ブレンガンとは、イギリスの軽機関銃である。第二次世界大戦から湾岸戦争まで改良を受けつつ使用された。
ブレンガンはイギリスが開発・運用した軽機関銃である。正確に言うと、1935年にイギリス軍が行った軽機関銃のトライアルを勝ち抜いたチェコスロバキア製軽機関銃ZB26(正確にはその改良型のZB27)を、当時のイギリス軍主力小銃であるリー・エンフィールドに使用していた.303ブリティッシュ弾が使用可能なように改良したのがブレンガンである。改良の設計を担当したのはエンフィールドにあるRSAFで、見た目でわかる大きな変更点はマガジンがリム付きの弾薬に合わせて大きく湾曲している点である。当然これ以外にも薬室や銃身に変更が加えられている。製造はエンフィールド以外にもカナダやオーストラリアで行われた。
ブレンガンは1938年から運用が開始され、基本的にはZB26と同じ30発入り箱型弾倉を使用したが、対空用途で使用される際には100発装填可能なパンマガジン(ドラムマガジンの一種。ザクマシンガンのマガジンを思い出してもらうと良い)を使用した。発射レートは毎分500発程度。ブレンガンは歩兵一名のみによる運用のほか、一名が射手でもう一名が装弾手の二人一組での運用や、三脚や車両に載せての使用も行われており、軽機関銃とは言いながらも重機関銃が役割を担うような場面でも使用され、総合的に見れば汎用機関銃的な運用がなされた。
ブレンガンはZB26ゆずりの信頼性と命中精度により兵士の間で非常に人気が高く、このためイギリス軍は第二次世界大戦後も長らく新型機関銃を開発せず、1958年に7.62mmNATO弾に適応させる改良(名前もL4に改名、ちなみにこのL4はバリエーションが9つくらいある)を行うなどしながら、1991年の湾岸戦争まで実に53年間も運用を続け、その後はL86やMINIMIに交代させた。イギリス軍以外では、オーストラリア、カナダ、インド、パキスタンなどの旧英連邦諸国をはじめ、ルクセンブルク、ユーゴスラビアなど多くの国の軍隊で使用され、一部では現在でも現役だと言われている。
創作においては第二次世界大戦を扱った作品に主に登場し、FPSゲームのCall of Duty 3やBF1942などで登場するほか、アニメのストライクウィッチーズではキャラクターの一人ペリーヌ・クロステルマンが使用しており、同アニメのスピンオフ漫画「ストライクウィッチーズ 片翼の魔女」でも登場人物が使用している。
ちなみに、ブレンガンのブレン(Bren)はZB26を開発したブルーノ造兵廠(Brno)と改良設計を担当したエンフィールド造兵廠(Enfield)の双方の頭文字を合わせたものである。
残念ながらブレンガンそのものは無い。電動ガンにして出しませんか東京マルイさん。
掲示板
6 ななしのよっしん
2017/05/14(日) 01:47:39 ID: /OMhR9uQJA
>>2
いやそれどころかブレンはオリジナルに劣る所もあるぞ使用する.303ブリティッシュ弾はリムドだからリムが邪魔で弾倉内や機関部に引っかかって作動不良起こすんだよ。
日本もZBをパクる時にセミリムド実包だと信頼性落ちる事に気付いて九七式実包に改めた経緯がある。
ブレンもリムドによる給弾不良は実際に少なくない(それでも旧来の軽機関銃と比して遥かに高い信頼性だから受け入れられた)。
まあ装弾数がZB26や30では20発が多かったのが30発弾倉が主流だったってのが利点ではあったからどちらがとは一概には言えんがな。
7 ななしのよっしん
2019/12/17(火) 20:59:03 ID: IvD2mgltT+
ドイツの7.92mm弾もリムド弾薬の有力な更新候補だったけど
装備品に7.92mm弾の小火器が追加されて弾薬の種類が増える結果になったね。
ブレンの7.92mm仕様作ったのは具体的な更新計画でもあったんだろうか。
8 ななしのよっしん
2020/03/03(火) 09:50:07 ID: Wa6jYMzgzE
湾岸戦争時まで使うとか英国人は物持ちよすぎィッ!?
どんだけ新しいものアレルギーこじらせりゃそんなことになるんだよ……
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最終更新:2025/01/03(金) 02:00
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