アッテムト 単語

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アッテムト

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アッテムトとは、「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」に登場する鉱山町である。

概要

4章「モンバーバラの姉妹」と5章「導かれし者たち」での重要なポイントになっている。

バリアの西、の突端にある町。かつてはを掘り出していた裕福なであったが、採掘現場からガスが噴き出すようになり、住民が次々と死亡ゴーストタウンと化した。

4章にてモンバーバラの姉妹が到着した時には、いたるところにの沼が沸き、町のどん中に墓が建てられているという惨状である。稼働している施設も、宿屋と教会しかない。
になれば死者のが火の玉となって彷徨い、死体が握る手紙には、を慕う子供達からのメッセージがしたためられている。この子供達はに面会すべくを渡ってきており、ハバリアで出会う事が出来るが、の死を悲しみながらもにはせていると、何も知らない邪気なという、やりきれない話になっている。

5章で訪れると、4章時点で生きていた住人もほぼ亡くなっている。
更にエスタークの発見後に訪れると、生き残っているのは神父リメイク版ではシスター)、炭鉱夫の介護にあたっていたおばさんだけとなる。
ここは アッテムトのまちだよ。でも それも もうおしまい。あんたたちも はやくおにげ!!」という悲痛な叫びが切ない

ここで流れるBGMエレジー」は、パーティー全滅したときに流れる時の曲と同じである。
絶望感とインパクトを植えつけられるプレイヤーも存在する。

1991年に旧エニックスから発行された『ドラゴンクエストIV ワールド漫遊記』には、アッテムトのその後が描かれている。
それによると、フレノールにて怪を治療したオーリンがアッテムトを再訪、ガスを有効利用することを発案。その後気球の量産化に成功し、「気球の町」として見事復活を果たしたそうな。よかったね。

小説版

久美沙織による小説版では、より悲惨な描写がなされている。

かつてはの採掘によっておおいに栄えた町だが、地下からガスが噴き出してからは廃墟一歩手前となっている。町のそこかしこで掘った死体を投げ込んで焼いているという惨状が描写されている。
一行は治療師・シャリランと出会い、町の現況や過酷な労働環境を知る事となる。一攫千見た男達が、ガスを吸ってを病むのは当たり前。「ヨロケ」と呼ばれる鉱山病を発病すれば、と皮ばかりに痩せ、苦しみながら死ぬ運命にある。そのガスが地表にも噴き出して住民は壊滅、手当ても追いつかず、ミネアが治癒魔法を使って容態を安定させるのが精一杯だった。
そしてマーニャモンバーバラ場で、アッテムトでを掘り当てて有頂天になり、遊しに来た若者達との宴会に参加した事を思い出す。仲間踊り子達と持ち上げるだけ持ち上げておいて、のお誘いをかけてくるのを「ごめんね、私たちそういう女の子じゃないの」と袖にして、残されたのはすっからかんになってしょんぼりする若者達だった。
歓楽の町・モンバーバラではしくもない事だったが、それを見たぱふぱふ館のお姉さん達が「若い子は罪作り」と言うのを、仲間と一緒にオバサンのひがみだよねと笑っていた。しかしあの若者達が悄然としてアッテムトに戻った後のことを思い、遅まきながら苦い後悔を味わうこととなる。

5章においてアッテムトの地下からエスターク殿が発見されると、デスピサロに率いられた魔物たちが大挙して押し寄せる。勇者一行がブライルーラによって転移してきた時には、生きている人間の姿は最存在しなかった。また、眠れるエスターク黄金を引き寄せる性質を持つ事から、どうあがいてもアッテムトは滅びる運命にあったことが判明する。

殿にてエスタークを撃破した後は、地下間が崩落。太古の技術により保管されていた気球で勇者一行が脱出に成功する一方、魔物達は生き埋めとなり、ある者は溶けた黄金を浴び、ある者は出口のない坑に閉じ込められ、壮絶な壊滅を遂げてしまった。
その後、人間に攫われたロザリーを救おうとその場を離れていたデスピサロは、陽によって打ちのめされた身を引きずってアッテムトに帰還。ロザリーをの前で失い、その慟哭衝撃を強く受けたニュイイが死に、地下から助けをめる部下達の叫びに更なる絶望を味わい――黒幕論見通り、『進化の秘法』によって怪物となることを選択するのである。

夕張市とアッテムトの関係

ニコニコ動画でのプレイ動画には「北海道夕張市」というコメントが付くことが多い。またアッテムト自体が夕張市モデルとしているという説も存在している。

確かに夕張市も以前は炭鉱町であった。炭鉱の閉鎖と共に人口もピーク時の10万から1万人前後にまで減りれてしまった。そして2006年に財政難に陥り、2007年には財政再建団体に定されることになる。

1981年の北炭夕張新炭鉱ガス突出事故では93名の命が失われ、1985年三菱南大夕張炭鉱ガス爆発事故では62名が命を落としている。その悲劇的な歴史は確かにアッテムトに通じる部分があるかもしれない。

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