SonicStageとは、ウォークマン用の楽曲管理ソフトである。
概要
元々はOpenMG Jukebox[オープンエムジー ジュークボックス]という名前で1999年にリリースされたもので、それの上位版という位置づけでVAIOにプリインストールされたのが始まりである。かつてはVAIOにプリインストールされていた他、ウォークマンを購入するとインストール用CDが付いてくる。
現在対応している主な形式はATRAC3・MP3・AAC・RIFF・WMA。特にATRAC形式をパソコンで再生するにはとりあえずこのソフトが無いと無理なのであるが、基本としてATRACを好んで使う人のパソコンには大体入っている筈である。
SonicStageの最終バージョンは「SonicStage V(ソニックステージファイブ)」。但し、非対応デバイス(MD等)では旧バージョンの「SonicStage CP(ソニックステージシーピー)」となる他、VとCPは共存可能である(別ソフト扱いである為)。
また、LISMO向けに「SonicStage for LISMO」もある。
iTunesと違い、CPまでは動画は管理出来ない。
動画を転送するにはウォークマン同梱の専用ソフトである「Media Manager for WALKMAN」か別売りの「Image Converter 3.1」が必要だったが、動画・静止画の管理も可能な複合ソフト「x-アプリ」が発表された。
ネットに接続していれば直接moraやPLAYLOGにアクセスする事が出来る。
また、このソフトは現在海外では利用されない為国内専用ソフトである。
各バージョン
OpenMG Jukebox
1999年から2001年にリリースされた前身となるソフト。最終バージョンの2.2はSonicStageと共存可能。
1.X系
2001年から2003年にリリースされたバージョンで、ウォークマンにソフトが付属したのはver.1.5が最初。
最終バージョンは1.6(VAIOプリインストール版のみ)。
2.X系
2004年リリース。ハードディスクタイプの対応コーデック騒動のせいで評価は低い。
最終バージョンは2.3(機器への転送回数制限の撤廃)。
3.X系
2005年から2006年リリース。対応コーデックの追加など今の基礎となる大幅な改善がようやく敢行された。
CONNECT Playerの完成度の低さ(後述)から開発が続行され、ver.3.4で一部機能に対応。
現在もHi-MDウォークマン「MZ-RH1」にはver.3.4のCDが付属している(但し、Windows7非対応)。
4.X(CP)系
2006年から2008年にリリース。CONNECT Playerの機能を完全に取り込んだ為CPと付く。
4.3以降Windowsは9X系非対応・Vista対応となる。V非対応デバイス用に現在もダウンロード可能。
x-アプリが登場した現在も公式サイトからver.4.4がダウンロード可能なのはSonicStage VがMD非対応である為。但し、CP自体はWindows7・Windows8には対応していないので注意が必要である。
なお、SonicStage CPは2013年3月29日にダウンロードサービスが終了となる。
5.X(V)系
2008年10月リリース。UIを一新し、Windows2000非対応となった。最終バージョンは5.2で、これはウォークマンWシリーズのリリース及びVista SP2への対応によるもの。
LISMOビデオクリップ対応だが、SonicStage for LISMOと対応機種が別途必要。
PSPやMDに転送出来ないので転送したい場合はCPが必要となる(PSPへの転送は「Media Manager for PSP」(配布終了)もしくは「Media Go」でも可能)。
なお、Windows7 RC版においても動く模様(ソース:週刊アスキー)だが、V自体は7には対応していない。
後継となる「x-アプリ」をインストールすると「SonicStage V」はアンインストールされるが、Vのコンテンツはそのまま引き継がれる。また、「x-アプリ」が公開された為新規ダウンロードは不可能となっている(但し、2009年10月時点で発売されている製品に同梱のCDにはVが収録されている)。
派生ソフト
SonicStage for LISMO
au向けに開発されたバージョン(au Music Portの代替ソフト)。CPやVとの共存が可能で、バージョン3.0よりVと同じデータベースを使用する形へ変更されている。
現在は「x-アプリ for LISMO」となっている(ただし、Windows 7は非対応対応しています)。
CONNECT Player(コネクトプレーヤー)
2005年秋にリリースされたソフトでウォークマンAシリーズに同梱されていた。SonicStageを置き換えるソフトとされていたが、これでもか!というくらいの設計上の欠陥を有していた為、完成が待たれてた。
が、発売元のソニーはユーザーに対し「本体のリセット」や「SonicStageの利用」を推奨。バージョン3.4で一部機能をSonicStageに取り込むと、2006年5月25日にCONNECT Playerの機能を完全に取り込んだSonicStage CP(バージョン4.0)をリリースし、こちらに吸収統合される形となった。
結局このソフトは未完のままアップデートが2007年11月30日に終了した。一体CONNECT Playerとは何だったのか・・・
もし現在も同ソフトを利用しているユーザーさんがいましたら、早めにx-アプリに移行する事をおすすめします。
後継ソフト
x-アプリ(エックスアプリ)
体験型・統合アプリケーションソフトの総称で、取り込んだコンテンツの加工などを行う事が出来るソフト。Windows用のアプリからソニーのレコーダー「スゴ録」等多くの製品に採用されている。
2009年9月に発表されたウォークマン向けの「x-アプリ」では楽曲管理・転送はこれまでの「SonicStage V」と同等で、そこにこれまで別ソフト「Media Manager」などを使用していた動画・静止画・ポッドキャストが追加されたソフトとなっており、これらは「SonicStage V」には無い。
「x-アプリ」に有る機能はその他に歌詞データ(※但し、データのダウンロードは有料)がある。
なお、ダウンロード・サポートページは新型ウォークマンが発売された2009年10月に公開された(現在のバージョンは6.0.04。なお、内部バージョンはSonicStageからの続きとなっており10.0.04となっている)。
また、2.0よりSONY Hi-MD ウォークマン MZ-RH1に対応した事からMDユーザーのSonicStage CPからの乗り換えも可能となった(ただし、インストール時にMZ-RH1を使用するかどうかの確認画面が出る)。
また、これまでのVAIOでは基本的にはSonicStageがプリインストールされていたのだが、Windows7以降のOS搭載のVAIOではSonicStage Vやx-アプリはプリインストールされていない為、VAIOユーザーであろうと自力でインストールする必要がある(但し、デスクトップにはPSP/PSP go/Xperiaで使えるMedia Goのインストール案内があり、2011年秋のA・Sシリーズ以降はMedia Goも正式に使用出来る)。
2013年秋のウォークマンからは対応ソフト案内がx-アプリからMedia Go(バージョン2.5)へ変更となった為、Open MG→SonicStage→x-アプリと続いてきたSonicStage系統の管理ソフトが対応ソフトとして大きく扱われるシーンは終了する事となった。なお、2014年にハイレゾ対応バージョンの6がリリースされている。
なお、Media Goとx-アプリはPC上では併用可能だがウォークマンの保存先が異なる。
2017年8月にMedia Goとx-アプリを統合したMusic Center for PCをリリースしx-アプリのサービスはver.6で終了。これに伴い、SonicStage以降続いた内部バージョンの更新は10.0.04で終了している。
Music Center for PCのver.1はx-アプリベースで制作されたことと、フォト・ムービーの転送機能を省いたことからSonicStage Vに近い状態となったが、Ver.2で刷新された。また、ウォークマン側のATRAC非対応化に伴いATRAC→FLAC変換機能も付加されている。
バックアップ
但し、バックアップ時のバージョンより低いバージョンではデータ読み込みは出来ない(例:4.3でバックアップ→4.2以下ではバックアップデータ読み込み不可)。
関連動画
関連サイト
WALKMAN×x-アプリ/SonicStage V/SonicStage CP
関連項目
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