名探偵津田とは (メイタンテイツダとは) [単語記事]

名探偵津田とは、TBSのバラエティー番組「水曜日のダウンタウン」の人気企画である。

概要

水曜日のダウンタウンの「犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せないドッキリ、めちゃしんどい説」から生まれた名物企画。第2話までは左上のテロップは説の正式名称が表示されていたが、第3話では「名探偵津田」表示になった。

超人気お笑い芸人「ダイアン」の津田篤宏（ゴイゴイスーの方）がロケの最中に事件に巻き込まれ、それを津田が名探偵の如く(?)解決するという超人気作品である。

基本的にはRPGにおけるNPCと同様にターゲットが意図した行動を取るまで登場人物は同じセリフを繰り返すため、津田はどうあがいても謎解きをしなければならない。

また、特に探偵や推理とはあまり関係のない、単純に津田をヘトヘトにさせるような場面も時々見られるなど、ストーリーにはツッコミどころが多い。さらにぶっつけ本番で進行するため、稀に登場人物が台詞を言い間違えたり、予期せぬトラブルが発生したりすることもある。この場合はなかったことにされたり、都合よく調整されたりしながらストーリーが強引に進行していく。

一方でドッキリ企画としては非常に大掛かりで、集落1つや大きなリゾートホテルを丸ごと使っているほか、出演者も多い。

津田やみなみかわを騙すため、翌日に仕事があると伝えておいてドッキリと気づかせない入念さもある。この場合、ドッキリ開始後に次の日に仕事がないとバラされたり、本人が察したりする。また前の無関係に見える水曜日のダウンタウンのコーナーからもドッキリへの伏線が張られ、予告なしで急に名探偵津田が始まることもあり、「視聴者も騙される」と評されるほど。

動画サイトやSNSに、実際に番組内で津田がヒントとして閲覧するために先に動画や写真等の投稿が行われるなど、インターネットと連動した要素も見られる。

SNSでも面白いと話題になり、続編が制作されている。

主な登場人物

津田篤宏（ダイアン）: 本企画のターゲットであり主人公。第2話以降は自分が今どの世界線にいるのかわからず混乱することが多く、第3弾では名探偵津田としての世界を「1の世界」、お笑い芸人津田としての世界を「2の世界」として区別するようになった。ちなみに1の世界の津田は芸人と探偵の兼業ということになっているらしい。
基本的にやる気はなく、第2話以降は事件が発生すると本ドッキリと察してニヤける（その後、ゴネる）。ただし、後述の女性助手が登場するとやる気スイッチが切り替わるほか、事件の解決が見え始めるとさっさと終わらせるために「1の世界」の探偵としてマンキンで没入する。
みなみかわ: 第2話以降に出演の助手（1の世界）、お笑いタレント（2の世界）。東京・TBSで発生した事件に巻き込まれる、という体で別のドッキリ企画から合流して参加したが、第3話では導入部分の卒アル企画から本人も知らないうちに参加していた。推理力は津田と比べて高く、出過ぎた（というか先に答えを言われてしまった）推理を名探偵に咎められる場面もある。また、世界線が混乱しがちな名探偵に対して、2の世界から冷静に状況を指摘するツッコミ役、マジレス役でもある。
鈴木理沙・佐々木理奈（演：森山未唯）: ミステリー好きな双子の姉妹で、「不倫でもいい」と津田にキスを迫ることもある助手。1の世界の住人。理沙は第2話で津田の助手役を務めたが犯人に殺害され名探偵が意気消沈するきっかけとなった。この事件をきっかけに姉の存在を知った理奈が第3話の2日目に助手役として登場し、津田のやる気スイッチをオンにした。
なお、津田が理沙・理奈にキスしようとするとこの世界線では抑止力がかかる。
怪盗ダイア: 第3話に登場。卒アル企画に映り込んだ新聞にも登場するこの世界線では有名な怪盗で、その正体は津田の母…そっくりの80代女性。殺しはしない主義のため、濡れ衣を晴らすよう名探偵に依頼した。「スナイパーの角度」とも評された津田のキスの抑止力の1つ。
スタジオパネラー陣: VTRをスタジオでツッコミながら見る2の世界のメンバー。本企画プレゼンターはバカリズム。第3話ではMC 浜田雅功も1の世界として事件に巻き込まれた。また、特に伊集院光はスタジオで冴えわたる推理を披露するため名探偵候補に挙げられることもある。
津田のマネージャー: 吉本興業のマネージャー（本物）。1の世界では事件解決のため第2話ではA-Studio+、第3話ではCMの収録予定をバラした。

エピソード

第一弾「ペンション連続殺人事件」

「犯人はどういう事ですか？」
あっあの…
「この中にいる」みたいな事ですか

2023年 1月25日放送。

長野県の蓼科にあるペンションを偽ロケで訪れた津田が殺人事件に遭遇。名探偵が誕生した最初の事件だが、この段階では1時間枠の前半のみの短編であった。

なお、この初回で助手（佐々木美優）を務めた女優は同年11月に病のため若くして逝去。津田も感謝の辞を述べている。

ポストを読み込み中です
 https://twitter.com/daiantsuda/status/1730455553703616848

第二弾「呪いの手毬唄と招かれざる男」

訳分からん
もう訳分からん

俺は…俺は何や…
俺どこ…ホンマにどこの世界に生きてんねん今

2023年 11月8日、11月15日放送。

長野県にある戸隠に偽ロケで訪れた名探偵が村興しのYouTube撮影に関わるドッキリ→事件に遭遇。広報の娘（鈴木理沙）とともに事件解決に奔走するも、理沙も被害者となり意気消沈。しかし、TBS内で発生した事件の手がかりを掴むためやってきた助手・みなみかわとともに事件を解決した。

犯人は自白シーンでしどろもどろであったため、「まともなキャスティングをしろ」とみなみかわに突っ込まれた。なお、この事件の犯人は後に指名手配されているため、逃亡したとみられる。

ちなみに、村の医師の最初の診察はシンプルな誤診である。

第三弾「怪盗vs名探偵～狙われた白鳥の歌～」

長袖をください

父ちゃん今ここで急に仕事なったんや

2024年 12月11日、12月18日(2時間スペシャル)放送。

都合3時間の年末大作。「卒アル」企画をプレゼンしていた津田が13年ぶりにスタジオで発生した殺人事件解決のため、半袖で新潟入り。第2話の舞台・戸隠の関係者も登場するなかで家族も騙す側となった助手みなみかわとともに事件解決に奔走した。ちなみに、この世界線（1の世界）ではアンガールズ田中は被害者となり故人となった。