ダークスレイヤー

ダークスレイヤーとは…

1. 中世・ファンタジー系の世界観を舞台にしたRPG等で、しばしば登場する武器の名称。
2. 1の一つ、フロムソフトウェア製作の『キングスフィールド』シリーズに登場する聖剣の一つ。本項で解説する。
3. デビルメイクライ3SE及びデビルメイクライ4に登場するキャラ、「バージル」と「ダンテ」が使用する「スタイル」の一つ。

概要

シリーズの、ひいてはフロムの象徴とも言える聖剣『ムーンライトソード』。
ダークスレイヤーはその対とも言えるもう一振りの聖剣として、キングスフィールドⅡで初登場し、その続編のⅢにも続けて登場する。
裏技を使わなければⅡの最強武器であり、打撃属性の強さは、斬・突・叩の何れもムーンライトに勝るとも劣らず、Ⅲでは重量1.6kgと非常に軽く回転数にも優れ「ぼくのかんがえたさいきょうのぶき、その2（その1はムーンライト）」と呼んでも過言ではない性能を誇っている。
外見はムーンライトソードに比べるとやや細身で、やや黒っぽい鈍色の刀身をしている。ムーンライトに比べると、ぶっちゃけ地味である。
魔法属性的には純粋な光属性を持つムーンライトとは全くの対で、此方は光属性を除く火、土、風、水の4属性全ての属性を持つ。

キングスフィールドには、主人公の体力と魔力が一定値を超えることで使えるようになる『魔法剣』が存在し、ダークスレイヤーには前方に貫通能力を持つ巨大な光弾と、貫通しながら直進し、敵に触れると爆発する天にも届く長さの青白い光刃を放つ二種類の魔法剣がある。

Ⅱでは終盤で手に入るダーククリスタルを水晶細工師のレオン・ショアに渡し、マップを移動したりして時間を進めることで作ってもらえる。
しかしこの時点で教王を倒して居ないと、ダークスレイヤーは教王に奪われ、教王を倒さなければ入手する事は出来ない。

Ⅲではヴァーダイト城の王の間で、狂乱した初代主人公のジャンによって振るわれる。
初代の主人公がⅡの最強武器を手に、息子であるⅢの主人公ライルの前に立ちはだかるとは、何たる皮肉か。
グッドエンドフラグを立てていれば、ジャンを倒した後に入手することが出来るが・・・恐らく使う機会は余り無いだろう。
この後に控えている相手を考えれば属性的にも不利だし、仕方ないね。
自分の力を宿した武器でお亡くなりになってもらうと言うのも、それはそれで乙なものかもしれないが。

（以下、物語の核心に触れるためネタバレ反転）
嘗てメラナット島に進軍したシースの軍によって、エルフの神殿に封印されたダーククリスタル。
それは黒竜ギーラの生み出したムーンライトソードに対抗するために白竜シースが力を与え、ハイエルフに与えたものだった。
大鉱山の最奥にあるエルフの洞窟に安置されているエルフの鍵によってのみ、その封印は解くことが出来る。
月日は流れ、ダーククリスタルはハーフエルフの水晶細工師レオン・ショアの手によって、聖剣ダークスレイヤーへとその姿を変えた。
アレフ・ガルーシャ・レグナスはそのダークスレイヤーの力を以て、黒竜ギーラを討伐する事に成功したのだった。（キングスフィールドⅡ）

しかし、思わぬ形でギーラ打倒を成し遂げたシースは遂にその本性を現し、地上に覇を唱えんとした。
忌々しいムーンライトソードの加護を受けたフォレスター家をこの世から根絶すべく、聖王アルフレッド一世ことジャン・アルフレッド・フォレスターを己が虜とし、ヴァーダイト全土を混乱の坩堝へと陥れたのである。
シースによって狂乱した父を討つべく、幾多の苦難や愛する者との別れを乗り越えて、ヴァーダイト城の王の間へと踏み込んだライル・ウォリシス・フォレスターの見たものは、変わり果てた父の姿と、その手に握られるダークスレイヤーだった。（キングスフィールドⅢ）
（ネタバレ此処まで）

それ以降、一切音沙汰無し。
ムーンライトソードは様々なフロム作品に名前を変え形を変え登場しているのに、ダークスレイヤーは影も形も存在しない。

アーマード・コア ラストレイヴンポータブルの予約特典として手に入るACⅤ用プロダクトコードをACⅤ本編で使用すると、刀身の黒いMOONLIGHTが入手できるのだが、一応それがファンの間でダークスレイヤーと呼ばれている。
（それ以外にフロム作品でダークスレイヤーと呼ばれる剣があったら教えてください）

関連項目

• フロムソフトウェア
• キングスフィールド
• MOONLIGHT