テキーラ娘とは (オマエミタイニデカクテキンニクシツノオンナガイルカとは) [単語記事]

あたしはテキーラ酒をもってまいりましたの～～～
通ってもよろしいかしら～～～～～～

ムホ　　　

テキーラ娘とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険第2部　戦闘潮流』に登場する女性モブである。

怪しい概要だーッ

『ジョジョの奇妙な冒険』の単行本第6巻(TVアニメでは第12話)に登場。メキシコにあるナチス(TVアニメでは『ドイツ軍』に変更)の屋敷へテキーラ酒を届けに来た若い女性で、髪飾りやネックレス、気合の入った化粧がチャームポイントである。

……しかしその正体はナチスに捕らえられたロバート・E・O・スピードワゴンを助けるために屋敷へと潜入するべく、第2部の主人公、ジョセフ・ジョースターが女装した姿である。

何故彼が女装という奇抜な方法で潜入しようとしたのかというと、このシーンに入る前にそのいきさつが描かれている。
メキシコにてナチスの屋敷を発見したジョセフは、遠巻きに潜入するチャンスを窺っていた。そのとき彼の目に入ったのは、入り口周辺にてナチスの兵士たちが食料を持ってきた女性たちに対してセクハラ同然のボディチェックを行っている場面であった。これを見てジョセフはとある策を思い付く。それこそがテキーラ娘への女装、もとい変装だったのである。

女性たちへのセクハラ同然のボディチェックを終えて次の来客を呼んだナチス兵の目の前に現れたのは、記事トップの台詞を発しながら愛らしい怪しい動きでナチス兵へと近づくテキーラ娘、もといジョセフ。しかし彼の完璧な変装もおそらく195cmの長身があだとなったせいかすぐさま見破られてしまう。ジョセフは自分の変装を見破った兵士たちを「くそっ　さ…さすがナチスだぜ！」と評価するが、

兵士A「マヌケッ！　ひと目でわかるわ――――ッ　きもちわるいーッ」

兵士B「おまえみたいにデカくて筋肉質の女がいるか！スカタン！
　　　　　客観的に自分をみれねーのか　バーカ」

と兵士からは読者の代弁酷評を受けた。
この兵士の「バーカ」がジョセフの逆鱗に触れ、ジョセフはお返しとばかりに波紋によってテキーラの栓を発射、栓は兵士の頭上にあったヤシの実を彼らの顔面へ落とし、直後にジョセフの蹴りによって文字通り一蹴された。タコス！

この後ジョセフは気絶した兵士の軍服を奪って変装、屋敷へと潜入する。しかしその際に「ちくしょう　自信なくすぜ」　「今度は軍服だがバレねえだろうなァ」と言っている辺り、彼は女装の方が自信があったようだ。

余談だがこの話の前、ジョセフが夜のニューヨーク市街で吸血鬼となったストレイツォと対峙する前に喫茶店の中でスモーキーと雑誌に載っていた豊胸パッドについて話しているシーンがあるのだが、これがジョセフの女装に対する伏線だったのかは定かではない。それ以前に女装用の服やメイクは思いついてから実行するまでの短時間でどこから調達したのかという話になるのだが……