アホ神子とは (アホミコとは) [単語記事]

　
　アホ神子とは、ゼロス・ワイルダーの愛称である。
　

概要

「アホ神子」、それは
「旅の仲間が信頼と友情をもってつけてくれた。バカにしている訳ではない・・・そんな称号」。

ゲーム『テイルズオブシンフォニア』の登場人物であるゼロス・ワイルダー。
彼は、繁栄世界テセアラにおいてトップレベルの重要人物である。
と言うのも彼は、シルヴァラント・テセアラ両世界に各一人存在する『神子』のうちの一人であり、
由緒正しい貴族の名家・ワイルダー家の現当主でもある。位は公爵で、テセアラでは国王の次に権力をもつ。
それだけでなく、テセアラを誇る学術機関・王立研究院付属学問所を首席で卒業する頭脳の持ち主で、
更には自他共に認める美貌の持ち主でもある。
地位・財産・頭脳・美貌──つまり彼は、客観的に見れば全てのステータスを兼ね備えたパーフェクト人間なのである。

そんなゼロスが「アホ神子」と呼ばれる所以は何なのか。
端的に言うと、彼は残念なイケメンなのだ。
　

背景

上記概要のスペックを見ただけではあまり想像できないかもしれないが、
ゼロスはシリーズ恒例であるパーティー内のスケベ担当・お調子者担当であり、ムードメーカーの一人である。

ナンパが趣味で女性と見ればその美貌と口説き文句を以てナンパをし、幼女から老婆、精霊まで幅広く口説く。
ナルシストのような言動も多々見受けられ、事実その自画自賛に見合う程度にはモテている。果ては世界中の女性達からアイテムを恵んでもらえるほど（ただしパーティー女性陣にはまったくモテない）。そんな無類の女好き遊び人ゼロスだが、彼の女好きは「女好き」を通り越してもはや「女尊男卑」の域に達している。
頭脳に関しても、正真正銘得意なのは数学だけでそれ以外の科目は苦手だったらしく、首席で卒業した学問所も、ゼロス曰く、女性達にノートを取ってもらったりテストの答えを教えてもらったり代返してもらったりした結果だという。
また、後述の称号「おしゃべり」などからも窺えるように、彼はさながら泳ぎ続けないと死んでしまうマグロの如くスキット中でも戦闘中でもところ構わずしゃべりまくり、「でひゃひゃ」という下品かつ独特な笑い声をあげることもしばしば。
饒舌ゆえにパーティー内のムードメーカー役を買っていると言えば聞こえは良いが、口を開けば飛び出す話題は大抵が女性（特に胸）のことである。特に、しいなの胸に関しては至るところで話題に上らせていて、その度にしいなから「殴るよ！」の一声と共にパンチを食らっている。酷い時には「歩くわいせつ物」「色魔」（TOS-Rではリフィルから、軽薄で下心が透けている様を「トレーシングペーパー」）呼ばわりされることも。まあ自業自得なのだが。
彼のそんなスケベな欲求は時にあらぬところで誤解を招き、犠牲者を生み出してしまうことさえある。
更に、ロイドやジーニアスなどパーティー内の純粋な子供達によく口八丁であることないことを次々吹き込んで揶揄ったり、持ち前のお調子者と構ってちゃんを発揮してツッコミ待ちのボケに走ったりもする。前者はしいなに怒られるかリフィルに呆れられるかすることが大半で、後者に至っては仲間内の深刻なツッコミ不足のせいで不発に終わるか逆に予想以上の言葉によるフルボッコに遭うことも少なくなく、どちらにせよ残念な結果となることが殆どである。
そうしておちゃらけた結果、ゼロスはこの「アホ神子」なる称号を取得することとなるのだ。

上記のように、前述の完璧なステータスを台無しにするには十分すぎるほどの「アホ神子」っぷりだが、
それは早くに両親を亡くして幼い頃から貴族社会の中で生きてきたゼロスなりの処世術でもあり、また、彼が背負う重い宿命や暗い過去、本音や本質などを隠すための仮面としての側面も大きい。
そして、ゼロス・ワイルダーという人間が本来は、皮肉屋かつ厭世的な現実主義者ながらも、妹想いで他人の心の痛みに敏感な優しい青年であるからこそ、普段の女好きで軽薄な「アホ神子」としての言動が際立ち、それらのギャップが彼の魅力になっているということも付け加えておく。
もちろん、これまで述べた「アホ神子」っぷりがゼロスの素であることにも違いはないので、そこも誤解のないように。

なお、現実のファンのゼロスに対する「アホ神子」は、ロイドに対する「アホの子」と似たような意味合いで使われており、
「アホ神子」は決して蔑称ではなくあくまで‘愛’称であることを理解した上での使用を推奨する。
ゼロスの「アホ神子」っぷりを生温かい目で微笑ましく見守り、愛を以て爆笑したりm9(^Д^)したりしてほしい。
　

関連称号

ここでは、改めてゼロスの当該称号「アホ神子」と、ゼロスのアホ神子っぷりが窺えるその他の称号を紹介する。
なお、ここで紹介する称号は『シンフォニア』時のもの。中には続編『ラタトスクの騎士』に引き継がれていない称号もあり、TOS-Rに続投で搭載されている称号も説明文の細部が変更されているものは少なくない。
　

　　アホ神子　　

旅の仲間が信頼と友情をもってつけてくれた。バカにしている訳ではない・・・そんな称号

　　（※この「アホ神子」の称号を取得するスキットは関連動画（右）で閲覧できるので興味がある人はぜひ見てほしい）

称号名	説明文
しゃべると三枚目	二枚より三枚の方が多いからそれでいいんでないの？・・・ホントに？
謎の美剣士	謎の剣士も美剣士も、それが自称である限り信用はできないという称号
極上ナンパ師	綺麗な海も、砂浜も、彼にとっては関係なし。そこにかわいいおねーちゃんさえいれば・・・
アルタミラ爆走族	彼女？俺とレアバードで風にならない？そこんとこ、夜露死苦！
ジゴロ	よくもまあ世界中の女の子に話しかけました。そんなあなたの偉業を称える称号
ハーレム	それは男の夢。見果てぬ野望。永遠の憧れ。真の漢ならこの称号をつけろ！
おしゃべり	おしゃべりってことはねーでしょーよ。俺さまは顔と同じく声も美し～し（以下略）