やっつけ負けとは (ヤッツケマケとは) [単語記事]

やっつけ負けとは、主にファイアーエムブレムシリーズで発生する悲劇である。

概要

やっつけ負けはシミュレーションRPGにて敵ターンで発生する死亡例の一つを指す。ファイアーエムブレムシリーズで言われることが多い。

主に初心者が引っかかるものであるが、事前に知ることができない場合（例：増援）では上級者も引っかかる。

具体例

まず、敵ターンに入る前に以下のような状況になっているとする。

◇◇味◇◇　　　　　　◇：障害物（壁など）

敵敵敵敵敵　　　　　　味：味方（直接攻撃武器装備）
敵敵敵敵敵　　　　　　敵：敵（直接攻撃武器装備）

敵ターンに入る。
敵は味方を攻撃できる位置（この例では味方の前）に移動する。
敵は味方に攻撃をしかける。味方は攻撃を受けるとHPが減る。
味方は敵に反撃して敵を倒す。
次の敵は攻撃できるユニットを探す。その結果、味方の前が空いていると分かり2.に行く。

以上のループを繰り返していくと味方のHPはだんだんと減っていき、遂には0になってしまい死亡してしまう。これがやっつけ負けである。

ちなみにこの例では味方が障害物に囲まれており１方向からしか攻撃を受けることはないが、そうでない場合も多い。敵が騎馬系ユニットの場合は、敵を倒さなくても攻撃後に再移動することで次の敵が攻撃できることもある。この場合はやっつけ負けとは言わないが、現象としては同じである。

原因

端的に言うと多数の敵から攻撃を受けたことが原因である。原因を細分化すると次のようになる。

向かってくる敵をここまで倒せるとは思っていなかった。
特に倒せるような武器を持たせていなかったけどたまたま必殺を連続で出してしまったパターン。必殺は1%でもあれば出てしまうものと考えなければならない。
全員倒せると思っていた。
１対１で圧倒的だったからこのくらいの敵は全員倒せると勘違いしてしまったパターン。初心者にありがちな「強くなってきたしこれくらいは大丈夫だろう」と思ってしまうパターンである。コンウォル病を発症している患者の代表的な死因であり、初心者が初めてコンウォル病の恐ろしさを知る瞬間になる。
また、地雷戦法をやろうとして失敗したパターンもこれに入る。
ダメージの積み重ねを十分に計算していなかったか、回避できると思っていたのだろう。もしくは太陽剣などの確率でHP 回復ができるスキルの発動を見越して計算していたのかもしれない。最悪のパターンを想定することが大事である。
動かし忘れていた。武器の交換を忘れていた。
うっかりミスのパターン。この手のミスは上級者でも起こしてしまいがちである。
増援が出てきた。
いわゆる初見殺しのパターンである。これは事前に察知できなければ上級者でも起こしてしまう。

対策

対策方法は具体例で下線が引かれている点をどのように対処するかで以下のようになる。

守備力の高いユニットを使う。
具体例での「HPの減少」への対策である。「敵ターンにどれだけ攻撃を受けても耐えられるHPと守備力」があるユニットを壁役とすればいい。
守備力に定評のあるアーマーナイトやジェネラルが適任である。ただし、壁役に対しての特攻武器を持っている敵がいないか注意が必要。さらに必殺にも耐えられるかは確認が必要である。
回避率の高いユニットを使う。
具体例での「攻撃を受ける」への対策である。どれだけ攻撃力が高くても当たらなければどうということはない。つまり、敵の命中率が0%になるなら大丈夫。ただし、敵に発動すると命中率に関係なく攻撃が通るスキルを持っているような敵がいないか注意が必要。（そんな状況はほとんどないが）
攻撃されても回復できるユニットを使う。
具体例での「HPの減少」への対策である。太陽剣や魔法リザイアのように攻撃により受けた分のダメージを回復できれば問題ない。ただし、太陽剣などの確率で発動するスキルで回復を狙う場合は、余程発動率が高くない限りそれに頼らないほうがいい。（出たらラッキーと思うくらいが良い）
反撃しないユニットを使う。
具体例での「敵を倒す」への対策である。反撃しなければ敵を倒さずに済む。例えば弓兵は直接攻撃に対しては反撃しないし、敵が弓兵の場合は味方が直接攻撃の武器であれば反撃しない。さらに言えば味方の武器をとってしまえば絶対に反撃しない。ただし、何も装備していないと捕虜にされる作品（トラキア776）もあるので注意。
増援が湧きそうな場所を想定して進軍する。
具体例の状況にならないための心がけである。こればっかりは心がけるしかない。攻略本を見ているなら完全に対策ができるが、攻略本を見ていないor見ない場合は増援が湧いてきそうな場所（砦・自軍の初期位置・不自然な空き地）を警戒しながら進むしかない。増援は出てきたターンに行動しない作品ならそこまで警戒しなくてもいいが、出てきた瞬間に行動する作品は警戒が必要である。