ヌートリア 単語


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ヌートリア

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ヌートリアとは、生の大げっ類である。 

概要

見たはくすんだ色のカピバラ。ちょっと小さい。
南アメリカを原産とするが、現在では北アメリカヨーロッパアジアと広い地域に帰化して生息している。

日本では特定外来生物定されており、固有の生態系や農作物を荒らす害獣として駆除や輸入規制の対となっている。適応力も高く、順調に生息範囲を広げている。
ヌートリアの毛皮は柔らかい上に暖かい上質なもので、1900年代初期に、各がこぞって輸入した。日本もそのうちの一だった。
しかし、第二次世界大戦の終結に伴い、毛皮の需要が減したため、飼育されていった個体のどが野生へと放たれてしまった。さらに、50年代に沸き起こった毛皮ブームでまた輸入され、ブームがしぼむとそれらもさらに放たれた。
これによって、ヌートリアはすっかり日本に居ついてしまった。

現在は西日本の各地に生息している。情報だけならば中部地方関東地方にもあるが、繁殖したという情報い。
見たはちょっと薄汚いものの、やはりドブネズミなどとべるとらしく、また人間には攻撃してこないため、餌やりの対として人気がある。動きもかなりモサい。

しかし、農作物や漁網を食い破ったり、巣を作って田畑ボコボコにして壊滅させるなど、農業漁業の面から見ると害獣である。もちろん雑菌の塊であるため、安易な接触は感染症を招く可性も高い。
自治体は駆除の必要ありと判断して問題視しているのだが、駆除するにも予算が必要なのであまり進んでいない。
まとめると、迷惑を被っている人が多いのでかわいいからと言って餌をやってはだめということである。

狩猟定されている。
ヌートリアを捕獲したり、狩って尻尾などを回収して役所に持って行くと、駆除に協力したとして報奨金が貰える自治体がいくつかある。さらに、ヌートリアのに困る農家のために、捕獲や駆除の講習会を積極的に行うところもある。最リアルモンハン世界である。

カピバラとの違い

同じ巨大ネズミということでよくカピバラと混同されるが、カピバラの体長が1メートル以上なのに対しヌートリアは40-60cmと半分程度の大きさしかない。
またカピバラは「カピバラさん」で知られるように丸っこくて嬌のある顔をしているが、ヌートリアはまさに巨大ドブネズミという貌をしており、これが可愛いかどうかは評価の分かれるところである。可愛いカピバラ動物園人気者、一方同じ巨大ネズミでもヌートリアは害獣扱いの嫌われ者……害獣とはいえつい共感してしまう人は後を絶たない。ソースは俺

ついでの知識

ヌートリアのは美味い。[1]

フランス語ではラゴンダンと呼ばれており、食用に使うもある。七面ウサギに似ており、これらよりもさらにタンパク質が多くて脂が少ない。
農業学校などで、バーベキューに使われることもある。
つまりヌートリアは、毛皮は安価で良質、は美味い、勝手に繁殖してくれる、と3拍子ったなのである。各がこぞって輸入したのも仕方ない話だろう。 

しかし、狩猟であるため、狩猟免許をもたない人間が捕獲したりすると罰則が科せられてしまうので注意。

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関連項目

脚注

  1. *食べてみた人のブログexit
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