シンゴウアックスとは (トクジョウカノマモリガミノダントウオノとは) [単語記事]

シンゴウアックスとは、特撮ドラマ『仮面ライダードライブ』に登場する二つのベルトを断罪した断頭斧である。

概要ｲｯﾃｲｰﾖ!!

ライダーとして蘇ったチェイスが変身する仮面ライダーチェイサーのために沢神りんなが開発した大型武器であり、歩行者信号機を模した形状の斧で、持ち手には押しボタンがあり、信号の横に「ライダー専用」と書かれている。ライドチェイサーに普段収納されている。

破壊力はドライブに登場するライダーの武器で１番ではないかと思われる性能で、重い一撃を敵に食らわせることができる。

しかし、シグナルバイクをセットして押しボタンを押して必殺技を発動させると、エネルギーチャージのために「ﾏｯﾃﾛｰﾖ!!」と赤信号が光り、長いチャージ時間が終わると青信号が光り、「ｲｯﾃｲｰﾖ!!」という音声が鳴り、その上で現実の信号の「ﾋﾟｯﾎﾟｰ,ﾋﾟｯﾎﾟｰ」という音が流れるというトンデモ仕様となっている。

これについて進ノ介は「りんなさんのセンスが爆発している」とコメント。いや、お前が言うな。

もちろんエネルギーチャージに時間がかかるため、チェイスは魔進チェイサー時代から愛用していたブレイクガンナー等で対応している。

その断頭斧はいかにベルトを二度破壊したのか

このシンゴウアックス、何かとベルト破壊に縁があり、二度のベルト破壊はそれぞれ構図は同じなれど、アックス使用者の心情、処刑されたベルトの断末魔など、状況は真逆であった 。

ベルトさん（映画「サプライズフューチャー」にて）

クリム（本当は蛮野とロイミュード004）によって埋め込まれたプログラムによって暴走し手遅れとなったドライブドライバーを破壊するために進ノ介の手にシンゴウアックスが渡る。

進ノ介「あんたのせいで最悪な未来がくる…許せ」
ベルトさん「それでいい…進ノ介…後は頼んだよ…」
チェイス「やめろぉぉぉ!!」

チェイスの叫びも虚しく、ベルトさんの頼みを涙ながらに受け入れた進ノ介によって振り下ろされ、ベルトさんは壊される。

涙を流す進ノ介、呆然とする霧子と現八郎、気絶している剛、チェイスはやりきれない思いでこう叫ぶ。

チェイス「本当に…それで良かったのか…答えろぉぉぉ!!」

だが、その問いを返したのは残酷な真実であった…が、のちにそいつもシンゴウアックスで断罪される。

バンノドライバー（TV本編第46話にて）

蛮野天十郎ことゴルドドライブは、奇跡の変身を遂げた仮面ライダーチェイサーマッハに倒された。
それでも蛮野はベルトの状態で第二のグローバルフリーズ発動のどさくさに紛れ復活を目論んでいたが、チェイスの遺品であるシンゴウアックスを持った剛に阻まれる。

《ﾋｯｻﾂ!!ﾏｯﾃﾛｰﾖ!!》

蛮野「な…待つのだ剛!!偉大なる私の頭脳をこの世から消してはならない!!」

《ｲｯﾃｲｰﾖ!!》

剛「『いっていい』…ってさ…！」

蛮野「ま、待ってくれ、剛!!落ち着け!!やめろ!!剛!!うわあああ…あああああああ」

《ﾌﾙｽﾛｯﾄﾙ!!》

蛮野「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

醜く命乞いする家族すら失敗作と罵った史上最悪の科学者は、実の息子によって処刑されたのであった…

剛「さよなら…父さん…俺の未練…」

この時のｲｯﾃｲｰﾖ!!は蛮野への「逝ｯﾃｲｰﾖ!!」という死刑宣告か、剛への「行っていいよ」という後押しか…
それともそのどちらにも聞こえたか、それを見届けた霧子と視聴者に委ねよう。

この武器の解釈はチェイスのなにを表すのか

pixiv大百科のこの武器の記事では、「横断歩道の信号機をモチーフしている点を含めると、死の覚悟(または改心する猶予)を相手に問いつつ地獄への横断歩道を渡らせるという、ある意味えげつない解釈も可能な武器でもある。」という記述がある。

さらには使用者のチェイスは「シグナルチェイサー」と「免許証」を「人間がくれた宝物」と称しているが、このシンゴウアックスも信号というわかりやすい「人間のルール」と「ライダー専用」という仮面ライダーの証が込められ託された大切な宝物ではないか？という声もある。それゆえ視聴者の中にはゴルドドライブがこの武器を使うことに怒りを覚えた人もいるだろう…。
事実、剛も「返せ…！それは俺達の武器だ！！」と怒りを露わにしながら奪い返している。