キミキス pure rougeとは、恋愛シミュレーションゲーム『キミキス』を原作としたテレビアニメーション作品である。
2006年5月25日に発売された『キミキス』は2007年10月にテレビアニメ化され、『キミキス pure rouge』のタイトルで翌年の3月まで放送された。なおアニメーション制作はJ.C.STAFFが担当した。
このテレビアニメ版には、原作主人公に性格・容姿が似ている(かもしれない?)「真田光一」と、原作主人公とは容姿はかけ離れているが原作同様に菜々という妹がいる「相原一輝」という二人の主人公が存在している(なお原作主人公は一人しか存在しないし、部活にも所属していない)。
また、ヒロインの一人・水澤摩央は、原作と違ってフランスから帰国したいう設定にされてしまっている(原作では超難関大学付属の受験に失敗したものの、普通に輝日南高校に通っている)。
ちなみにこの作品、とある理由により原作ファンの怒りを買い「アニメ版などなかった!」と黒歴史扱いされている。また、このテレビアニメ版のせいで一部の原作キャラクターが風評被害に遭っているが、原作とアニメはあくまで別物なので、ゲーム動画でキャラを見る度に文句を言わないように。
上記にもあるように、2007年に本作はアニメ化された。この時期、ニコニコ的には本作より著名であろう、かのnice boatSchool DaysやMyself;Yourselfもアニメ化されている。
・・・察しの良い人はもうお気づきだろうが、あえて言うのであればこのアニメ、『同じ波に乗っちゃった』のだ。
順を追って説明しよう。まずSchool Daysが2007年の9月に終わり、後番組にマイユアが、そして時期を同じくしてキミキスprの放送が始まった。
School Daysは何も知らない一般ピーポーが見ればどう見たって学園ラブコメものであるのだが、実態は昼ドラも真っ青なドロドロの愛憎劇であった。同作は最終的に、『ちゃんと』nice boatなエンドを迎えてしまう。(知らない人で気になる人はググってください)
製作サイドからすれば予定調和なエンディングであっただろうが、原作を知らない一般視聴者層は恐怖のどん底に叩き落とされることになる。最終話が前日に起こった事件の影響で放送自粛となったものの、視聴者の心に恐怖を刻み込むには十分な話数がすでに放送されていた。
そして続けざまに始まる一般ピーポーが見ればどう見たって学園物の二作。知らずにスクイズに飛び込んでしまった者たちの癒しの地、いまでいう難民キャンプとなるはずだった。
結果的に言えば、それは果たされなかった。
マイユアは原作がそれほどでもないにもかかわらず妙にドロドロした作品となってアニメに羽ばたいていき、無事(?)12話で終了した。プロデューサーは(実在人物の)伊藤誠氏。この人、スクールデイズのプロデューサーでもある。
そして2クールであったキミキスprは事実上の最後発となる。一応言っておくと、キミキスの原作はある特殊ルートに迷い込むような浮気性の貴方以外紳士諸君にとって悶えるほどの甘い恋(の予行演習)を提供してくれる。断じてドロドロでグログロな事態にはならない。
であるはずだったのに、魅力的なヒロインが全員出せないことに悩んだ関係者たちは、『主人公を一人増やし、それぞれ二股っぽくさせよう』というトンデモ結論にたどり着いた。(※私的予測)
これで最低4人にスポットが当たるわけだが、どうしてもまだ使いたかったのか、ヒロインを一人主人公格にして追加キャラ(男)を逆攻略させるという手段で、何とか5人分を確保した。(※私的予測再)
しかし、いざ視聴者が蓋を開けると話が進むにつれておかしな方向(というよりはリアルでありそうな方向)に話がこじれていき、最終的にはメインヒロインと追加キャラ(男)が玉砕するというエンディングを迎えてしまう。 当然この結果に視聴者は絶句したであろう。
キミキスprについては、ヒロインズを使いたいという意向はもちろん伝わったのだが、いかんせんメインヒロイン(パッケージヒロイン)が唐突に別れを告げられるというエンディングには視聴者も納得がいかず、多くのファンの間で黒歴史扱いされてしまう原因となった。視聴者どころか中の人も納得がいかなかったようで、メインヒロイン役の声優(小清水亜美)が主人公役の声優(日野聡)に、イベントで「最低!」と発言したとか。
ただ、擁護するのであれば一応ストーリーとしてのオチはついており、キミキスに甘い恋愛の疑似体験を求めていた層の期待を真っ向から裏切る作風だったことが受け入れられなかった最大の要因であると思われる。結末についてもヒロインの好きな小説が『恋人に捨てられた女性が思い出の場所で自殺する話』だったり、後期エンディング曲が『忘れないで』という、(アニメの作風に合わない)悲しい曲だったことなどで暗示されてはいる。
また、ストーリーだけではなく作画(明らかな崩壊が後半に多発した)も、黒歴史判定において無視できない要因であっただろうことは記しておく。
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最終更新:2023/09/25(月) 18:00
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