コンポスト 単語

3件

コンポスト

2.2千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

コンポスト(英:compost)とは、「堆肥」という意味から転じて、生ごみ等を堆肥化することを表す。

概要

ごみ等のごみ細菌生物を借りて堆肥にさせて家庭菜園などに利用する。中にはごみが土に還る過程を眺めるのを趣味としている人もいる。5ch(旧2ch)でも度々スレッドが立ち、コンポストを作る人たちで情報を共有したり初心者の質問に答えたりしてやや盛り上がりを見せている。

メリット

  • 刈り取った雑草燥させてから燃えるゴミに出すように自治体から報せが来た人もいるだろう。これは分を含んでいると燃やすのに多くの燃料が必要になるからだ。生ごみもそうで約8割は分を含んでいる。駄に燃料を使わないという意味で二酸化炭素の排出や処理費用を削減させることができる。

デメリット

  • 専用の具などを買うので初期費用がかさむ(自治体によっては助成金制度あり[1])。
  • 分解できるものは限られる。具体的には野菜などの植物由来のものは適するが、といった機物、塩分を多く含むものは適さない。
  • 気温に大きく左右される。は微生物が活発になるので分解が促進されるが、など寒いと速度が鈍ってしまう。
  • 例えでも、1日で生ごみが全て分解されることはない。また、剤である程度軽減されるが、それでも分解されると不快な臭いがする。その臭いにつられて不快害虫も寄ってくる。なので、集合住宅ではお隣さんにかなり気を遣う。
  • 大きく場所をとる。堆肥化が進むにつれ分を含んでいくので重い。微生物の活動がしくなると熱くなるので場は特にルーティンが重労働になる。

種類

コンポストは大きく嫌気性発酵と好気性発酵動物を用いたものと3つに分けられる。

嫌気性発酵

嫌気性菌(空気を嫌う微生物)のを借りて発酵させる。好気性菌(空気を好む微生物)とは違い発酵して臭くなったモノをかき混ぜる必要がないので放置できる。代わりに発酵はかなり緩やかに進行するため原形をとどめている。また、アンニアを発生させるので屋内はもちろんのこと屋外でも注意が必要。密閉させる特性上、不快害虫が入る可性は極めて低い。

やり方はペールと呼ばれる密閉容器に生ごみと一緒に一握りのボカシを入れてフタをしっかり閉める。ペールがいっぱいになるまで繰り返し、いっぱいになったら1週間ほどゴミの投入をせず放置。漬物のような臭いがしたら出来上がり。あとはこれを土と混ぜることで2週間ほどで還る。

好気性発酵

先の嫌気性発酵とは逆で好気性菌を利用して発酵させる。気温に左右されるが発酵の進行がい。ほぼ毎日かき混ぜる必要があり、発酵進めるには分が要るのでまとまった量のたい肥を作る時は重労働になる。臭いにつられて高確率で不快害虫、殊にアメリカミズアブがやってくる。

やり方はいろいろあるのでここでは一例を著す。土(10L)にもしくは(臭いので発酵済みで良い)を適宜、くん炭(15L)を混ぜる。余談だがくん炭は分解には直接寄与しないが微生物の住処になる。生ごみを入れる時は1日多くても1kg入れて土とよく混ぜる。入れるゴミの量が多すぎると分解しきれなくなるので状態を見て調整したり分解促進剤を使う。分が多い時はぬかを混ぜると解消でき発酵の促進も狙える。場ではくて3日で分解が始まる。

アメリカミズアブ

好気性発酵のコンポストでは宿敵と言っても過言ではない。関東では6月には既に顔を出し9月末まで居座る。対策としてアミをっても破られたり隙間から侵入される。ウジを1匹でも見かけたら手遅れで全に駆除するのは難しい。かといって邪魔者というわけでもなく生ごみを食べてくれるので分解の助けにはなる。しかし、幼体から排出されるフンはベチャベチャしてなにより臭い。土が固まってしまうのでかき混ぜが不十分になり発酵が鈍ってしまう。ちなみに昨今話題昆虫食として注されている。[2]

ミミズコンポスト(動物)

出典元「ミミズコンポストのススメ-ミミコンexit

好気性菌の発酵に加えてミミズの働きで生ごみ分解を促す。好気性菌だけで分解には事足りるのになぜミミズを使うかというと、先ず作物を育てるのに必須の栄養素がある。それはチッ素、リンカリウムである。ミミズは生ゴミ分解する際にこの三大栄養素を産生してくれる。また、ミミズには石灰腺と呼ばれる炭酸カルシウムを分泌する器官を備えている。これにより好気性発酵性に傾いた土壌のpHを整えてくれる。下にメリットデメリットを記す。

メリット
  • 悪臭が少ない。ミミズが生ごみを食べてくれるので腐敗による悪臭が抑えられる。
  • 質の高いたい肥が作れる。ミミズの育成に適した温度ゆっくりと熟成されるので微生物に富み肥沃な土が出来上がる。
  • 好気性発酵と違い毎日かき混ぜる必要はない。ミミズが動き回ることにより混ざるため頻繁に混ぜなくていい。
デメリット

関連商品

嫌気性発酵

好気性発酵

関連項目

脚注

  1. *生ごみ処理機等の購入費の一部を助成します。exit (川崎市 2023年7月)
  2. *生ごみが食料に大変身 地球環境を救う不思議な生き物exit (産経新聞 2022年9月)
この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
[単語]

提供: 樹葉 緑

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/05/16(木) 18:00

ほめられた記事

最終更新:2024/05/16(木) 18:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP