☆王ゼアル」に登場するカードである。
Oの部分が大文字で表記されたこともある。
概要
No.13 ケインズ・デビル
☆
相手のデッキにNo.31 アベルズ・デビルがあり互いのLPが半分になったとき
場にいるモンスターすべてを破壊して特殊召喚される
No.31 アベルズ・デビルがいるときこのモンスターは破壊されず
相手に攻撃力分のダメージを与える
ATK 500 DEF 500
何とも不明瞭な効果ではあるが、「互いのLPが半分になった」というのは、初期ライフ(4000)の半分、つまり2000以下になるという意味であると思われる。また、後半の破壊されずにダメージというのは、アベルズ・デビルと戦闘を行った場合という意味であろう。
また、テキストには書かれていないが、この効果を受けたカイトは何もできずにただダメージを受け続けるだけであったので、恐らくはプレイヤーに一切の行動(ドローすら)を許さずにアベルズ・デビルと強制的に戦闘を行わせる効果があるのだと思われる。さらに、このカードが出現したとき、ライフが強制的に1000ポイントになる効果もあった。
また、デュエルをしていたカイトが意図せずに発動したことから、強制効果なのだと思われるが、どうやって相手のエクストラデッキにアベルズ・デビルがあるのか確認できるのかなど、処理に不明な点も多い。
八雲興司の配下の一人、シャドウが所持するナンバーズ。
シャドウは小鳥を誘拐し、取り戻しにやってきたカイトとデュエルを行ったが敗れ、このカードを残して消えた。
その後、カイトはシャークとデュエルを行う。
一時は「銀河眼の光子竜」を破壊されてしまったカイトだったが、すぐさま挽回し、シャークに大ダメージを与えた。だが、その直後2人のフィールドのモンスターはすべて破壊され、突如このカードがフィールドに出現する。
これはシャドウの罠であり、一度自分のナンバーズを奪わせておき、2人がデュエルしたところを罠にはめて倒そうとしていた。
2人は為すすべもなくダメージを受け続けるだけとなったが、遊馬は自らの初期ライフを分け与える特殊ルールでシャドウとデュエルを行い2人を救おうとする。そのデュエルの間にも、ライフはどんどんと減っていったが、最終的には遊馬がシャドウに勝利したことで2人は解放され、このカードは遊馬の手に渡った。
名前の由来は、アベルズ・デビルもあわせて考えると、旧約聖書に登場するアダムとイヴの息子、カイン(英語読みでケイン)とアベルの兄弟だろうか。
カインは農耕をおこなっていたが、自らの供物が神(ヤハウェ)に無視され、神は弟のアベルの供物だけを取ったことから、弟を嫉妬し、アベルを殺害した。その後、神にアベルの行方を聞かれた際に嘘をついたことから、これが人間が最初についた嘘とされる。後に嘘がばれ、弟を殺した罪でエデンの東へ追放されたという。
また、追放の際に、神は、カインを殺す者には七倍の復讐があると伝え、誰もカインを殺さないように印を刻んだと言われる。後述のOCG効果はこのあたりからイメージしたのだろうか。
この由来で考えると、このカードの効果はひたすらに2人の兄弟が傷つけあい続けるという効果になる。
お互いに相手にダメージを与える効果なので、無理やり解釈すれば、親(=神=プレイヤー)の愛を独占しようと、兄弟と対立する(攻撃を仕掛けて相手にダメージを与える)効果ととらえて、「カイン・コンプレックス」との関連を見出せないこともない……かもしれない。
日本語名は宗教的な要素が強いため、英語名では「Embodiment of Crime」(罪の化身)とされている。
このカードが作中に登場するよりも前に、瑠那がナンバーズについて話しているシーンの背景で、このカードのナンバーである13が確認できる。ただ、このカードを意識して描いたものかどうかは不明。
OCG版
エクシーズ・効果モンスター
ランク1/闇属性/悪魔族/ATK 500/DEF 500
レベル1モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
相手フィールド上のモンスターは、すべて表側攻撃表示になり、
このターン攻撃可能な場合このカードを攻撃しなければならない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
また、自分フィールド上に「No.31 アベルズ・デビル」が存在する限り、以下の効果を得る。
●エクシーズ素材を持っているこのカードは戦闘および効果では破壊されない。
●このカードへの攻撃によって発生する自分への戦闘ダメージは代わりに相手が受ける。
漫画版の効果は再現が難しく、大幅に改変されている。2体のナンバーズが強制戦闘を行う効果がなくなった代わりに、相手に強制攻撃させる効果、No.31がともにある場合に破壊耐性とダメージを肩代わりさせる効果を得た。
単体で使う場合はほぼ意味がないので、基本的にNo.31と併用することになる。
ともに並べて効果を使えば大ダメージを期待できる。こちらから「溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム」などを与えてやる手もある。ただし、レベル1モンスターを合計4体も要求するため素材をそろえるのは容易でなく、レベル1モンスター3体で出せる「No.54 反骨の闘士ライオンハート」でも似たようなことができてしまう。
レベル1のモンスターを自他のフィールドに並べられるダストンとは相性が良く、群雄割拠の影響を受けにくい点などで上記のライオンハートとも差別化できる。
自分から攻撃する場合はダメージを相手に与えられないので、何らかの方法で攻撃を強要させる必要がある。
また、破壊耐性は持っているので効果破壊は受けにくいが、「No.101 S・H・Ark Knight」や「No.50 ブラック・コーン号」「鳥銃士カステル」などによる除去を受ける可能性は付きまとう。
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