グレート・ムタとは、プロレスラー・武藤敬司のもう一つの人格および化身である。 地獄からの使者である。
漢字表記は「愚零闘武多」
1989年、当時アメリカでWWF(WWE)と並んで二大団体として名を馳せていたWCWマットに登場。
顔に毒々しいペイントを施し、忍者スタイルで妖しげな動きを見せながら戦っていた。
マネージャーがザ・グレート・カブキのマネージメントも務めていたため、「カブキの息子」という設定が用意されていた。
毒霧もカブキ同様に用い、また、元々ヘビーレスラーであるにもかかわらずスピードと華麗なテクニックを有していた為、外見・設定頼みにならずに実力をアピールし、ヒールレスラーながらも現地・アメリカ人から高い人気を得た。
中でも同じくペイントレスラーかつベビーであるスティング(現在はTNA所属)とのライバル争いは、
当時のファンの中でもかなり支持の高い組み合わせであった。
アメリカに参戦する機会の無くなった今尚、当時を知るアメリカ人プロレスファンの間の人気・知名度は群を抜いている。
グレート・ムタの名前の由来は、WCWのテレビ中継の誤植が元であるとされている。
本来であれば「GREAT MUTO」とするところを現地テレビ放送のテロップの誤植で「GREAT MUTA」となってしまい、直してもらおうかと考えていたところ、
武藤「MUTA、ムタ、…“ムタ”ってかっこいいよね」(出典:ビデオ「ムタイズム 伝承」内での武藤の回顧)
ということになり、ムタを使用することになったという。
武藤敬司本人の日本凱旋後、ビッグマッチでたびたび登場し日本国内でも非常に高い人気を獲得。プロレスファンの心を鷲掴みにしたほか、全国各地の男子小中学生が水やジュース等で毒霧のマネをしたりしていた。
その結果、数多くの「模造品」も出現した(模造品の一例:大仁田厚のグレート・ニタや小島聡の愚零斗孤士など)。
その中で“正統”とされるものは全日本・アメリカ:TNA所属のKIYOSHI(雷陣明)のみとされている。(TNAではムタの弟子と紹介されており、武藤はKIYOSHIのアメリカでのプロモーションに参加している。また、日本でも「親子タッグ」も結成している)。
“父”、ザ・グレート・カブキとは、カブキの所属してたWARと新日本プロレスとの団体抗争戦の中で対戦が実現。
血みどろの死闘を繰り広げた。
カブキが第一線を引退すると宣言した際には、「パパと戦いたい」と言う“ムタの意向”を武藤が伝え、
「親子タッグ」を結成している。
武藤が2018年3月30日に両膝の人工関節手術を受けたためにムタも3月25日のDDT両国国技館大会を最後に欠場していたが、2019年4月6日にアメリカのプロレス団体であるHOG(House of Groly)NYCホール大会で復帰。その後、同日に新日本プロレスのマジソン・スクエア・ガーデン大会の時間差バトルロイヤルにサプライズで登場した。
そして2022年6月19日でNOHAで開催された「CyberFightFes2022」にて分身体である武藤敬司が2023年の春を目処に引退することを発表した。
同じく自らの分身体であるグレートムタもラストマッチが行われる事となり、ムタしては正月にWWEのスーパースターとして躍進している「SHINSUKE NAKAMURA(中邑真輔)」と2023年の元旦にシングルマッチを行う事で話題になり、新年一番最初の試合ながら、非常に高い試合性を魅せ、互いの独自性の世界観からいきなり2023年の年間ベストバウトのトップになるのではと言われる程で、実際同年の12月に発表されたプロレス大賞内で年間ベストバウト賞を受賞をした。
同月の22日の横浜アリーナではムタとしてのラストマッチでグレート・ムタ&スティング&ダービー・アリンvs白使(新崎人生)&AKIRA&丸藤正道の6人タッグマッチを行い、試合はムタが白使を下した後、かつての人生とのシングル戦で行った卒塔婆を人生の血を使って文字通り「完」と描き、ムタの終焉を彩った。
2023年のアメリカでの時間で3月31日(日本時間4月1日)、米ロサンゼルスで行われた、世界最大プロレス団体「WWE」(米国)の名誉殿堂「ホール・オブ・フェイム」式典に招待され、グレートムタがWWEの殿堂入りを果たした。
会場では日本語でスピーチしたのち、毒霧を噴射して会場を沸かせた他、かつて戦ったスタイナー兄弟やリック・フレアー等との再会を喜んだり、正月で戦ったSHINSUKE NAKAMURA等日本人レスラーとも再会を喜び合った。
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最終更新:2025/02/12(水) 08:00
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