ハーフ・アンブレイクとは、アニメ・漫画「遊☆戯☆王ゼアル」に登場するカードである。
漫画版では「ハーフ・アン・ブレイク」と表記されたこともある(第31話)。
九十九遊馬が度々使用する罠カード。アニメZEXAL初期のテキストは以下の通り。
通常罠
※アニメ「遊☆戯☆王ゼアル」第62話による
自分フィールド上に存在するモンスター1体を対象に発動する。
対象モンスター1体はこのターン戦闘では破壊されず、
そのモンスターとの戦闘で発生するプレイヤーへのダメージを半分にする。
初登場は第6話(アニメ・漫画共に同じ)のVS徳之助戦。
「ベビー・トラゴン」を対象に発動され、徳之助に奪われた「No.17 リバイス・ドラゴン」、「No.39 希望皇ホープ」の攻撃から守った。
アニメではその後も登場している。具体的には、第21話のVSオボミ戦、第27話のVS国立カケル戦、第28話のVS油圧ショーベェ戦、第38話のVSゴーシュ&ドロワ戦、第49話のVSⅢ戦、第62話のVSシャーク戦、第67話のVSトロン戦、第70話のVSDr.フェイカー戦、第77話のVS神宮寺守戦、第93話のVS羽原夫妻戦、第96話のVSベクター戦、第119話のVSエリファス戦、第139話のVSドン・サウザンド戦、第145話のVSアストラル戦(話数カウントは公式サイトで用いられている無印・Ⅱの通算話数に従った)。登場回数も多く、遊馬を代表する罠カードの1枚。
漫画版では、そもそものデュエル回数の差などから、登場回数は多くないが、第31話のVSシャドウ戦で再登場した。
アニメでは、Ⅱ移行後あたりからテキストが以下のように変更された。
通常罠
※アニメ「遊☆戯☆王ゼアルⅡ」第93話による
フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
このターン、選択したモンスターは戦闘では破壊されず、
そのモンスターとの戦闘によって発生するプレイヤーへの戦闘ダメージは半分になる。
大きな変更点としては、相手モンスターも対象にできるようになったということがある。
旧テキストで矛盾が生じるプレイングがされたのはVSDr.フェイカー戦で、テキスト変更もこれがきっかけであると思われる。
このときは、フェイカーの「No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon」を対象に発動することで、Heart-eartH Dragonの、戦闘ダメージを相手に肩代わりさせる効果による自分たちへのダメージを軽減した。
VS羽原夫妻戦でも、相手の「超巨大空中宮殿ガンガリディア」を対象に発動し、直接攻撃によるダメージを半減した。
演出としては、無数の泡がまとわりつく場合と、対象モンスターの周りが大きな1つの泡でおおわれ、攻撃を防ぐ場合がある。
ダメージを半分受けてしまうことと、守れるモンスターが1体だけであることから、初期は「和睦の使者」のほうが使いやすいと言われることも多かった。
しかし、遊馬の使用する「CNo.39 希望皇ホープレイ」は、ライフが1000以下でないと使用できないことから、ある程度ライフを減らす必要があり、そのためには半分のダメージを受けるこのカードにも意義がある。他にも遊馬はライフを半分払うなどの条件があるカードを採用しており、ホープレイ入手以後は、ホープレイのためにライフをあえて減らす戦術をとっていると思われる(ライフを減らしてピンチを演出したいという制作上の意図もあるだろうが)。
遊馬も「バトル・ブレイク」(アニメ版)など、それなりに強力な防御カードを使用していないわけではないが、制作の都合もあってか、その成功率はかなり低い。
ちなみに、アニメでこのカードの効果を適用された回数が一番多いのは、「No.39 希望皇ホープ」(38,96,119)で3回。次いで「ガガガマジシャン」(21,28)、「CNo.39 希望皇ホープレイ」(49,67)で、それぞれ2回。
他に適用されたのは、「ベビー・トラゴン」(6)、「ズバババスター」(27)、「ゴゴゴゴーレム」(62)、「No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon」(70)、「模範巫女タマグシ」(77)、「超巨大空中宮殿ガンガリディア」(93)、「ガンバラナイト」(139)、「ガガガガンマン」(145)。
VSDr.フェイカー戦では、フェイカーの「No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon」が遊馬の「No.39 希望皇ホープ」を攻撃した際、Heart-eartH Dragonを対象にこのカードが発動された。このときの遊馬の台詞から考えると、このカードで半減できるのは、対象モンスターの戦闘によって(モンスターのコントローラーが)受けるダメージだけであるのだと思われる。そのため、ホープではなくHeart-eartH Dragonを対象に「ハーフ・アンブレイク」を発動する必要が生じた。
タイミング | Dr.フェイカー | 遊馬&シャーク&カイト |
攻撃宣言 | Heart-eartH Dragonでホープへ攻撃 ↑「ハーフ・アンブレイク」 |
ホープが攻撃を受ける ←「ハーフ・アンブレイク」 |
ダメージ計算 | Heart-eartH Dragonの攻撃力0 Dr.フェイカーへ2000ダメージ※1← ↓「ハーフ・アンブレイク」効果適用 Dr.フェイカーへ1000ダメージ |
ホープの守備力2000 ←Dr.フェイカーへ2000ダメージ※2 |
同上 | ↓Heart-eartH Dragonの効果適用 遊馬&シャーク&カイトへ1000ダメージ→ |
→遊馬&シャーク&カイトへ1000ダメージ 「エスケープ・ルアー」効果適用↓ 遊馬&シャーク&カイトへ500ダメージ |
この場合、最終的には遊馬たちがダメージを受けているが、ホープ側が受けるのではなく、Heart-eartH Dragon側が受けるはずのダメージが遊馬たちに向かっているだけであるため、ホープを対象に「ハーフ・アンブレイク」を発動した場合は、ホープ側が受けるダメージが存在しないため、半減されないということだと思われる。
ちなみに、「エスケープ・ルアー」は単に自分への戦闘ダメージを半減する効果であったため、どのような経緯でも最終的に自分へ向かう戦闘ダメージは半減できる、ということであると思われる(これに関して、Heart-eartH Dragonのダメージが効果ダメージ扱いされている場面もあり、矛盾がある。詳細は「No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon」の脚注を参照)。
わざわざHeart-eartH Dragonを対象に「ハーフ・アンブレイク」を発動したことから、このときは与えるダメージを半減させることはできなかったと思われるが、VS羽原夫妻戦では、「超巨大空中宮殿ガンガリディア」が遊馬へ直接攻撃する際に、ガンガリディアを対象に発動され、ガンガリディアから遊馬へのダメージを半減した。このときは、「ハーフ・アンブレイク」を適用させるモンスターが遊馬のフィールドにいなかったため、相手のガンガリディアを対象にしてダメージ半減効果を適用させたということになる。
このときは、「ハーフ・アンブレイク」の対象になったガンガリディアが与えるダメージを半減したことになり、前述のDr.フェイカー戦でわざわざHeart-eartH Dragonを対象に「ハーフ・アンブレイク」を発動する必要が無くなってしまう(ホープを対象に発動した場合、「ハーフ・アンブレイク」でダメージを半減するタイミングが※1から※2へ移動する)。
ただ、ガンガリディアのときの羽原海美は、「自分が受けるダメージを半分にする効果」と説明しているため、アニメでの効果の扱いは、対象モンスターが行う戦闘によって(「ハーフ・アンブレイク」の発動者から見て)自分へ向かうダメージが半分になるとも考えられる(上記「エスケープ・ルアー」に近い)。
新旧どちらのテキストも、半減できるのは「そのモンスターとの戦闘によって発生するプレイヤーの戦闘ダメージ」である。この記述を素直に受け取るならば、プレイヤーは自分でも相手でも、とにかくそのモンスターの戦闘によって発生するダメージは全て半減するととれる。それから考えると、ガンガリディアでの扱いのほうがテキストに忠実で、Dr.フェイカー戦においての扱いのほうが特殊であろう(対象モンスターを守る、という単純なイメージで考えれば、Dr.フェイカー戦での扱いのほうがしっくりくるが)。
もっとも、遊戯王OCGは、テキストが同じでも処理が違うなど、テキストから読み取れない内容が多く、遊戯王OCG事務局の裁定によって、同じカードの効果が(テキストに変化がなくとも実際の処理が)大きく変わることもあるため、WDC終了後(Dr.フェイカー戦より後)に裁定変更があったと考えれば、上記の疑問も全て解決する。
ちなみに、漫画版ではテキストの簡略化のためもあってか、最初から、対象モンスターに自分・相手の制限がない。ダメージ半減に関しても「ダメージを半分にする」としか書かれていない(これだと、OCG版「ダメージ・ダイエット」のように全てのダメージを半減できると取れないこともないが)。
「デュエリストパック-遊馬編2 ゴゴゴ&ドドド-」(2013年9月21日発売)でOCGに登場。初出が2011年5月16日放送のアニメ(ナンバーズ6「裏切りのナンバーズ!?」)であり、2年以上経ってからのOCG化となった。
通常罠
フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
このターン、選択したモンスターは戦闘では破壊されず、
そのモンスターの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。
変更後のアニメテキスト同様、相手モンスターも対象にできる。ダメージが減少するのが自分だけになっているが、ほぼそのままOCG化したと言ってよい(強いて言えば、VSDr.フェイカー戦のように扱えない)。
モンスターを戦闘破壊から守り、ダメージも半減させられる防御カード。
しかし、全てのモンスターを守れ、さらにダメージを完全に防げる「和睦の使者」が存在するため、基本的にそちらで用は足りる。
相手モンスターにかけることも可能。低い攻撃力のモンスターを狙って連続攻撃などを仕掛けるために使える。
しかし、この使い方であれば、攻撃力を半減させることもでき、速攻魔法であるため使いやすい「ハーフ・シャット」も存在する。
こちらの利点としては、いざという時は防御カードとしても使いやすいという点。向こうは自分モンスターを対象にすると、その攻撃力も半減させてしまう。もっとも、よほど攻撃力差が大きくなければ、向こうで相手モンスターの攻撃力を半減させてしまってもよいのだが、複数のモンスターを相手取る場合はこちらのほうがよい。
あえて自分がダメージを受けたい、自分モンスターを戦闘破壊したい場合はこのカードを使える。戦闘破壊をトリガーに効果を発動するモンスターの場合、攻撃対象にする相手モンスターにこのカードを使うことで、ダメージを抑えつつ効果を使える。
ただの防御カードとして使うなら「和睦の使者」をはじめ、もっといいカードがいくらでも存在するため、相手モンスターの破壊を防いで連続攻撃の餌食にするなど、コンボを狙った活用をしつつ、いざというときは防御カードにもできるというくらいの使い方がいいだろう。
遊馬デッキのカードとしては登場回数が多く、初期から使用されているため、遊馬のファンデッキを組む場合は、イメージを優先するならぜひ入れておきたいカード。このカードで「No.39 希望皇ホープ」を守ってライフを1000以下にしつつ、次のターンに「CNo.39 希望皇ホープレイ」を出せれば最高だろう。
掲示板
29 ななしのよっしん
2014/02/07(金) 04:29:52 ID: BowoVkcID2
今までのアニメの活躍ぶりを観ると遊星のくず鉄みたく遊馬再現デッキを組む時に絶対外すことのできない防御カードの一枚だな。
30 ななしのよっしん
2014/08/07(木) 16:18:36 ID: ARZCIt3hcb
アマゾネスの剣士
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1500/守1600
このカードが戦闘を行う事によって受けるコントローラーの戦闘ダメージは相手が受ける。
Q:《ダメージ・ダイエット》の効果で自分が受けるダメージが半分になっているターンに、このカードで《青眼の白龍》を攻撃しました。
相手が代わりに受けるダメージはいくらでしょうか?
A:その場合でも相手の受けるダメージは半分にならず、相手は1500ポイントの戦闘ダメージを受けます。(14/05/30)
という理由でフェイカー戦ではハートアースを対象に発動したんだな
31 ななしのよっしん
2014/12/11(木) 07:18:20 ID: VJvYnixm08
>>24で思うが、基本あの世界で強力なNo.使うとワンキルか無効合戦しか起こらないんだよねぇ
事実本編でビッグアイとヴォルカザウルスがそうだったし、他のカード使おうにもどう足掻いてもホープより実用性で劣りまくるし
急上昇ワード改
最終更新:2024/11/23(土) 07:00
最終更新:2024/11/23(土) 07:00
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