現れろ、No.39。
我が戦いはここより始まる。白き翼に望みを託せ。
光の使者、希望皇ホープ!
No.39 希望皇ホープはアニメ・漫画「遊☆戯☆王ゼアル」に登場するカードのひとつである。アニメの放送に先駆けて遊戯王OCGでも登場した。
2011年3月19日に発売された「スターターデッキ 2011」で初登場。
エクシーズ・効果モンスター
※「THE RARITY COLLECTION」収録のカード(TRC1-JP007)による
ランク4/光属性/戦士族/ATK 2500/DEF 2000
レベル4モンスター×2
(1):自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
そのモンスターの攻撃を無効にする。
(2):このカードがX素材の無い状態で攻撃対象に選択された場合に発動する。
このカードを破壊する。
同じくスターターデッキ2011に収録されている「ガチガチガンテツ」、「グレンザウルス」と共に、遊戯王OCGの新システム、エクシーズ召喚の記念すべき第1号。
素材指定は軽く、多くのデッキでエクシーズ召喚可能。ガジェット、機皇兵、「フォトン・スラッシャー」、「ブリキンギョ」、「召喚僧サモンプリースト」などなど。デッキにもよるがエクシーズ召喚は容易だろう。
(1)の効果は攻撃無効。2回まで止められ、ほかのモンスターも守れるため、次のターン以降の展開につなぐことができる。高攻撃力で攻めるタイプの1ターンキルデッキにも強い。
一方で、素材がない状態で攻撃を受けると自壊するデメリットがあるため、2つ目の素材は気軽には使えない。幸い攻撃力はそれなりにあるため、素材を使いきってもそのターンをしのげば、「CNo.39 希望皇ホープレイ」などにつなぐことが可能。
自分のモンスターの攻撃を無効にすることも可能。ただし、スペルスピードが1である都合上、アニメのように相手の「次元幽閉」などが発動されてから回避することはできないため、「ダブル・アップ・チャンス」などとのコンボ専用となる。
主人公のエースカードだけあって、派生形やサポートカードが非常に多い。そのため、【希望皇ホープ】デッキでは、RUMを使用するにせよ、「CNo.39 希望皇ホープレイ」や「SNo.39 希望皇ホープONE」へ持っていくにせよ、ZWによる強化を狙うにせよ、このカードから始動するのが基本となる。
汎用エクシーズモンスターとしてはほかのカードに押されがちではあるが決して実用できないわけではなく、専用デッキを組むことも可能なモンスター。
このカードに限らず、ナンバーズの数字は原則日本語読みなので、このカードの場合は「さんじゅうきゅう」と読む。
初登場後、1年足らずの間に「DUEL TERMINAL -星の騎士団セイクリッド!!-」、「デュエリストパック -遊馬編-」、「デュエリストボックス2012」と3回も再録されているが、いずれもスーパーレア以上のレアリティであり、レアリティが落ちない。「スターターデッキ2012」でも、魔人たちを差し置いて、前年と同じウルトラレアで再録された。
しかし、さすがに「スターターデッキ2013」ではただのレアとして収録されている。
「THE RARITY COLLECTION」ではエクストラシークレットレア仕様で再録された。
公式サイトの「ゴールドシリーズ2014 収録カード大投票」にエントリー。しかし、前述のように再録に恵まれており需要は満たされているためか、中間結果時点でランク外(5位まで公表であった)、最終結果にも入っていない。
このカードのホープ(hope)は希望という意味。そのため、このカードの名前は「希望皇希望」ということになる。
このことはアニメのおまけで突っ込まれた。意味の重複自体は珍しくないが、それが言及されるのは珍しい。
アストラル「それは言うな。」
OCG版の海外名は「Number 39: Utopia」。
「Utopia」(ユートピア)は1516年にイギリスの思想家、トマス・モアが出版した著作の名前であり、そこに登場する国家の名前。日本語では「理想郷」とも言われ、現在では一般名詞ともなっている。対義語は「Dystopia」(ディストピア)。
余談であるが、アニメ5D'sでアポリアが使用した機皇デッキとは相性がいい。3体の機皇兵はすべてレベル4であるうえ、「機動要塞フォルテシモ」などで複数展開しやすいので、このカードのエクシーズ召喚が狙いやすい。また、このカードのデメリットで自壊したとき、3体の機皇帝が特殊召喚できるので隙がない。機皇デッキを作るなら「皇」つながりで入れておけば活躍できるだろう。
自らを絶望の番人と名乗るアポリアのカードが希望を生み出すとは、これも絶望の先にある希望と言うことか。
その先にあるのが絶望なのは秘密である(機皇兵→希望皇→機皇帝)。
エクシーズ・効果モンスター
※公式サイト「必勝!モンスターアカデミー」第1回による
ランク4/光属性/戦士族/ATK 2500/DEF 2000
レベル4モンスター×2
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
モンスター1体の攻撃を無効にする事ができる。
ナンバーズ共通の戦闘破壊耐性が存在し、OCGのような自壊効果は持っていない。また、攻撃無効効果に発動タイミングの指定がなく、攻撃宣言時以外でもバトルステップ中には発動可能であり、相手のカードにチェーンする場面もあった。
漫画・アニメ版ZEXALで主人公の九十九遊馬が使用するモンスター。
シャークこと神代凌牙とのデュエル(1回目)では、「No.17 リバイス・ドラゴン」の攻撃を無効にし、さらに「ダブル・アップ・チャンス」とのコンボも行い、「No.17 リバイス・ドラゴン」を戦闘破壊しデュエルに決着をつけた。
VS徳之助戦では「ウラトラC」の効果で奪われてしまうが、「針剣士」の効果によって「ウラトラC」をバウンスしてコントロールを取り戻し、そのデュエルでのフィニッシャーとなった。
VSシャーク戦(2回目)ではナンバーズは使わないという約束を破ってエクシーズ召喚。だが、「キラー・ラブカ」による反撃を受け遊馬は敗北を喫することに。
その後、シャークとタッグでのVS陸王&海王戦でもエクシーズ召喚され、シャークを守るために効果を使用した。その後、「No.61 ヴォルカザウルス」の効果で破壊されてるも、シャークから遊馬に託された「アーマード・エクシーズ」によって「ブラック・レイ・ランサー」に装備され、力を与えた。
VSジン戦では、このカードの進化形態である「CNo.39 希望皇ホープレイ」が登場した。
No.96がアストラルの精神世界でアストラルを乗っ取ろうとした際は、ナンバーズで唯一、アストラル側につき、ブラック・ミストと対峙した。その後、現実世界で遊馬がピンチに陥ったため、アストラルの命に従い遊馬の下へ向かった。
その後、遊馬の下へたどり着きエクシーズ召喚される。
次の遊馬のターンに、かっとビングで復活したアストラルと共に、久々に「ダブル・アップ・チャンス」とのコンボを行い、「バイテンション」でさらに倍になった攻撃力でゴーシュの「フォトン・ストリーク・バウンサー」を戦闘破壊し、ゴーシュを撃破した。
それ以後もナンバーズやバリアンが関わるデュエルのほとんどで登場。しかし、進化形態などに活躍を譲り、このカード自身はあまり出番がないということも少なくなかった。
VSベクター戦(2回目)では、「CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー」へと進化した。
ドン・サウザンドとの決戦でも登場。
最初にエクシーズ召喚された際には、「ヌメロン・リライティング・エクシーズ」によってこのカードは「ガンバラナイト」へと書き換えられてしまい、まともに戦うことすらできず。その後、「リ・エクシーズ」で再びエクシーズ召喚されるも、その場で「CNo.1000 夢幻虚神ヌメロニアス」の効果を受けて破壊されてしまい、またしても活躍できないどころか、ヌメロニアスの効果でドン・サウザンドに奪われてしまい、遊馬(カイト)の「No.100 ヌメロン・ドラゴン」によってほかの奪われたナンバーズともども破壊されてしまった。
だが、最後の最後に「ライジング・ホープ」で特殊召喚され、さらにその効果でナッシュ(シャーク)とカイトの力である「No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ」と「No.100 ヌメロン・ドラゴン」の効果をこのカードが得る。その2体の効果で攻撃力を102000にして攻撃、一度は攻撃を無効にされたが「ダブル・アップ・チャンス」で再攻撃を行うことで「CiNo.1000 夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア」を打ち破り、勝利した。
ナッシュとのデュエルでも登場。
デュエル序盤に「ガガガカイザー」と「ガガガクラーク」をオーバーレイ・ユニットとしてエクシーズ召喚。「アルティメット・ホープ剣」を装備して「CNo.101 S・H・Dark Knight」を戦闘破壊し、装備カードの効果でナッシュのフィールドのCNo.を一掃したが、CNo.が倒されることも計算のうち、ナッシュは「オーバーハンドレッド・カオス・ユニバース」を発動、ナッシュの思惑通りにデュエルは運んでいく。
そして、ナッシュのバリアン七皇としての真の力、「CX 冀望皇バリアン」が降臨、その効果によって一度はホープが破壊されてしまったものの、「オーバーレイ・ドロップ・リボーン」によって復活、「RUM-アストラル・フォース」によって「No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ」へとランクアップした。
その後ビヨンド・ザ・ホープの効果によって再びフィールドに特殊召喚された。
ナッシュの「ブラック・レイ・ランサー」と「潜航母艦エアロ・シャーク」の攻撃・効果をライフ50になりながらもどうにか耐えた遊馬とアストラルは、再びZEXALⅢとなってシャイニング・ドロー、創造された「ZW-天風精霊翼」をこのカードに装備。「七皇再生」で復活した冀望皇へ攻撃しようとしたが、ナッシュは「ドロー・リセット・バトル」(相手モンスターの攻撃を無効にして互いに1枚ドロー。ドローカードをターン終了時までに使用しなかった場合、そのプレイヤーが敗北する)を発動。たがいに1枚、最後のドローを行う。
ZEXALⅢがドローしたのは「ダブル・アップ・チャンス」。すぐに発動され、ホープの攻撃力は8000となる。しかし、夢の扉の「一番大事なものを失う」の意味をようやく理解し、取るべき「答え」を見つけ出した遊馬は、ZEXALの変身を解除、天風精霊翼の効果でホープのオーバーレイ・ユニットを増やし、効果で自身の攻撃を無効にしてしまう。
遊馬は、一番大事な「俺自身」を守るため、ナッシュを倒すことを拒否し、シャークを犠牲にせずに済む新しい未来を見つけ出すまで、シャークの攻撃を耐え続けるという道を選択した。
ナッシュが「ドロー・リセット・バトル」でドローしていたのは「栄光の七皇」。「栄光の七皇」は自分が受けるはずのダメージを代わりに相手が受ける効果を持ち、もしも遊馬がナッシュを倒すことを選択し攻撃を続行していたならば、遊馬とアストラルのライフは0となり敗北していた。
ホープの攻撃が無効になったのち、ナッシュは「栄光の七皇」を発動。再びフィールドに七皇の魂であるカオス・オーバーレイ・ユニットが揃うが、「栄光の七皇」の代償によって、ナッシュのライフは0となった。
ナッシュ/シャークは、最後に遊馬を「生涯の友」と認め、遊馬の下から消滅。ナッシュが所持していたナンバーズはアストラルの手に渡り、とうとう全てのナンバーズがアストラルの下に揃う。
ヌメロン・コードを手にし、バリアン世界を消滅させるというアストラルに対し、遊馬はデュエルを挑む。
そのデュエルでアストラルが使用した。
2枚の永続魔法「パラレル・ユニット」と「ソリッド・オーバーレイ」をオーバーレイ・ユニットにエクシーズ召喚。さらに「WRUM-ホープ・フォース」でホープレイ・ヴィクトリーとビヨンド・ザ・ホープをエクシーズ召喚して3体のホープで攻撃。その後さらに「RUM-ダーク・フォース」と「ネクロ・カオス」、ビヨンド・ザ・ホープの効果を使うことで、5体のホープを一気にフィールドにそろえた。
内村航平選手が登場した特別編でのVS大樹戦でも登場。相手はナンバーズを使用していないのに出したためか、皆に驚かれていた。
「ガガガマジシャン」と「ガンバラナイト」をオーバーレイ・ユニットにエクシーズ召喚され、「マッスル・ガードナー」に攻撃したが、「魔法の筒」で返り討ちにされた。デュエルは遊馬の敗北で終わったものの、失敗を恐れずに挑戦することの大切さを教えた。でもこの例だと「無鉄砲に突っ込んで負けているんだから、少しは伏せカードを警戒する必要もあるよね」ってことに……。
最初、テキストなどが文字化けしたような特殊な文字で書かれていたが、アストラルが読めるようにしてくれた。その際、このカードのテキストがドラゴン族と誤植されていた場面がある。
歴代主人公のエースモンスター(「ブラック・マジシャン」、「E・HERO ネオス」、「スターダスト・ドラゴン」)は攻撃力が2500であるという法則があり、このカードの攻撃力も2500となっている。
カードの効果で攻撃力が2倍になると剣が2本に増える演出がある。
また、VSドン・サウザンド戦では、最後の攻撃で、ホープの進化形態が集合して一斉に攻撃する演出があった。
記事最上部にあるのはアニメのアストラルVS遊馬戦でアストラルがエクシーズ召喚した際の口上。
また、漫画版では「夢と希望の戦士」と呼ばれている。
効果名は「ムーンバリア」。背中にある羽根のようなパーツが前面に現れ、それによって攻撃を防ぐ。
攻撃名は、基本となる「ホープ剣・スラッシュ」以外にも、その場の状況によって色々なものが存在する。しかし、その時のノリで考えているだけなのか、1度出た攻撃名が再登場する例は少ない。状況と攻撃名は以下の通り(特記がなければアニメ版)。
状況 | 攻撃名 |
通常時(漫画・アニメ共通) | ホープ剣・スラッシュ |
? (アニメ5D's最終話後の予告映像での字幕) |
ホーケースラッシュ (※誤植) |
「ダブル・アップ・チャンス」と「バイテンション」の効果を受ける (38話 VSドロワ&ゴーシュ) |
ホープ剣・マーズ・スラッシュ |
「ガガガリベンジ」の効果を受ける (48話 VSⅢ) |
ホープ剣・ツインブレード・シュート |
「ダブル・アップ・チャンス」の効果を受ける (59話 VSゴーシュ / 69話 VSフェイカーなど) |
ホープ剣・ダブル・スラッシュ (1話 VS凌牙では通常時と同じ) |
? (「内村航平選手も出るよスペシャル」VS大樹) |
ホープ剣・サンダー・スラッシュ |
「バイ・バインド」の効果を受ける (72話 VSカイト) |
ビッグ・ホープ剣・スラッシュ |
「バチバチバチ」の効果を受ける (74話【Ⅱ1話】 VS風魔) |
ホープ剣・バチバチバチ・スラッシュ |
野球デュエル時 (81話【Ⅱ8話】 VS小鳥&キャッシー) |
ホープ剣・逆転満塁ホームラン |
「燃える闘志」の効果を受ける (85話【Ⅱ12話】 VSアリト) |
ホープ剣・ダブル・フレア・スラッシュ (8話 VS風也では通常時と同じ) |
「ZW-極星神馬聖鎧」の効果で蘇生された後の攻撃 (111話【Ⅱ38話】 VSNo.96) |
ホープ剣・ラグナカイザー・スラッシュ |
No.73、No.100、「ダブル・アップ・チャンス」の効果を受ける (141話【Ⅱ68話】 VSドン・サウザンド) |
必殺のファイナル・ホープ剣・スラッシュ |
「アルティメット・ホープ剣」を装備する (141話【Ⅱ68話】 VSナッシュ) |
アルティメット・ホープ剣・スラッシュ |
「ZW-天風精霊翼」を装備する (143話【Ⅱ70話】 VSナッシュ) |
ホープ剣・シルフィード・スラッシュ |
「ダブル・バスターソード」の効果を受けた2回目の攻撃 (漫画24話 VSイビルーダー) |
ホープ剣ダブルスラッシュ (1回目の攻撃は通常時と同じ) |
アニメ公式サイトのモンスター人気投票・ナンバーズ編では第4位となった。アニメ27話の発表によれば得票数は1937票。
ちなみに、本人のブログで公開された情報によると担当声優は遠藤大智氏。氏は次作「遊☆戯☆王アーク・ファイブ」にて緊縛おじさんことセルゲイ・ヴォルコフを演じているため、まさかの遊戯王内部からの超ド級の風評被害を受けることになってしまった。
掲示板
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最終更新:2024/12/27(金) 11:00
最終更新:2024/12/27(金) 11:00
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