ニコニコ大百科

編集乙
あの全編に渡る底の無い気持ち悪さと救いようのなさがグッと来るんだよね

最後の倉庫のシーンの映像美には鳥肌が立った。
この人の暴力描写はとにかく乾いてて美しいんだよね。

たけしがニヤニヤ笑いながら逃走犯を車で弾いて、相棒が「当てることないでしょう」って言いかけた瞬間犯人がバットで反撃するシーンが怖くて好きだった

>>3
面白半分に追いかけまわしたら轢き殺しちゃったと思って、一瞬固まるんだよ。
そのあと実は生きてた犯人に反撃される。

たしか××××がシャブセックス漬けにされるんだっけ

たけしの作品の中で一番好き
御託はいらねえ、悪い事したんだから、悪い事したのが悪い！って言い切ってる映画だよね
最初の優しそうなホームレスのおっちゃんを蹴り殺したクソガキをブッ叩いて警察に来いって迫るシーンとか、殴る力が足りないくらいに思えるレベルだった

体罰だ暴力だって騒いでる時代だけど、暴力を抑えるには正義の暴力が必要だとも思えた

流れ弾が通行人に当たるあのシーンだけで、もう凡百のバイオレンス作品は相手にならんと思う。

>>6
その正義の暴力も、暴力である限りは報いを受けるって映画なんじゃないかな。
ラストで、たけしは光の差す世界へ戻れないのがその隠喩だと思った。

虚無感；

常識とか生活とか生命の尊重とか、人として超えては行けないタブーをミニマルに削ぎ落とし、
最後は狂気だけが残った
人間の誰もが持ってるが、決して剥き出してはならない部分をエンターテイメントにした
どうかしているけれど、最後の狂気こそこの映画の魅力の正体

誰も幸せにならない過程にエクスタシーが湧く自分と、
憧れだった、世間のしがらみに囚われない自由な感性の魅力の在処が
ショックだった

この映画とアウトレイジ見た時も「暴力に頼る人間は暴力によって倒される」って感想が頭に浮かんだ

人を殺した人間は幸せにならないようにしてるってたけし本人も言ってたよね

>>11
そこだけ抜き取ると、クリント・イーストウッドの哲学にも似た部分を感じるな

クールでもホットでもない乾いた暴力描写
無関係の一般人をも巻き込む理不尽
そして、頭を潰しても組織は平然と存続する暴力の空しさ
処女作にして、北野武の暴力に対する解釈が明確に打ち出されてるな

善悪を超えて、野生しかない。
それが美しい。
しかし、それだけでは破滅する。
それが切ない。



人の悪意や暴力は大っ嫌いなのに、一番好きな映画がこれってどうよw
武の美学がビリビリくる。

十代のころは勝手な色眼鏡で北野映画を食わず嫌いしていたけど
これと3-4x10月で完全にハマった
菊次郎とかTAKESHIS'とかのイメージのほうが強かったんだよなー
今の方がアウトレイジからポロロッカしやすい状況にあると思うので良い気がする

>>12
ダーティハリーっぽいね

この映画、全体的に役者の滑舌が微妙なところとか、
暴力的で殺伐とした内容、性暴力が描かれてるから、
真夏の夜の淫夢の前日譚的なところはあるよね。

>>16
第4次スパロボの前日譚でしょ

>>15
まんま自分だわ、アウトレイジをパロったMADから興味もった口だけど
たけし映画にドハマリしてしまったよ・・・

白竜の子分3人の内1人が寺島進だと知ってびっくり

>>16
主人公の立ち位置はダーティ・ハリーに似ているけど、
ダーティ・ハリーはアンチヒーローを描いたエンタメで
その男は主人公がアンチヒーローですらないバイオレンス映画だから結構明確な違いがある。
その男は主人公の失態もかなり多いしね。

全編暴力的なのに台詞回しが重くなり過ぎない程度にコミカルだったりバランス感覚が素晴らしかった
今でも語り継がれる理由が分かる
最後我妻が妹を撃つのもある種のカタルシスを感じた

ラストシーン前の菊地が歩いている場面は序盤で我妻が歩いていたのと同じ橋だから僕は馬鹿じゃないと言いながら結局岩城あるいは我妻のような道を行くという暗示なのかな

暴力に、なにか信念や背景があるではない
語られない
どいつもこいつも箍が外れていた
という情報しか提示されない
本当に独特